嫌いな人は名誉を捨ててまで抹殺しますが、仲間は大切にする所存です   作:タクティス・ハルバード=レミィ

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クエスト11がっくのムラサメ

 がっくの落ち込んだような顔を見てると、急に変な気持ちが湧き上がる。

 

〈ホウゴウキバを試したい〉

 

 みたいな。

 

 噴水から立ち上がり、手を鳴らして、がっくに差し出す。

 

『まだ、戦った事ないよね』

 

「そうだけど……僕が勝てるわけないよ」

 

「そんなに内気だから、ムラサメが力を出さないんじゃないかな」

 

 ネガティブにも程がある。

 

「『ムラサメがあるから勝てる』そんな考えはないのか」

 

「でも、コイツは……!」

 

「なんだよ? がっくにとってムラサメは、自身のステータス補正しか頭にないのか、そりゃムラサメに同情する。私なら本気出さない」

 

『そんなわけないだろ! 僕だって必死に考えてるんだ!』

 

 がっくは、勢いよく立ち上がると、鋭い目で私を睨み、バックステップを取る。

 

村雨(ムラサメ)

 

 水を散らしながら現れた刀を掴むと、水が止み、鞘が衝撃で吹き飛ぶ。

 

 私の前にある蒼き刀は、鈍い光だったのに強烈な閃光を放ち出す!

 

「実力はどうなの」

 

『僕が……俺が! 絶対上だ!』

 

 まだ武器を出してない私に、お構い無しで刀を振ってくる。

 

 振ったあと遅れて残像が流れていた。

 

『絶刀ミズチ』

 

 こっそりオルタブレイドを出して衝撃に備えるとしますか。

 

「切り伏せろ! 俺の……!」

 

 刀を頭上に構えたがっくは、歯を食いしばる。

 

 青い光が、刀身になっているだと? 人によって違う?

 

ムラサメ(ムラサメ)!』

 

 高速で振り下ろされた刀、それに遅れて、付いていくように光は降りていく!

 

「これダメなやつじゃぁぁぁん!」

 

 カラドボルグを呼び出し、即座に青い光を横に断ち切る事にした。

 

 強烈な衝撃が手に降り注いだが、ムラサメの光は消え、カラドボルグが砂になって沈む。

 

「あっぶな……私死ぬ所だった」

 

 あふカスの様に、周りに被害出してヘイト集めるなんて嫌だからね。

 

「僕、何かぐわーんってしてましたか」

 

「してたよ」

 

「やっぱりですか、体が勝手に動いて……」

 

 まだ手がジーンと痛むけど、がっくは強くなったぽい。なんかわからないけど、おめでと。

 

「そっか、その感覚忘れないようにね」

 

 あれ、自分損してね? ホウゴウキバの件……。

 

「もちろん!」

 

 握手してくれたのはいいんだけどさ、なんでみんな一人称変わるの!?

 

 あふカスに噛み付こうかな……。その、なんていうか。がっく噴水に腰置いてるし。

 

「はいはい、あふたですうううう」

 

「ふっ!」

 

 力を込めて、ボディブローを浴びせる。

 

「呼んだよね、、?」

 

 なんだと!? 手が! 抑えられている……!

 

「呼んでねぇ! 帰れカス!」

 

「そうですか、、、」

 

 背後は貰った! 大きく拳を頭に振り下ろす!

 

「ちょいいいてえええええ!」

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