龍の背中を追いし竜   作:Kurato

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また半年空けてしまいました。
本当に毎度恒例なんですが謝らせてください。
申し訳ございません。
とりあえずまたこっから頑張っていきます。


29話 脱出

~~竜也視点~~

時間は数分前に遡る。

 

 

「ワシ等クーデター起こしに来とんのやから……」

 

「何…?」

 

 

「(あいつが郷田会長の息子、郷田龍司…強さ自体は分かんねぇけど、やべぇ感じがする……それにこの組員の数……こりゃ骨が折れそうだな)」

 

 

「…………秀!」

 

 

「(増援か…まぁどうでも良いけど………)」

 

 

「…失礼します。お前らも行くぞ」

 

 

止めようとして立ち上がる寸前、秀人と顔が合う。

その顔を見た瞬間竜也の体は瞬時に固まった。

 

 

「(コイツ………!!)」

 

 

昨日の今日で受けた屈辱が込み上げてくる。

 

 

んだよその顔簡単に吹っ飛ばした奴には興味もねぇってか……逃がすかよ!…待てやてめぇ!!」

 

 

すぐさま立ち上がり追いかける。

 

 

「待てや!」

 

「邪魔だよ!!」

 

 

何も無かったかのように部屋の外に出て追いかける。

直ぐに出た為、まだ部屋からそんなに出てない場所で見つける。

 

「てめぇ!!」

 

「あん?昨日の奴やんけ。なんでここにおんねん?」

 

「ふざけた事言ってんじゃねぇよ!!さっき俺の事見てきたろうが!」

 

「…流石に分かるか。で?また俺に吹っ飛ばされにでも来たんか?」

 

「殺す!」

 

 

竜也は郷田が居ることすら忘れ、怒りのまま向かっていく。

 

 

「オイオイ…お前ら」

 

 

ガシッ!

 

 

いつの間に傍に居たのか3人くらいの組員に止められる竜也。

 

 

「そいつ親父に近づけんなや」

 

「ヘイ!アニキ!」

 

「ッ!待て!テメェぇぇ!!」

 

 

竜也の叫びを無視し会長専用のエレベーターへ乗り込んだ。

 

 

「アニキの命令や。悪く思うなや」

 

 

竜也から離れた組員がニヤケながら構え出す。

 

 

「…………ゴチャゴチャうるせぇよ…」

 

「あ?」

 

「来るなら来いよ…全員ぶっ殺してやるよ!!」

 

 

竜也が構えると同時に掴んでいた1人が横から殴ってくる。

それを腕を出してガードする。ガードの体制から相手の拳と腕を滑らせて横に回り込みブローを入れる。

 

 

「ウグッ!」

 

 

蹲った組員を無視し後ろに居た男を回し蹴り、そのまま足を戻し前にいる奴を蹴り飛ばす。

 

 

「邪魔すんな……俺はアイツに用があんだよ…」

 

 

周りを一瞥し竜也は下に降りていった。

≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈

「おい!アイツや!囲め!!」

 

 

下に降りると待ち伏せしていたのか組員達が集まり出す。

その先には郷田を連れた秀人。

こちらには目を向けず入口を出ていく。

 

 

「ッチ……めんどくせぇな………」

 

 

無言で構える。

 

 

「(全員相手しても勝てる……でもそれじゃアイツには間に合わねぇ…だったら!)」

 

 

ズザァァァ!!

 

 

走り出すのと同時に滑り込み4、5人を抜かすと前にいる奴を押しのけて入口横にある銅像を倒して後ろの連中を来させず本部を抜ける。

 

正門と本部入口の真ん中の位置にある広場の様な場所に秀人は居た。

 

 

「てめぇ!!」

 

「あん?意外と早く来やがったな」

 

「殺すっつたろ!」

 

 

ドンッ!!

 

 

すぐさま殴り掛かり、それに対応する様に秀人も蹴りを出す。

お互いに直撃し吹っ飛ぶ。

 

竜也は素早くローリングして立ち上がり秀人に蹴りを入れる。

 

 

「……立てよ。…こんなもんじゃっ!?」

 

 

竜也が近づいた瞬間に立ち上がる反動を使い足を蹴り上げる秀人。

ギリギリで避け少し顎に傷が入る。

 

 

「意外とやんじゃねぇか…でも……悪ぃな。タイムアップだ」

 

「あ?」

 

 

バンッ!

 

 

「竜也!」

 

「桐生さん!」

 

「…………初めまして。一応龍さんには右腕認定されとります。梅澤秀人言います。おおきに」

 

「龍司の右腕……つまりお前が郷龍会No.2なんだな」

 

「そうなります。“堂島の龍”ともやりおうてみたいもんですが、そろそろ自分はこの場を離れないと行けないのでとりあえず挨拶で済ませときますわ」

 

 

そう言って秀人は正門に向かい帰っていく。

 

 

「会長連れるゆうのにアンタ相手にしとったら手が足りん。」

「龍さんには搾られるかもしれんが今回はこの辺で、ほな」

 

「………梅澤!」

 

「なんですか?桐生さん」

 

「俺とやりたいと言っていたがそいつは無理な話だ」

 

「……どういう事ですか?」

 

「お前は竜也に負ける」

 

「…………」

 

 

桐生の言葉に何も返さず秀人は帰っていった。

 

 

「………………桐生さん、そういえば堂島の奴は……?」

 

「あぁ、アイツなら……バンッ!!

 

 

「グッ……!!ガハッ!」

 

「大吾!」

 

「桐生さん……やっぱアイツただもんじゃねぇ……」

 

「勝負はまだついとらんやろうが…!」

 

 

龍司が大吾を投げ飛ばし竜也達の前に現れる。

 

 

「龍司………。竜也、大吾と一緒に郷田会長を連れて東城会へ行ってくれ」

 

「待て!そいつとのケリは俺が!」

 

「行くぞ」

 

 

無理矢理大吾を立たせ連れていく竜也。

 

 

「おい!」

 

「今回の要は郷田会長と東城会が盃を交わすことだろ。」

 

「ッ!……」

 

「あぁ…その為に少しでも急ぐんだ」

 

「…………っクソ!!」

 

 

そうして大吾が郷田の車椅子を引きこの場を離れる。

 

 

「竜也」

 

「はい?」

 

「この先は任せるぞ」

 

「………うっす……!」

 

「後、1人で暴れるなよ」

 

「ウッ………分かりました…」

 

 

先程の節を思い出し顔を歪ませる竜也

桐生との会話を終え、大吾に追い付くように走る。

 

 

「遅せぇぞ」

 

「おう、悪ぃな。このまま大阪駅に向かうのか?」

 

「あぁ。あんまりこの状況を見られたくはねぇしな」

 

「すいません。ワシが動けんばっかりに」

 

「気にすんなよ。そう思うんだったら東京着いて東城会の役にたってくれ」

 

「おい!居たぞ!!」

 

 

前や後ろからスーツ集団が現れ始める。

ゆっくり歩いていく3人に不穏な空気が流れる。

 

 

「おい堂島……」

 

「んだよ」

 

「俺が全体的にカバーすっからお前は郷田会長に近いやつだけ頼むわ。」

「どうせさっき郷田龍司とやったばっかならまともに動けねぇだろ?」

 

「………うるせぇよ。そこまで言うなら任せるぞ」

 

 

「(……バカだよなぁ俺。桐生さんに何か言われたのを無視して突っ走って…自分の勝手で動いちった……だから今だけは…)」

 

 

大吾の発言を最後まで聞き終え竜也は殺気を全方位に張り巡らせる。

その瞬間に郷龍会の連中は勿論、大吾や郷田ですら飲み込まれた。

 

 

「(コイツ……!!?)」

 

「(ここまでの人間がおるとは……)」

 

 

「…………来ねぇのか?……ならこっちから行くぞ!!」

 

 

ドンッ!バキバキッ!!

 

 

跳躍し、目の前の組員達に蹴りを入れる。ガードする組員だが、骨が砕ける音が鳴り、後ろにいる連中も吹っ飛ぶ。

そいつらに目も向けず身体を捻らせ、殴り掛かる。

 

 

「(まず何十人か……数数えてる場合じゃねぇな…)」

 

 

「オラァ!」

 

 

ガシッ!ドスッ!

 

 

バットを振り下ろす組員に近付き腕を抑え肘を入れる。

くの字に曲がり倒れ込んだ奴を無視して、落としたバットを逆方向にいる敵に投げる。

ほとんどが避ける中、反応が遅れた1人が直撃する。

すぐさま二分された方の右側に近付き膝蹴りを入れて吹っ飛ばす。

 

 

「囲め!」

 

 

二分された左側が竜也を囲む。

 

 

「(ッチ……まだまだ数は居んのに…!!)」

 

 

反対側の連中が郷田へと向かう。

 

 

「やらせるかよ!」

 

 

しかしそれは大吾はカバーする。

 

 

「オラァ!!」

 

 

気を取られた隙目の前の1人が殴り掛かる。

 

 

「(!!閃いた!!!)」

 

 

腕を引き伸ばし、無力化させラリアットの要領で首を狙い、そのまま回転するようにして周りの連中を蹴りながら昇り、足で叩きつける。

 

 

「次!!」

 

 

一気にマシンガンスタイルになり、大吾の方へと加勢する。

 

 

「結局こっちまで来てんじゃねぇか!」

 

「あ?うるせぇよ!近い奴は任せるって言ったろうが!」

 

 

マシンガン特有の手数の多さと時折混ぜる小牧流で1人、1人と素早く倒す竜也と荒々しい拳の重さでゆっくり仕留めていく大吾。

 

少しでも大吾が不利になれば速さで押す竜也がカバーに入り、その速さを止めようと人数を多く竜也に割けば、フリーになった大吾が背後から敵を倒す。

 

いがみ合いをしつつも、それを感じさせない連携でちゃくちゃくと数を減らす2人。

 

気付けば残り2人となっていた。

 

 

「黒瀬!」

 

 

大吾が向かい合ってる1人を倒し、まだ闘ってる竜也を呼ぶ。

 

 

「んな騒がなくても分かってるっつの!」

 

 

大吾の方へ敵を投げる竜也。ラリアットを繰り出し気絶した。

 

 

「終わったか……」

 

「あぁ…早く行くぞ。まだ来ないとは限らねぇからな」

 

「そうだな…………………堂島、てめぇだけで東京向かってくれ」

 

「あ?…何言って……………いいんだな?」

 

 

竜也達の目の前には郷龍会の増援が来ていた。

 

 

「幸い駅の方から増援は来てねぇ…。なら、俺が少しでも時間稼ぐのが最適だろ。」

「いちいち全部対応してたらそれこそ桐生さんが残った意味が無くなる」

 

「…先行ってるぞ」

 

「!待てコラ!!」

 

 

ゴリッ!

 

 

大吾を先に行かせ、それを見て追いかけた組員を蹴り飛ばす。

 

 

「こっから先行きてぇなら…殺ってから行けよ」

 

 

ニヤリと笑みを浮かべながら近江連合の前に立つ。




文章少なくて申し訳ありません。
大人数とのバトルがどうしても雑になりがちですね。
また、こんな不定期更新の作者の作品を見てくれる人達に向けてこれからもなるべく閲覧してくれる皆様がいいと思う作品を書いていくので応援してくれたら幸いです。
また次回をお待ちください。
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