戦姫絶唱シンフォギア 命を燃やせし歌姫の戦士   作:木原@ウィング

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いや~一話に纏めようとしたら纏めきれなくて前後編になってしまいました。
後編も近いうちに出すのでお待ちください


3話 遭遇 2人の少女 前編

「…………」

 

「…………」

 

「え、え~っと、あの……」

 

重苦しい雰囲気がその場に流れる。

正直言えば、椿は今この場から全力で逃げ出したい気分だった。

なぜ、こうなってしまったのか。それは今朝まで遡る

 

 

翼達、特殊災害対策機動部2課の面々と椿が遭遇して2日経った。

あれから椿は電話をかけていた。

相手はあのノイズの出現を教えてくれる老人だ。

 

「こんな朝っぱらから何の用じゃ、お主だって学生であろうが」

 

「もう俺は単位取って卒業を待つだけだ」

 

「羨ましいのぉ、儂は最近は働き詰めだと言うのに……」

 

「それはあんたの事情だろ?」

 

「喧しい!! ……それで、何の用じゃ?」

 

「……風鳴翼達と接触した」

 

「……なに?」

 

「だ~か~ら~翼たちと遭遇しちまったんだって」

 

「何をしておるのじゃ! 馬鹿者!!」

 

椿からの呑気な報告を受けて老人からの怒号が電話から響いて来る。

その突然の大声に電話を耳に当てて呑気にしていた椿は頭の中で爆弾が爆発したような錯覚に陥った。

自分が悪いとはいえ、こんな目に遭うとは不運だ。椿は内心でそう思っていた。

 

「大体、お主が生き返るまでは奴等と会いたくないと言ったからこっちで会わせない様に調整しておったというのに……」

 

「それについては感謝もしているし、本当にすまないとも思っている」

 

椿は電話越しで真剣に頭を下げて謝罪する。

その様子を感じ取ったのか、ため息をつきながら老人は続ける。

 

「……それで、それ以外になにか言う事でも有るのか?」

 

「言う事というよりは聞いておくことだ」

 

「聞いておくことじゃと?」

 

「あぁ、……老人、いや仙人。俺の命の日数をあと何回伸ばせる?」

 

「……伸ばせるとしたら、あと1回じゃ」

 

椿は電話の老人を仙人と本当の名前で呼ぶ。

その呼びかけに少し考えた様子で答える仙人。

 

「1回……十分だな」

 

「しかし、その1回は今までと同じように長い期間という訳では無い」

 

「……それってつまり、今までよりも短いって事か?」

 

仙人から言い渡された事実に少しだけ残念そうにいう椿。

それに対して申し訳なさそうに口を開く仙人。

 

「うむ、今まではお主の幽霊としていられる期間を99日ずつ伸ばせたが、これ以上伸ばすとお主の魂自身がその力に耐えきれずに消滅してしまう」

 

「……消滅。それは、ノイズに消されるのと同じか?」

 

「同じではない、こちらの場合は炭すら残らん。いや、それどころかお主がこの世界に存在していたという証拠自体が無くなる」

 

仙人の衝撃発言に今度ばかりは息が止まる程の衝撃を受ける。

存在していた証拠までも消え去る。それじゃあ、この写真とかも……

……いや、それで良いじゃないか。

 

「……そうか、それじゃあさっさと目的を果たさないとな」

 

「お主、確か眼魂は……」

 

「あぁ、今あるのは」

 

椿はそう言って机に並べていた眼魂に目線を向ける。

そこにはムサシ、エジソン、ニュートン、ビリー・ザ・キッド、ゴエモン、リョウマ、ヒミコ、サンゾウの合計8個の眼魂が有った。

 

「8個だな」

 

「残り7個……2年かけてこの数、いくら何でも可笑しいぞ」

 

「それは俺が不甲斐ないって事か?」

 

仙人の言い方に思わずムッとなって言い返す椿。

 

「そうではない……もしかしたら、他の奴もゴーストとなって眼魂を集めているかもしれん」

 

「俺以外の、ゴースト?」

 

「うむ、まぁあくまでも可能性だがの」

 

それから仙人は2,3言を椿に話して電話を切った。

それから椿はバイクに乗ってある場所へと向かった。

 

 

『私立リディアン音楽院高等科』

 

 それが立花響と小日向未来の通うの高校の名。

 海を拝める高台に建てられたこの教育施設は、名前の通り、音楽に力を入れた私立高等学校な女子校である。

 基本小中高一貫校だが、積極的に編入の門も開かれており、響と未来もその一人であった。

 タレントコースも設けられており、ここを卒業した学生がそのままアーティストとしてデビューすることも少なくない。

 

 そんな響と未来の在籍している、近代ヨーロッパ風の趣があるクラスでは――

 

「とぅあ~ち~ぶぁ~な~~さぁ~~~ん!」

 

 もう入学して一か月だと言うのに、すっかりクラスの恒例行事になりつつある、気難しそうな担任教師の怒号は鳴り響いた。

 あぁ、また彼女が怒られているな――と、HRとは別な朝のある種の行事を前に、学園中の人達は苦笑いを浮かべた。

 教卓の前では、一人の女子生徒が、向かい合う形でおっかんむりな先生の〝雷〟を受けている。

 背丈は150㎝後半で、スリットの入ったマントを広げているみたいな独特のくせと跳ねっ毛のある淡い黄色がかったショートヘア、まだまだあどけなさのあるまんまるとした輪郭な瞳。

 ――立花響がシュンとなって怒られていた。

 

 

今日も響が、担任から怒号を受けるシチュから始まった一日も、半分過ぎたお昼時。

 窓際の四人前の席にて、響と未来そしてもう一人の女子が食堂のメニューをそれぞれ食している。

 

「はぁ~~何か入学してから今日まで最初からクライマックスな展開が来ている気がするよ」

 

 女子高なのに、なぜかメニューにあるメガトンカツ定食+白飯大盛りをしれっと平らげている響は、愚痴っぽく溜息を零した。

 

「半分はドジだけど、もう半分は響のお節介焼きのせいでしょ?」

 

 そこに今日はロールパンとサラダにハンバーグの組み合わせな未来が食しながら、長い付き合いだからこそな鋭さのある注意の言葉を送る。

 

「そこは人助けと言ってよ……人助けは私の趣味なんだから」

 

「響の場合は度が過ぎてるの」

 

 響は決して不良学生ではないのだが、すっかりひと月弱で〝遅刻常習犯″の異名を欲しいままにしてしまっていた。

 原因は本人が趣味だと表した〝人助け〟がほとんど……どころか全部を占めていると断言できてしまう。

 通学途中、視界の中に〝困っている人〟を見かけたら、本当に躊躇いなく即決で助けに行ってしまうのだ。

 

最近ではーー

 迷子になった幼児の親を探すことなどしょっちゅうあるし。

 足腰が悪くて杖の欠かせないご老体のサポート。

 本来どの日にどの住人がやっているか決まっている集団登校を義務付けられている小学生たちの、横断歩道の横断のサポート。

 町内清掃の飛び入り参加。

 

 一日に、最低でも二回以上は、学業を犠牲にした善行を積極的にやっている形である。

 恐らく、リディアンに入学してから今日までの〝人助け〟の回数を数えれば、百はゆうに超えてしまっている。

 

「猫を助けようとして遅刻した学生なんて、世界広しと言えど響くらいしかいないわね」

 

「そんなこと言ったって………木から降りられなくなってて可哀想だったんだもん」

 

 今朝の遅刻に繋がった善行は、木に登ったら降りられなくなってた誰かの飼い猫を助け、しかも持ち主を探そうとしたこと。

 

「ヲッ、わざわざ響が助けなくても、その猫さんは自力で降りられたと思う」

 

そこでようやくもう一人の女の子がもごもごとご飯を食べるのを中断して会話に入ってくる。

銀髪で腰辺りまで伸びる髪を持つ眠そうな目を持つ女の子だった。

 

「どうしてそう思うの? ヲっちゃん」

 

「生命と言うものは、私達が思っている以上に逞しい……と思う。それに猫って高い所が大丈夫、だったと思う。」

 

「う~ん……言われてみれば確かに……な気もするけど」

 

「ヲッ! でも、これはあくまでも私の個人的意見に過ぎないから、適当に流して」

 

「でもヲっちゃんってさ、生き物の話になると妙に熱が入るよね」

 

「? そうかな?」

 

「うんうん、何て言ったらいいかな? こう熱心に生命の根源なんたらを人生掛けて追求している学者っぽいって言うか」

 

「お、響にしては的を得た発言」

 

「うぅ~? 良く、分からないなぁ」

 

「えぇ!? 結構分かり易く言ったつもりなんだけど………私ってやっぱ呪われてるかも」

 

 などとぼやいた響、この言葉も結構頻繁に聞いているような気がするなと、ヲッちゃんはここ一か月の付き合いを反芻した。

 響が怒られるたびに呟く『呪われてるかも』を聞いた回数は下手をしたら普段会話をするよりも多いかもしれない。そして響はそんなに落ち込んでも立ち直るまでも時間も、ものすごく早いことに思い至った。

 現に――

 

「おかわりおかわり♪」

 

 ――大盛りご飯を平らげたばかりだと言うのに、もう一杯大盛りでおかわりしていた。

 人助けの他に〝大食い〟を趣味と特技に入れてしまっても大丈夫だと思う。

 

その響の食いっぷりに未来と一緒にヲッちゃんは驚かされながらも、昼食と雑談を続けていると、急に食堂内の空気が騒がしくなってきた。

 

「ねえねえ、風鳴翼よ」

「芸能人オーラが迸ってるよね」

「まさに孤高の歌姫」

 

〝風鳴翼〟―――全くひそひその体を為してない周りの生徒たちのひそひそ話の中から何度も出て来たその名前に、嬉々として食べていた響の大きな目が一際見開かれる。

 そして―――何らかの気持ちに駆られたかのように、その場で立ち上がり。

 

「はっ!」

 

 偶然にも、響達の席の横を歩いていたその〝当人〟と間近で鉢合わせてしまった。

 青味がかり、腰の近くまで伸ばされた後ろ髪を全て切りそろえたワンサイド。

 同年代の女子たちより長身でモデルと見まごうスレンダーボディ。

そんな彼女の前に、響は立ってしまった。

 

 

椿と遭遇して2日経っても翼の心にある雲は晴れなかった。

2年前、ツヴァイウィングのライブで行ったネフシュタンの鎧の起動実験。

その時に彼と椿は観客として万が一に備えて待機していた。

そして、起動途中で起きた事故でノイズが会場に現れた。

あの時、翼と奏は奏者として戦い椿たちはそのサポートとして観客の避難誘導を行っていた。

大体の避難が完了して会場に人がいなくなって、翼たちは全力でノイズを殲滅した。

しかし、その時奏は死んだ。私の目の前で……命を燃やした

 

(すべては……未熟だった私のせいだ)

 

奏が死んだ日、椿たちも忽然と姿を消した。

……いや、椿は奏と同じで死亡が確認されていた。

椿のものと思われるペンダントとその近くに有った人の形をした炭が発見されたのだ。

あれから私は、身も心も剣にした。

そうしなければ……心が壊れてしまうと思ったから。

私は、泣き虫で弱虫だから……

 

「あ……あの……」

 

(……ん?)

考え事をしていた翼の前に見た事も無い少女が立って居た。

見た感じでは1年生のようだ。

またファンの子だろうか? そう思った翼は少女の事をじっと見て見る。

……すると、頬にご飯粒が付いているのを見つけてしまう。

 

(…………)

 

取りあえずは、指で頬を指さすことにした。

 

 

 

「え?」

 

 一泊置いて響は、彼女のジェスチャーが『口元にご飯粒ついている』を意味していることに気づいた。

 

「すみません、この子昔から翼さんのファンで、いざ実際にご対面したら緊張で強張ってしまったんです」

 

 若干フリーズしている響の代役で、未来は言葉の通り〝有名人〟な先輩に謝意を表明する。

 上手く収めた未来のフォローに、ヲッちゃんは『フォローナイス』の意味合いも込め、テーブルの下でサムズアップを送った。

 

「そう」

 

 未来の釈明に対して翼は、たった一言返しただけで、その場から離れていった。

 

「あ~~~絶対変な子だって思われた……」

 

「間違ってないんだから仕方ないでしょ?」

 

「未来って、容赦ないね」

 

こうして、少女達のお昼は過ぎて行った。

 

 

「……やっぱり、ここは落ち着くな」

 

椿は街の近くにある海に来ていた。

ここは、彼にとっては思い出深い場所である。

 

「俺はここで、アイツ等と会ったんだな」

翼と奏、そして……奏の兄である天羽冬舞(あもうとうま)

その3人と初めて出会ったのもこの海岸だった。

 

「……何の因果で、俺はここでゴーストになったんだろうな?」

そう言って椿は懐からオレゴーストアイコンを取り出す。

2年前、炭となって死んだ椿は目を覚ますとこの海岸にいた。

訳が分からずに立ち往生していたらその場にあの仙人が現れたのだ。

今思うと随分と懐かしい。

 

「さて、それじゃあ思い出に浸った所で戻るとするか」

 

椿はそう言ってバイクに跨ってエンジンをかけようとした時、電話がかかってきた。

この携帯に電話をかけてくる相手何て仙人以外いない。

そして仙人が電話してくる時はノイズか、「アイツ等」を見つけた時だけだ。

 

「はい、もしもし?」

 

「椿か!? そこから先のコンビナート地帯にノイズが集まっておるぞ!!」

 

「分かった! すぐに向かう!!」

 

椿はそう言って電話を切りバイクに跨って言われた工場地帯に向かって行く。

 

 

椿が仙人から電話を受ける少し前、商店街に現れたノイズの反応を2課の面々も確認していた。

 

「司令! ノイズの反応を検知しました!!」

 

「場所は!?」

 

「エリアC-10、数は約100!」

 

「住人の避難状況は!?」

 

「1課の人達のお蔭で完了しています!」

 

「よし! すぐに翼を呼べ!!」

 

「司令! ノイズが移動を開始しました!!」

 

「何処に向かっている!?」

 

「エリアT-20、ノイズは商店街からコンビナート地帯に移動しています!」

 

「この動き……何なのかしらね?」

 

ノイズ達の突然の移動に少し疑問を覚える櫻井了子

聖遺物の研究と共にノイズの生体についても研究する彼女はこのノイズ達の突然の移動に疑問を感じられずにはいられなかった。

 

「どうかしたのか、了子君」

 

「弦十郎さん、このノイズの動き……可笑しいと思わない?」

 

「ノイズの動き? ……いや、すまん。分からない」

 

「私は……このノイズが何者かに操られているんじゃないかって思うの」

 

「ノイズが、操られている!?」

 

「可能性よ、ただのね……」

 

(ソロモンの杖はクリスに預けている筈。彼女が勝手に行動するとも思えない、このノイズ達の動きは一体……)

 

了子はそう言って再びキーボードの操作に戻った。

その心に1つの疑問を持ち続けながら。

 

 

「ハァッ! ハァッ!! し、シェルターから離れちゃった!!」

 

「私達……死んじゃうの?」

 

響は放課後、今日発売の風鳴翼のCDを受け取りに商店街のCDショップに向かっていた。

しかし、その途中で炭となった人達を見つけ親とはぐれた女の子と一緒にノイズから逃げていた。

先程からずっと走りっぱなしで足も痛くなって、背中に背負った女の子も不安そうな顔をしている。

それでも、響は走る事を止めなかった。

2年前に、響を助けてくれたあの人の言葉を思い出して。

 

【おい、死ぬな! 目を開けてくれ!! 生きるのを諦めるな!!】

 

(そうだ、諦めない!!)

 

「……めない、」

 

「諦めない! 生きる事を、諦めない!!」

 

そう言って響は走る速度を上げた。

向かう先はコンビナート地帯の塔。ノイズは塔の下に溜まり始め、このまま待って居ればノイズは炭化して消える。

それまでは、この塔の上で待って居よう。

 

「ここで待って居れば、大丈夫だから……」

 

「うん。……ッ!? お、お姉ちゃん!!」

 

女の子は響の後ろを指さす。その示す先を見る響。

示された先にいたのは……ノイズの集団だった。

 

(そんな!? なんでノイズが!!)

 

ノイズの集団を見た事で女の子は悲鳴を上げて蹲ってしまう。

そんな女の子を庇いながら響はノイズを睨みつける

 

「大丈夫だから! お姉ちゃんが絶対に守るから!!」

 

自分も震える程怖い、それでもこの女の子に心配をかけない様に気丈にふるまう響。

そんな響をあざ笑うかのように接近してくるノイズ。

絶体絶命な響、そんな響を橙色の光が包み込む

 

 

「司令! 翼さんが到着しました!」

 

「叔父様! 状況はどうなっていますか!?」

 

「現在、ノイズ達はコンビナート地帯に入り込んでいる。数も多い、直ちに出撃してくれ」

 

「了解です、司令。直ちに向かいます」

 

「あぁ、頼――」

 

ビービービービー!!

弦十郎が翼に出撃を命令しようとした時、司令部に突然の警報が鳴り始める。

 

「何事だ!?」

 

「ノイズとは異なる、高出力のエネルギーを検知!」

 

「場所は!?」

 

「先程のコンビナート地帯……これってまさか―――アウフヴァッヘン波形!?」

 

キーボードを操作しながら、櫻井了子は驚愕に声を上げる

その検知された反応は……

 

「ガングニールだとォッ!?」

 

彼ら2課にとってはとても馴染みの有る懐かしい物だったのだから……

 

(そんな! だってそれは……奏のッ!!)

 

 

「……この反応は、まさか!?」

 

コンビナート地帯に到着した椿はの塔の一角の頂きより、立ち上った橙色の光の柱を見て驚愕する。

さっきの光も、この感じも椿は知っている。

2年前まで共に戦っていた者が使っていた物と同じ、あの聖遺物!!

 

「誰が、ガングニールを……って、それも気になるが先にノイズ退治だ」

 

椿はそのままゴーストドライバーにオレゴーストアイコンをセットする。

 

【アーイ!】 【バッチリミナー! バッチリミナー! バッチリミナー! バッチリミナー!】

 

「変身!!」

 

【カイガン!オレ!】【 レッツゴー!覚悟!ゴ!ゴ!ゴ!ゴースト!】

 

仮面ライダーゴーストに変身した椿はそのままノイズの集団に突撃する。

突然現れたゴーストにノイズ達も攻撃するが巧みに避けられて逆に攻撃され数を減らされていく。

 

「よし、このまま……」

 

「させると思うか?」

 

いつもの様に戦っていたゴーストの背後から突然声が聞こえ、ゴーストは攻撃を受け吹き飛ばされた。

 

「がっ!? な、何が……」

 

攻撃を受けたほうを見るとそこには、両腕が刀となった化け物と両腕がマシンガンになった化け物が立って居た。

ゴーストはその片方の化け物を一度見た事が有る。なぜなら、そいつは……

 

「……よぉ、2年ぶりだな。刀眼魔。そっちの奴はお友達か?」

 

「ふん、2年前に確かに殺した貴様がなぜ生きているのか不思議だが今度こそ息の根を止めてくれる」

 

「俺は別にどうでも良いが、我らの目的の為にここで死ね」

 

刀眼魔とマシンガン眼魔はそれだけ言うとゴーストに向かって来る。

この刀眼魔は、間接的に椿を殺す原因になった因縁深い相手だ。

 

「こっちもさっさと終わらせたいんだ! これで一気に片を付ける!」

 

ゴーストはそう言ってビリー・ザ・キッドゴーストアイコンをドライバーにセットしてレバーを引く。

 

【カイガン! ビリー・ザ・キッド! 百発!百中!ズキューン!バキューン!】

 

ゴーストドライバーから茶色のパーカーがゴーストに覆いかぶさると、マスク部分は正面から見た拳銃と発射するエフェクトになり、 頭部はテンガロンハット型の『ガンショットフード』で覆われ、神経を研ぎ澄ました超精密射撃を可能としてする。

これが仮面ライダーゴースト ビリー・ザ・キッド魂

 

「はぁぁぁぁ!!」

 

ゴーストは何処からか飛んできたゴーストガジェット・バットクロックを掴んでガンガンセイバーとバットクロックをガンモードに切り替える。

そのまま二つの拳銃で攻撃を始める。

 

ここに仮面ライダーゴーストVS眼魔の戦いの火ぶたが切って落とされた!!

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