戦姫絶唱シンフォギア 命を燃やせし歌姫の戦士   作:木原@ウィング

7 / 10
後半、少しグだりましたが今後の展開の為にこうなりまいした。
近いうちに主人公の設定を投稿するのでよろしくお願いします
あと、オメガインパクトとオメガスラッシュの時の発動の描写が間違っていたので直しました
ご指摘くださったトライアングルさん、ありがとうございましたm(__)m


4話 遭遇 2人の少女 後編

「はぁぁぁぁ!!」

 

「ちぃ! ちょこざいな!?」

 

ゴーストは精密な射撃で刀眼魔とマシンガン眼魔、そして周りにいるノイズを的確に撃ち抜いて行く。

何とか飛んでくる弾を切り裂きながら避ける刀眼魔だったがもう片方のマシンガン眼魔はご自慢のマシンガンを撃ち出す暇もなく追い詰められていた。

 

「どうしたぁ!? その程度で俺をまた殺せると思っていたのか!?」

 

「っく! なんだ、こいつは」

 

ビリー・ザ・キッド魂の連射攻撃による猛攻を受け、ノイズが次々と殲滅されていく。

その隙をついて刀眼魔は接近戦を仕掛けるが、射撃を止めて近接戦闘に移ったゴーストに追い詰められていた。

刀眼魔の攻撃をいなしながら、蹴りを入れるゴースト

 

「喰らえ!!」

 

「雑な射撃してんじゃねぇ!!」

 

マシンガン眼魔の射撃を避けながらゴーストは反撃で正確にマシンガン眼魔の腕を撃ち抜く。

 

「ぐぅ!! っち、話が違うじゃねぇか!! こいつ滅茶苦茶強いぞ!?」

 

「誰からの話かは知らねぇが、こいつで終わりだ!!」

 

ゴーストは片方の手に持っていたガンガンセイバーガンモードとゴーストガジェット・バットクロックを合体させて「ガンガンセイバー ライフルモード」に変形させる。

そして狙いを定めてそのままゴーストドライバーにガンガンセイバー ライフルモードをかざしてアイコンタクトさせ、トリガーを押す。

 

【ダイカイガン! ビリー・ザ・キッド! オメガインパクト!!】

 

ゴーストの背後に出現した目の紋章を模したスコープでマシンガン眼魔に狙いを付けて、エネルギーを込めた強力な一撃で打ち抜く!

そして、マシンガン眼魔は周りのノイズと共に悲鳴を上げる間もなく爆発した。

 

「ば、バカな!? マシンガン眼魔をこうも簡単に!?」

 

「さぁ、あとはお前だけだ」

 

「っく、こうなったら!!」

 

刀眼魔はそう言って腕を天に掲げて叫ぶ

 

「来い! ノイズ共!!」

 

その叫びと共に彼の背後から大量のノイズが出現した。

否、ノイズだけでは無かった。黒いゴーストに似た怪物も大量に出現したのだ。

 

「おいおい、何でお前らがノイズを操れるのか不思議でしょうがねぇよ」

 

「貴様に答えてやる事は無い。ここで死んで行け」

 

刀眼魔がそう言うとノイズと眼魔コマンドが再びゴーストに向かって行く。

それを迎撃しようとゴーストがゴーストチェンジしようとしたその時、背後から大量の剣状のエネルギー光弾が雨の様に降り注いだ。

 

――――千ノ落涙――――

 

 

「な、何者だ!?」

 

「この技……まさか」

 

ゴーストと刀眼魔は攻撃の有った方を振り向く。

するとこちらに物凄い速さで向かってくる青い髪の少女がいた。

 

「……翼」

 

「話は後、今はノイズとその化け物の殲滅が先」

 

「化け物って……お前、あいつら見えてるのか!?」

 

「? 何を言っているの? 見えているけど」

 

「何でだ? なんで、翼に眼魔の姿が?」

 

「呆けるな! ここは戦場よ!!」

 

「ッあ、あぁ!!」

 

翼の激励に考える事をやめて、ゴーストは眼前の敵に向き直る。

そして、ビリー・ザ・キッド魂を外して、ムサシ魂に変えてレバーを引く

 

【カイガン! ムサシ! 決闘ズバッと超剣豪!】

 

「またその姿か……」

 

「あぁ。翼、お前はあっちで戦っているガングニールの奏者の方に行ってくれ」

 

「椿はどうする気だ?」

 

「こいつら片づける」

 

「随分と舐めてくれる!」

 

ゴーストの物言いに怒りを露わにする刀眼魔。

そんな刀眼魔に対して余裕の態度を崩さないゴースト。

 

「あんな感じの奴が相手だ。大丈夫さ」

 

「……死なないでね、椿」

 

「誰に言っていることやら」

 

翼はそれだけ言って響の方に向かって行った。

 

「ふん、良かったのか? 新しい兵力を割いて」

 

「お前ぐらいの相手だったら余裕だ」

 

「このっ!! 上等だ! 覚悟しろ!!」

 

ゴーストに対して挑発したつもりが逆にゴーストに挑発されて怒りを爆発させた刀眼魔がその腕の剣を構えてゴーストに向かって行く。

 

 

「こ、これって何なの?」

 

ゴーストがノイズと眼魔達と死闘を繰り広げていた時、響は自分の身に起こった事に理解が追いついていなかった。

しかし、取りあえずは目の前のノイズ達から自分が握っている少女と一緒に逃げる事を考えることにした響。

そのまま少女をお姫様抱っこで抱きかかえて塔から飛び降りる。

 

(なんで? なんで歌が……胸の中に浮かんでくるの?)

 

自分の胸から溢れ出す歌を口ずさみながら飛びかかってきたノイズに対してがむしゃらに拳を振った。

偶然にその振った腕がノイズに当たる。するとノイズは炭になって消え去った。

 

「え? う、嘘!?」

 

ノイズに触れたら自分も炭となってしまうはずなのに、自分はならずむしろノイズが消えてしまった。

響はこの状況に理解が追いついていなかった。

 

「よ、良く分からないけどこれなら!!」

 

そのまま響は向かってくるノイズを殴り、次々に殲滅していく。

ノイズ達もどんどんと数を減らされていくことに危機感を感じたのか後退を始める。

しかし、そんなノイズ達の動きがピタリと止まった。

 

「な、何が?」

 

響の呟きと共にその場にいた全てのノイズが斜めにずれて消え去った。

消え去ったノイズ達の後ろには天羽々斬を構えた翼が立っていた。

 

「え? つ、翼、さん?」

 

「……?」

 

響の顔を覚えていないのか翼は良く分からない様に首をかしげる。

そんな翼の反応に少ししょんぼりする響だが困惑の気持ちの方が強いからすぐに立ち直った。

 

「あ、あの、翼さん! その姿は何なんですか!?」

 

「話は後、今はノイズを倒す方が先」

 

「え? ノイズを……倒す?」

 

「……そこで見ていなさい」

 

良く分かっていない響に対してイラつきを感じた翼。

そんな翼は呆けている響を置き去りにして歌を奏でながら天羽々斬を巨大化させノイズの集団に対して振り下ろす。

するとそこから青い刀状のエネルギーが発射された

 

――――蒼ノ一閃―――――

 

その一撃を受けて殆どのノイズが殲滅された。

翼はそのまま逆立ちをすると残りのノイズに向かって行く。

 

―――――逆羅刹―――――

 

この技で翼は残ったノイズも脚に展開したブレードで切り裂いていく

翼が合流して1分でノイズは全滅した。

 

 

「何なのだ! お前は本当にあの時の小僧か!?」

 

「もう俺をあの頃の何もできない俺と同じだと思うな!」

 

ゴーストはそのまま2刀流で刀眼魔を切り裂く。

その攻撃を受けて遂に膝をつく刀眼魔

 

「っく! ここは撤退……」

 

「させると思うな!」

 

自分の不利をようやく理解したのか刀眼魔は撤退しようとする。

しかし、そんな刀眼魔を逃がすゴーストではなくそのままゴーストドライバーにガンガンセイバー2刀流をかざしてアイコンタクトさせ、トリガーを押す!!

 

【ダイカイガン! ムサシ! オメガスラッシュ!】

 

ゴーストの背後に浮かび上がった目の紋章から両手に持っている刀にエネルギーが溜まり、刀の刀身が真っ赤に染まる。

その刀を構えて刀眼魔の懐に飛び込むと、そのまま一刀両断する。

 

「ぐはぁ!? こ、この俺がぁぁ!」

 

刀眼魔は断末魔を発しながら爆発して消えた。

ゴーストは刀眼魔が消え去った場所を暫く呆然と見ていた。

 

 

ノイズの殲滅を完了してから1課と2課の面々がコンビナート地帯に集まっていた。

事後処理と生存者の確認、そして守秘義務に関する書類を書かせる為である。

そんな中、ガングニールを起動させた響はと言うと……

 

「あったかい物どうぞ」

 

「あ、あったかい物、ありがとうございます!」

 

あったかい飲み物を貰って一息ついていた。

それを受け取って安心したのか再び響の身体が光った。

 

「え?」

 

その光が収まるとさっきまで着ていた学生服に戻った。

 

「あ、戻った」

 

「大丈夫?」

 

突然の事で何が何やら理解できていない響に温かい物を手渡してくれた女性が心配そうに聞く。

その問いかけに響は「あ、大丈夫です」と笑って答えた。

しかし、少し立ちくらみがしたのかよろっと倒されそうになってしまう。

 

「あっ」

 

「っと、危ないな」

 

「え? あ! す、すいません!」

 

自分が倒れかけたのを助けてくれた人に謝罪する響。

そして顔を上げるとそこにいたのは仮面をつけた男だった。

 

「えっと……」

 

「……なんで、響が」

 

「え? 何で私の名前を?」

 

ゴーストのその発言に響は驚いて聞き返す。

響のその様子を見てゴーストは「しまった!」と小声でつぶやいて言い訳を即座に考える。

 

「あ、あ~あれは何だ~?(棒)」

 

「え?」

 

ゴーストがとっさに彼方の空を指さすとそれに連られて響と女性もそっちを見る。

こんな古典的な手に引っかかる彼女たちが少し心配になったゴーストだったがそのままスタコラサッサと逃げようとする。

 

「……逃がすと思う?」

 

「ですよね~」

 

逃げようとした先に翼が天羽々斬を構えて待ち構えていた。

すぐにゴーストは霊体化して逃げようとするがその前に翼はゴーストの影に小刀を撃ち込む

 

―――――影縫い―――――

 

「あ! ちょ! う、動けねぇ!! 霊体になれねぇ!!」

 

「そっか、影縫いだったら動けないんだ」

 

翼はゴーストを捕まえた事に少しご満悦の様に笑いゴーストは体が動かないことにギャーギャー騒ぐ。

そんなゴーストにいつの間にか近づいたのか緒川がとても良い笑顔で手錠を付ける。

 

「取りあえず、このまま2課まで来てもらいますよ?」

 

「え、この状態で?」

 

「はい」

 

「き、拒否権は……」

 

「有ると思っている?」

 

「……ないで~す」

 

緒川と翼の笑顔に何やら恐ろしい物を感じたのかゴーストは大人しく従う事にした。

そんな光景を見て、響はとてつもなく嫌な予感を感じその場から逃走しようとする。

 

「じゃ、じゃあ私はこの辺で……」

 

しかし、そんな響の前に黒服のエージェントたちを率いた翼がゴーストにした手錠と同じものを響にも取り付けた。

 

「えっと、これは……」

 

「あなたも重要参考人として特殊災害対策機動部2課に同行してもらいます」

 

「な、なんで~!!」

 

響の叫びが空しく空に響いていた。

 

 

「ってここ、リディアンじゃないですか」

 

車に乗せられて走る事30分、到着した場所に困惑する響。

なぜ、自分たちの学校に来たのだろうか?

 

「なぁ、なんで俺霊体になれないの!?」

 

「その手錠、了子さんの特製品」

 

「おい! あの人2年近く会ってないけどまたゲテモノ作ったのか!?」

 

後ろでとても楽しそうに会話をするゴーストと翼を見てその謎は更に深まっていく。

そして目の前の扉が開くとエレベータ―が姿を現した。

 

「あ、これに捕まってくださいね」

 

「え? は、はい」

 

緒川に促されて響はエレベーター内の手すりに摑まる

それに続き翼と緒川も手すりに摑まる。

 

「ん? あれ、俺が捕まる場所は?」

 

「どこでも良いから掴みなさいよ」

 

「だから場所が、うぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

掴む場所を探していたゴーストは時間切れでそのまま物凄い速さで落ちるエレベーターのGによって天井に叩き付けられた

 

「痛い!!」

 

「と、手すりにつかまっていないとこんな風になるので注意してください」

 

「は、はい」

 

この手すりを掴んでいないとどうなるか、その実演をしてくれたゴーストに対して感謝しつつ響は苦笑いを浮かべる。

その顔を見て翼は少し不快そうに顔をしかめて言う。

 

「愛想なんて不要よ。今から向かう所にそんなものはいらない」

 

 

「ようこそ! 人類最後の砦、特異災害対策機動部二課へ!」

 

響は何が起こっているのか分からず混乱して目を白黒していると、頭上から落ちて来た紙切れが乗っかる。

どうにか我に返って目の前の状況を察するのだが、それでも驚かずにはいられないのだ。待っている先はもう少し殺伐とした所だと思っていたのに。

さっきの翼の言う通り『愛想など必要ない』と称される所だと思っていた。だが、実際は違った。それどころか、驚きのフレンドリーさだ。

この空気は響としては嫌いじゃないし寧ろ大好きである。だが、衝撃的過ぎてその空気に乗れず困惑していた。

そして、後ろに立っていた翼は先ほど自分の言った言葉が直ぐに否定されて困ったように溜息を吐き、ゴーストは引き攣った笑いをし、緒川は既に知っていたようであまり驚くことは無かったが、苦笑いしていた。

 

「え、なに? 今日はパーティーでもやる予定だったの?」

 

「そんな訳ないでしょう」

 

「いや、だってあの垂れ幕って……」

 

ゴーストが指さした先には『二課へようこそ』だの『熱烈歓迎! 立花響 仮面ライダーゴースト』などと書かれた垂れ幕が有った。

 

「と言うか、なんで響だけじゃなくて俺の奴まで……」

 

「……気にしたら負けよ」

 

「さあさあ、二人とも笑って笑って」

 

 翼と現状について話していると、紺色の制服だらけの中からグラマラスなスタイルにお似合いの露出の高い私服の上に白衣、ポニーテールな茶髪と深紅の半縁メガネ、少々濃い化粧が全然不快にならないくらいの美女な科学者らしき女性が、スマホ片手に私たちに近寄ってくる。

 

「お近づきの印にスリーショット写真♪」

 

そのまま了子はゴーストと響を抱き寄せ記念写真を取ろうとする。

 

「うぇえ!? い、いやですよぉ! 手錠をしたままの写真だなんてきっと悲しい思い出として残っちゃいます!」

 

「そうだよ了子さん。と言うか、また随分と凄いゲテモノ作りましたね」

 

そう言ってゴーストは自分の手に付いている手錠を見せる。

 

「ふふん、それは協力者のお蔭で作れた物だからね」

 

「……なんだろう、物凄く心当たり有りそう」

 

了子とも親しそうに会話をするゴーストを見て流石に響が聞く。

 

「あ、あの! あなたはここの人達とお知り合いなんですか?」

 

「え? あ、あぁ。まぁね」

 

「彼は2年前までここで一緒に働いていたんだよ」

 

響の疑問に答えたのはシルクハットを被った弦十郎だった。

 

「ちょ!? 弦十郎さん! なんで……」

 

「なんだ、事実じゃないか。 それよりも、そろそろ観念して変身解除して響君にも正体見せたらどうだ?」

 

「何の事ですか? へ、変身って……」

 

「いやいや、駄目ですって。流石に響の前では……」

 

「なんだ、私達の前では見せて響君には見せられないのか?」

 

「なんで弦十郎さん、少し怒っているんですか!?」

 

普段の弦十郎はここまで強制はさせない。それはゴーストも知っている。

しかし、ここまで強引になっているという事はそれほどゴーストに対して弦十郎が怒っているという事だ。

それに観念したのかゴーストは変身を解除した。

 

「……え? 嘘」

 

「あ~何というか」

 

「椿、君」

 

「あ、その反応どっかで見たな」

 

 

「で、説明してくれるよね? 椿君」

 

「なぁ、なんで響も怒っているの? と言うか、なんで2課の皆そんなに怖い顔してるの?」

 

変身を解除した椿の前に物凄い怖い笑顔で立って居る2課の面々と響。

それを見て椿は死を覚悟したそうな

 

「……この2年間の事を洗いざらい話してもらうぞ」

 

「それが終わったら、2年間心配かけた罰として俺と組手だ」

 

「それは死ぬから勘弁してくださいぃ!!」

 

椿は物凄い速さで土下座して許しを請った。

その時の土下座はそれはそれは綺麗な物だったそうな……

 




次回予告

「俺は……2年前に死んでいるんです」

「君の為だったら俺達は全力でサポートする」

「そやつは生粋の馬鹿じゃ。気を付けよ?」

「わ、私だって奏さんの後を継いで戦います!」

「あなたと私、戦いましょうか?」

「壮絶な喧嘩しようとしてんじゃねぇ!!」

【カイガン! ニュートン! リンゴが落下!引き寄せまっか!】
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