龍の背中を追いし竜   作:Kurato

29 / 36
お久しぶりです。前回から少し開けての更新となりました。
なるべく早くと考えているんですが、やはり自分の語彙力が無いせいで変な言葉使いや意味分からない日本語があってやり直し等と起こってしまう現状です。(今回も終盤少しおかしいと感じる箇所があるかもです)
それでは毎回恒例の謝罪も終わった所で本編へどうぞ!



28話 近江連合の闇

「(今何時だ……まだ全然時間的には余裕がありそうだな。竜也はベッドには居ないか……テーブルに居るのか)」

 

 

ベッドから起き上がった桐生は寝室を出てテーブルに座っている竜也に声を掛けだした。

 

 

「竜也…昨日は…」

 

「すいませんでした!」

 

 

謝ってくると思っていなかった桐生は困惑する。

 

 

「まぁ分かってると思うんで普通に言います。」

「近江の奴にやられました」

 

「強いのか?」

 

「まだ俺が弱いのもありますけど…強さはかなりのものかと」

 

「そう「俺が倒します。二度と負けるつもりは無いっす」

 

 

桐生の言葉を早めに切り上げ竜也が答える。

その顔には何の迷いも感じられなかった。

 

 

「(フッ……元からこういう奴だったな。心配した俺がバカだったな)」

 

 

「そうか。なら任せるぞ」

 

「はい」

 

「うっせぇな。朝っぱらから何騒いでやがる」

 

 

明らかに寝不足気味で不機嫌な顔をした大吾が寝室から出てきた。

 

 

「こっちはてめぇの性で寝不足なんだよ。もう少し寝させようって気はねぇのか」

 

 

大吾が黒瀬を見ながら文句を呟く。

 

 

「そいつは悪かったな。じゃあここで永眠させてやろうか?」

 

 

それに乗っかった竜也が挑発を掛ける。

 

 

「クソガキが。表出ろよ」

 

「はァ……そこまでだ。お前たち、これ以上喧嘩を続けるなら…………俺が相手するぞ」

 

 

 

「「……」」

 

 

 

桐生の本気の殺意を受けて、大吾も竜也も黙る。

 

 

「良し、静かになったようだな。まだ朝飯までは時間があるから、寝るなら寝とけ大吾。竜也も少し声を落とせ」

 

「そ、そうだな。そうさせてもらうぜ」

 

「は、はい。全然周りを気にしてませんでした。すいません」

 

 

大吾は早々と寝室に戻り、竜也も縮こまる風な素振りを見せる。

 

 

「(はァ…この2人は本当に水と油だな。もう少しまともに話し合えばまた何か変わるかもしれんが……今はまだ難しそうだな)」

 

 

昨日から続く早朝のゴタゴタは桐生の怒気によって収まった。

─────────────────────

「ここが近江の本部ですか……デカいですね」

 

 

あれから暫くして朝飯を取った3人は直ぐに近江連合の本部へと向かったのだった。

 

 

「関西のトップだからな。流石の規模だ」

 

「お前ら、そんな所でボサっとしてんな。早く行くぞ」

 

「そうだな。行くぞ竜也」

 

「分かりました」

 

 

何人もの近江連合の集団が頭を下げる中、大吾と竜也は少し戸惑いながら、桐生は堂々と進んでいく。

中に入り目の前にエレベーターに乗ろうとするが

 

 

「すいません、このエレベーターは会長専用です」

 

「そうか。悪かったな」

 

 

近江の人間に止められる。

直ぐに隣にある階段を登り始める。

 

 

「(侵入者を惑わせる為か大分入り組んだ構造になっているな)」

 

 

やがて最上階に着き、突き当たりの部屋に組員が立っていて案内される3人。

 

 

右から竜也、桐生、大吾の順に座りその前には近江連合の幹部達が座っていた。

幹部集団の横の襖が開き、そこから新たに幹部連中と車椅子に乗っている会長らしき人物が入ってきた。

 

 

「遠方から、ようこそお越しくださいました。」

「五代目近江連合、会長の郷田仁と申します。桐生四代目の噂はかねがね」

 

「ご丁寧な挨拶、痛み入ります。」

「東城会四代目…桐生一馬です」

 

 

「堅苦しいのは終わりにして、近江連合の執行部を紹介しましょう。」

「私の横が総本部長の高島です。寺田の後任になります」

 

 

郷田に紹介され黒のスーツでオールバックにサングラスをかけた高島は会釈する。

 

 

「よろしくお願いします」

 

「寺田の…」

 

「寺田……いえ、東城会五代目とは兄弟分でした。この度は誠に…残念でした……」

 

「次に…「ちょっと待った!」

 

 

郷田の紹介に大吾がストップを掛ける。

 

 

「おい、そこのあんた……今なんて言った?残念だと?……寝ぼけた事言ってんじゃねぇよ。お前等が殺ったんだろうが!」

 

 

立ち上がる大吾を桐生が止める。

 

 

「寺田を殺したのは…確かに近江の系列です。ですが、本部の命令ではありません」

「ふざけんな!そんな言い逃れが通用するか!」

「ギャーギャー騒ぐなや!兄ちゃん!」

 

 

高島のいる位置から反対側から扇子が大吾の前に投げられる。

 

 

「あぁ?」

 

「ええか?こういう会合には“格”っちゅうもんがあるんや。兄ちゃんみたいな人間が来るとこちゃうんや」

 

 

薄緑色のスーツを着た男が大吾に言う。

 

 

「違うか?東城会の四代目はん?」

 

「やめろ。千石…失礼だろう」

 

 

高島が止めに入る。

 

 

「すみません……こちらが無礼を致しました」

 

 

桐生もすかさず謝罪する。

 

 

「………寺田の一件に関しては、ホンマに申し訳ない。」

「上座からですがお詫び申し上げます…」

 

「ちょっと待った!謝る必要なんてあらへん!」

 

「元々寺田はウチの人間や…組織裏切った人間なんかどうしようとこっちの勝手でっしゃろ?」

 

「クサイ芝居は止めろ」

 

「あ?」

 

「アンタら全員悪いと思ってんのかよ?郷田さんよ…。」

「1年前、寺田の背後で神宮とつるんで東城会乗っ取ろうとしたじゃねぇか。知らねぇとは言わせねぇぞ…!」

 

「確かに…ですがあれは私や執行部の仕業ではありまへん」

 

「お前……今更何言ってんだ!」

 

 

大吾に言い寄られ下を向く郷田。

 

 

「桐生さん、堂島さん、黒瀬さん。」

「郷田の口からは申し上げ難いので私の方から説明致します。」

「1年前の件、実は直参郷龍会会長がやった事なんです」

 

「何!?」

 

 

「(郷田龍司……)」

 

 

「郷田龍司……彼は親父の実子です。親の心子知らずとは正にこの事……奴は近江の代紋使って勝手な行動を次々…。」

「寺田襲撃を実行したのも、郷龍会によるものかと…」

 

「では…龍司が寺田殺しを……」

 

「恐らくは…」

 

「そんな奴ならしっかり収めとけよ…」

 

 

ここまで一切喋らなかった竜也が口を開く。

 

 

「テメェらがそんな奴に直参の組とか与えんのが悪ぃんだろ?」

 

「竜也…!」

 

「面目ない…」

 

「アホくさ…後は勝手にやってください」

 

「千石!」

 

そう言って千石は勝手に立ち去ってしまった。

 

 

「黒瀬さん……これが近江連合の現状です。直参120、構成員3万5千……巨大になりすぎた組織を統制するのは至難の業です…。」

「この高島は若うて器量もある……寺田もそうやった。」

「ですが……今の千石や龍司……他の若いヤツらは言う事聞かへん」

 

「郷田さん……」

 

「…………」

 

「……………桐生さん…寺田失うたんは、東西両方の痛手や……今こそ2つを均衡させる事で争いの種を取り除きたいと、私は思ってる」

 

「東と西の……ですか」

 

「そうです。桐生さん、貴方ならそれが出来る。是非、東城会を建て直してください。」

「その為に近江連合の力が必要なら私は喜んで力になります」

 

 

桐生は郷田の手が届く距離まで近付き、血塗られた書状を渡す。

 

 

「これは…」

 

「寺田から預かった書状です…。」

「あいつは郷田会長との盃を願ってました。」

「東城会としては、寺田の願いに従い近江との五分の盃を望んでいます。………受けて頂けますか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………お受けします」

 

「そうですか…では直ぐにでも、東城会五代目代行の堂島弥生をこちらに向かわせます」

 

「そうは行きまへん。今度はコチラから出向く番です…神室町へ行きましょう」

 

「はい……有難う御座います………」

 

 

ガラッ!

 

 

四方の襖から様々な武器を所持した構成員が入ってくる。

そして人が二分され、そこから人が来る。

 

 

「やっぱりアンタ。本物の堂島の龍やったんや………桐生はん」

 

「龍司…」

 

「近江と東城が五分の盃やと?八体二……いや、九対一の間違いちゃうんか?」

 

「何しに来たんや!お前は執行部の人間やない!!」

 

 

桐生へ近付く龍司に大吾が前に立つ。

 

「何や?」

 

「俺を覚えてるだろ?」

 

「知らんわ」

 

「お前に5年前ハメられた堂島宗兵の息子……大吾だよ」

 

「知らんちゅうとるやろうが」

 

「盃なんて関係ねぇ。俺はお前に……借り返さなきゃなんねぇだよ!!」

 

 

殴り掛かるが持っていたドスの柄で鳩をやられる。

 

 

「雑魚なんぞ覚えれられるか……邪魔やねん。寝とけや……」

 

「どないする気や……」

 

「やれや!」

 

 

龍司の掛け声により構成員が幹部集団に銃を突き付ける。

 

 

「お前……ここを何処だと思ってんだ」

 

「何言うてまんねん」

 

「近江連合の本部だぞ……!」

 

「そんなん知っとりますわ」

 

 

ここで龍司がドスを抜く。

 

 

「ワシ等クーデター起こしに来とんのやから……」

 

「何…」

 

「今、東城会にウチの親父と話させる訳には行きませんねん。盃なんぞ交わしたしもたらワシの計画がパァや……秀!」

 

龍司に呼ばれ更に1人出てくる。

 

「親父連れてけや」

 

「へい。龍さん………親父、失礼します。お前らも行くぞ」

 

 

秀と呼ばれた男は直ぐに郷田の後ろに立ち他の幹部集団に銃を突き付けてる連中を引き連れ外に出てしまった。

出る前に竜也を見ながら

 

 

「秀人!止めんかい!!」

 

 

郷田は止めるよう言うが、無視してそのまま部屋の外へ出る。

 

 

「竜也…龍司は俺が相手する。お前は周りを……竜也?」

 

「…………逃がすかよ…!待てやてめぇ!!」

 

 

竜也は自分1人しか聞こえない距離で呟きながら、急に立ち上がり郷田と秀人なる人物を追いかける。

 

 

「待てや!」

 

「邪魔だよ!!」

 

 

竜也の近くに居た、郷龍会組員が立ちはだかるが簡単に吹っ飛ばしてしまう。

そのままそいつには見向きもせず部屋の外に出る。

 

 

「竜也!待て!」

 

 

桐生が呼び止めるが竜也の耳には全く入る気配は無かった。

 

 

「(クソっ!竜也のあの反応……アイツが竜也を倒した奴なのか?……だが今は…)」

 

 

「龍司…お前の狙いは……やはり戦争なのか?」

 

「そや……西と東の大戦争…それにもう一つ………」

 

 

そこまで言って首を桐生へと出す。

 

 

「俺か…」

 

「その通り。アンタの首や……悪いがその価値あるか…試させてもらいまっせ!お前ら!いっちょやったれや!!」




まーたタイトル詐欺臭がするんだよなぁ…

それに郷田会長連れてく所で無理矢理出したのは変だったかな…?
一応大まかな筋が出来ててこうでもしないと噛み合わないんですよね……(じゃあ変えろよって話だと思いますが……)

後、風間組事務所爆発の件完全に忘れてました…
もうラストのラストで思い出して追加する勇気が出なかった……
すいません柏木さん。

今回は前書きでも後書きでも謝ってばっかですね
宜しければ次回も気長に待っていてください!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。