嫌いな人は名誉を捨ててまで抹殺しますが、仲間は大切にする所存です 作:タクティス・ハルバード=レミィ
がっくの落ち込んだような顔を見てると、急に変な気持ちが湧き上がる。
〈ホウゴウキバを試したい〉
みたいな。
噴水から立ち上がり、手を鳴らして、がっくに差し出す。
『まだ、戦った事ないよね』
「そうだけど……僕が勝てるわけないよ」
「そんなに内気だから、ムラサメが力を出さないんじゃないかな」
ネガティブにも程がある。
「『ムラサメがあるから勝てる』そんな考えはないのか」
「でも、コイツは……!」
「なんだよ? がっくにとってムラサメは、自身のステータス補正しか頭にないのか、そりゃムラサメに同情する。私なら本気出さない」
『そんなわけないだろ! 僕だって必死に考えてるんだ!』
がっくは、勢いよく立ち上がると、鋭い目で私を睨み、バックステップを取る。
『
水を散らしながら現れた刀を掴むと、水が止み、鞘が衝撃で吹き飛ぶ。
私の前にある蒼き刀は、鈍い光だったのに強烈な閃光を放ち出す!
「実力はどうなの」
『僕が……俺が! 絶対上だ!』
まだ武器を出してない私に、お構い無しで刀を振ってくる。
振ったあと遅れて残像が流れていた。
『絶刀ミズチ』
こっそりオルタブレイドを出して衝撃に備えるとしますか。
「切り伏せろ! 俺の……!」
刀を頭上に構えたがっくは、歯を食いしばる。
青い光が、刀身になっているだと? 人によって違う?
『
高速で振り下ろされた刀、それに遅れて、付いていくように光は降りていく!
「これダメなやつじゃぁぁぁん!」
カラドボルグを呼び出し、即座に青い光を横に断ち切る事にした。
強烈な衝撃が手に降り注いだが、ムラサメの光は消え、カラドボルグが砂になって沈む。
「あっぶな……私死ぬ所だった」
あふカスの様に、周りに被害出してヘイト集めるなんて嫌だからね。
「僕、何かぐわーんってしてましたか」
「してたよ」
「やっぱりですか、体が勝手に動いて……」
まだ手がジーンと痛むけど、がっくは強くなったぽい。なんかわからないけど、おめでと。
「そっか、その感覚忘れないようにね」
あれ、自分損してね? ホウゴウキバの件……。
「もちろん!」
握手してくれたのはいいんだけどさ、なんでみんな一人称変わるの!?
あふカスに噛み付こうかな……。その、なんていうか。がっく噴水に腰置いてるし。
「はいはい、あふたですうううう」
「ふっ!」
力を込めて、ボディブローを浴びせる。
「呼んだよね、、?」
なんだと!? 手が! 抑えられている……!
「呼んでねぇ! 帰れカス!」
「そうですか、、、」
背後は貰った! 大きく拳を頭に振り下ろす!
「ちょいいいてえええええ!」