嫌いな人は名誉を捨ててまで抹殺しますが、仲間は大切にする所存です 作:タクティス・ハルバード=レミィ
『おおう? 握ってもだいじょぶ?』
折角手を出したのに、掴まないとは……あふただね。
「いらないのかーしかたない」
私は、後ろを向き噴水に近寄ると腰掛ける。
「ユッコ、良く耐えた。すまんなあのカスのせいで」
「死ねるわけないよ、まだ目的があるのに」
「そうか、でもあのダーインはヤバイだろ。どう耐えた?」
「耐えて消滅の斬撃」
なるほどね。とオルセは手を打つ。
「疑問があるとすれば、あの時幻想がナイトをすれば、良かっただけなのに」
「そうなの?」
「あぁ、奴はインビジブルハートの逆の武器を持っている。あれを使って君を包み込めば余裕だったはずなのに」
「なにそれ?」
インビジブルとか聞いたことない、時間は進んでいるんだ。
『インビジブルハートの闇版で、名前もちょっとあれだが、インビジブルダークネス』
「武器名は?」
「総鋼の霊騎だ」
「聞いたことない……」
もっと勉強しておくべきだった。
「最近の武器だから、知らない人も多い。謎なのは幻想が使わなかったという理由」
「なんだろ?」
「わからん……光はダーインを防げない、闇は防げるのに」
「――私の事を嫌いなのか」
「否定は出来ないが賛成も出来ない」
睨まれていたなら、そうかもね。
「警戒しといた方が良さげ」
そう言うと、オルセはあふたが寝ている所へ向かう。
まだあふたは立ててない。見兼ねたのか知らないけどさ。
「カス起きろ。折角死を免れたんだぞ」
「…………」
「は? 僕がせっかく顔を伺ってるのに無視?」
「なんだよおお、帰れええ」
あふたは手を横に振り、拒否する。
「おう、さよか」
目で突き放すと、戻ってきた。
「あふたっていつもこんな感じだから」
「高慢?」
「かもな」
マンドラマスクから表情が見えないけど、笑ってるの?
『あっ、そこの鳥、僕達のグループに入らないか?』
鳥と言われた人物は驚きながらオルセを見る。
真っ赤なロングヘアにルビーのように赤い瞳。
前髪ぱっつんの腰までサラサラしてる髪は鳥感を感じる!
いやもう、鳥じゃね!?
「鳥さん! 入らない?」
「僕達の楽しいぜ」
『えっあの……鳥じゃないんです』
いやぁ、鳥みたいなの感じますよ!
「鳥さんのお名前は?」
オルセは立ち上がり、ナンパするように右側に行く。
私も見習って左側で、絡む。
「カモメ……です」
「おっほーほ……鳥さんよろしく!」
オルセは何気なく拳を出すと、鳥は不機嫌そうに当てる。
『ようこそ、デモンガックスへ』
すげぇ! オルセすげぇ!
『だから鳥じゃなくてカモメですってばー!』
「手羽先さんか」
「どちかというとチューリップ」
『『ちょっと焼き鳥屋に突き出してみようぜ』』
「抜けたい……」