嫌いな人は名誉を捨ててまで抹殺しますが、仲間は大切にする所存です 作:タクティス・ハルバード=レミィ
なんで! よってたかって僕を虐めるんだ!
あふたは何かした? しているなら謝る、してないなら……
『ダーインスレイヴまで無視するなよおおお』
何も無い空間に手を入れ、引き抜く。
〈我が主〉
ダーインスレイヴ! 応えてくれたか!
引き抜くと闇のオーラを纏った禍々しい大剣が手元にあった。
武器の言葉がすべてわかる! これなら行ける! あふたは勝てるんだ!
ようやくだよ、ダーインスレイヴが専用スキルを教えてくれるなんて。
『邪神剣』
ダーインが動き銃口を剥き出しにする。
「え、あふたもう負けたんじゃ?」
「まだ負けてねーよ!」
体から属性値が抜かれてるのか? 僕の体に何があるんだ。
重い、とてつもなく何かがのしかかってる。
「あふカス早くしてくんない?」
『黙れえええダーインスレイヴとお話してんの!』
「は?」
応えろよおおお……スキル効果教えてええ……。
『邪神剣』
使う度に体が重くなって、銃口がでかくなり、オーラが濃くなる。
「ユッコおおおしねええええ」
『それ以上はやめろ! あふた!』
黙れ、オルセなんて黙れ! ここで
『デットリー!』
「おいバカ! あふた……クソ。マジでカスかよ…………ろよ。ユッコ」
何を言っているのかサッパリだ。
至近距離までユッコに接近すると、切り上げと同時にピンク色の残像を残しながら、空中で銃口を向ける。
切り上げはあえなく避けられたか……でもいい!
『インフェルノおおお』
もう勝ったよね? そう思ってあふたをみると立ち上がって武器を呼び出しやがった。
そんで、専用スキルか。
また必殺? リロードタイムどうなってんだよ!
『マジでカスかよ。生き延びろよ、ユッコ』
オルセ、無理ゲー過ぎない?
『ダーク・オーラ・ドライブ』
これで裏天地持ち込むしかないよね。
〈パワードライブ〉この声は相変わらず耳に響く。
あふたは接近してくると、高速でダーインを振り上げてくる。
軽々と避けると、あふたは地面を蹴り、銃口を私に向けた。
『インフェルノおおお』
ダーインスレイヴからどす黒いビームが1本降り注ぐ!
「なんて無理ゲー」
こんなに太いの見たことない。
『裏・天・地』
守ってくれ! そう思いながら6回切り払うと、文字が盾のように並ぶ。
〈無・双〉
最後の1振りで、無双の文字が目の前に浮かんだ。
プラス参無いのかよ! つか、プラス参って何!?
これで防げる気がしねえ! そう思っているとビームが文字に打ち当たる!
『耐えるんだ! 文字! 文字で耐えるとか未だかつて見たことない』
武器を持っていない左手を前に出し、力を込める。
『ピキピキ』そんな音を立て、裏が砕け散った。
『天! 画数少ないからってビーム漏らしてんじゃないよ!』
天は文字が少ないため、隙間からビームが来る!
「危な! 働けよ!」
運が悪いのか、天から漏れ出たビームで地まで一気に貫かれると、無双という文字が立ちはだかる。
黄色いからな……画数も多いし!
いつも以上に力を込めるし、これに当たったら間違いなく私は死ぬ。
『僕の方がつおいいいいい』
ビームの光が更にキツくなる。
無双という文字にヒビが更に入った!
「まだ壊れるな……勝率はある」
〈プラス参〉
『遅いよね! 言うの遅いよね! 完全に忘れてたよね!』
ホウゴウキバから、裏天地の紫色な文字が現れ、無双とくっつく。
「これもうマイナス参だよ! 裏天地ドジかよ!」
崩剛鬼刃を投げ捨て、ようやくの思いでカラドボルグを取り出す。
「この瞬間を待っていたんだ!……なんて」
裏天地無双という文字ごと、ビームをカラドボルグで突き刺す。
至高なのに強いよねこれ。
『消え伏せろ』そう念じると、文字ごと光が即座に消え、カラドボルグがまた砂に帰る。
『あれえええビームがああああ』
反動による富裕力を無くしたあふたは、地面に顔から落ちる。
「うわあああああ」
『ダーインスレイヴを使い手に勝ったの!?』
『そんな……』
『持ち主次第でこんなに変わるなんて』
『奴は弱かった、そうだきっと』
散々すぎてあふた可哀想だよね。
「勘違いダメよ。奴が弱いんじゃなくて、私が強過ぎるだけ」
睨みを効かせると、ギャラリーは黙ったのであふたを起こしに行くか。
『おいカス』
「ふええ……」
「――はい」
私は、あふたに駆け寄ると手を差し出した。