嫌いな人は名誉を捨ててまで抹殺しますが、仲間は大切にする所存です   作:タクティス・ハルバード=レミィ

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1章:ジョーの導き
クエスト1絶命のオルタブレイド


 門を抜け、扉を開けて中に入る。

 

『あら、新米さんどうしたの?』

 

 青いカーペットと向こうに置かれている机、立てられている鎧。

 

 そこに、ルルハは居た。

 

「…………」

 

 青い瞳に、薄い水色の髪の女は優しさを象徴したような微笑みを見せる。

 

「恥ずかしがり屋な新米ちゃんね……」

 

 ルルハはスカートを揺らしながら、無防備に近づいてきた。

 

『オルタブレイド』

 

 右手に黒と白で彩られた剣が、光を放ちながら現れる。

 

「何かしら?」

 

『死んでもらう!』

 

「ちょ、ナイ……」

 

 人を呼ばれる前に接近すると、ルルハの口を塞ぐ。

 

「んんっ!」

 

 オルタブレイドを握り直し、右から左に切り払う!

 

『デッドリードライブ』

 

 切った後に遅れて放たれた衝撃波はルルハを貫通する。

 同時にオルタブレイドは返り血で赤いシミがついた。

 

「うっ……」

 

「またね」

 

 うずくまったルルハに上から振り下ろし、地面に叩きつけた。

 

 オルタブレイドを離すと、風に包まれながら消えて行く。

 

「なん……なの……」

 

『私? リセマラしてきた逆襲者だよ』

 

 ルルハは力尽きたように意識を手放した。

 

 机の引き出しに5万ポロあったので貰っておくことにしよう。

 ここでの役目は終えたので、何気ない顔で門を潜って城を出る。

 

「どうだった?」

 

 ジョーは何故か聞いてきた、私はもちろん。

 

「顔を見に行っただけだよ」

 

 と言って、はぐらかした。

 

 それから一日がたった。バトムおばさんに泊めてもらったおかげだけど。

 

『嘘だろ……』

 

 私とジョーは離れたベットで寝ていたんだけど、何故か驚いている。

 

「どうしたん?」

 

『ルルハさんが……』

 

「ん?」

 

 目を覆い、強く噛み締めるジョー。

 

『死んだ』

 

 低トーンから放たれる声は、気分を表していた。

 

「…………」

 

 流石に私が殺したなんて言えない。

 

「殺したヤツを許せない! 俺は……復讐する!」

 

 ジョーはそんな事を言いながら、ベットから立ち上がる。

 

「がんば」

 

「とりあえず、今日から俺は街の聞き込みをする。またな」

 

 ベットから飛び降りると、ハンマーを背中にかけて家を出ていった。

 

「なら、私は武器を買う」

 

 重たい体を引きずりながら、私も遅れて家を出る。

 

「いってらっしゃいな!」

 

「行ってきますバトムさん」

 

 笑顔で見送ってくれたバトムさんを背後に私は隣の店に行くことに。

 

 割とそばで嬉しい。

 

「えっと、武器下さい!」

 

 少し小太りの髭を生やしたおじさんに話しかける。

 

「金はあるかな?」

 

「5万ポロ」

 

 高いかどうかで言えば、大金になる。

 

「ありますなぁ、服もあるぞよ」

 

『そのカラドボルグと、ログレス学園制服下さい』

 

 カラドボルグは双極だが、セールで安くなっていた。至高だけど良いでしょ。

 究極は少し高いんだよね。

 

「合計3万5000ポロになるぞ」

 

 素直に渡し、更衣室に駆け込んだ。

 

 カーテンを閉め、今の服を脱ぐ。

 

「私胸ないな……」

 

 ブラをとめ、シャツとジャケット、スカートでおまけのニーハイ。

 靴は白のスニーカーです。

 

 白のネコ耳と猫の手袋も入っていたのでつけてみる。

 

「にゃっにゃー……恥ずかしいな。やめよ」

 

 やった人しかわからないと思うけど、恥ずかしい!

 白のツインテールという事が幸いでネコ耳の相性は良かった。

 

「がんばるにゃー……」

 

 とりあえず、更衣室から出ることにした。

 

 カラドボルグは既に私の体にインプットされてる。

 どんな武器も、名前を呼べば出てくるし、技も叫んだら放てる。

 

『カラドボルグ』

 

 目の前に、横になったカラドボルグが宙に現れ、ふんわり浮いている。

 

 それを掴むと浮遊力を無くした。

 

 広い刀身だが、縦長で、左右の突起。

 中心は短いが、光りを放っていて強そうだ。

 

「まいどあり〜」

 

 機嫌の良さそうな声が響いた。

 

 

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