嫌いな人は名誉を捨ててまで抹殺しますが、仲間は大切にする所存です 作:タクティス・ハルバード=レミィ
ワイが生きに生きていて、荒れ狂った時だ。ワイが、マンドラの仮面をつけるきっかけかな。
草原から大きく進み、丘を超え扉を超え、灼熱砂漠を超えた場所。
みんなは湖が広がってるから砂漠のオアシスなんて言ってる。
ワイから考えると、地獄にしか見えなくなったがな。
『フハハハ! このタイラント様に挑むというのかぁあ!?』
太陽が熱を照りつける中、左の湖オアシス。右側にはひっそり寝てる危険種マスターワーム。
その中心に立ってるワイの前に、紅い蛇の王、『コブラ・タイラント』が居る。
「一人で来るとはなぁ!」
「絶対負けない!」
至高のオシリスダイトを取り出し、構える。
『1人じゃ俺を狩ることは出来ない』
そう言うとタイラントは、槍をコツコツと2回地面を叩く。
地面から人間のようなタイラントに似た蛇が5匹が下から現れた。
勝てるのか?
「あっあぁあ……」
「我が下僕、行け」
コブラタイラントは、ニヤニヤと笑いワイを見つめていた。
こんな事なら一人で来るんじゃ無かった。
ワイ、死亡のお知らせ
「もう死んでもいい! 絶対ころ」
マスターワームの方向から崩れ落ちるような音が響くと、金色の鎧に光の粒子を纏った女がワイに駆け寄ってきた!
「な、なんだ!?」
「ワイ、生還する……?」
右手から金色のオーラを纏うオシリスダイトを取り出すと、左手で僕のダイトを奪い去る。
「あっ!」
「警戒しろおお!」
僕のダイトまで光のオーラを放ち、飛び上がると地面に着地しながら振り下ろす。
『ゼクティス・レイダー』
瞬きした頃には、コブラタイラントが粒子を散らす。
『たっタイラント様!』
『ゼクティス・レイダー』
「僕のダイト……」
左手のダイトを投げ捨て、もう1本を両手で握ると、大きく右から左へ薙ぎ払う!
「スネーク族! バンザーイ!」
5匹に横一文字の斬撃が走り、右から粒子を散らして消えた。
「僕の出る幕、ない……」
自然と一人称が元に戻るくらい僕は驚いている。
10秒もない出来事で、目の前の敵は消え去ったんだ!
『はいはい、お疲れさん。私が居て良かったね』
「そう……はい」
並々ならぬオーラを感じる気がする女は僕に歩み寄る。
「私のこと、どう思う?」
「いえ、別になんとも……」
「もしかして?」
僕の右肩に肘を乗せ『惚れた?』と、いい加減な事を言ってきた。
「そんなわけありません」
「顔がなー紅いなー? お?」
「やめてください!」
顔色をニヤニヤして伺う女に嫌気がさし、お礼すら言わずに振り払った。
「つまんなーい。ポーカーフェイスを装う時はこれがイイって」
「なんだこれ」
そう言って僕に、マンドラの顔が入った仮面を投げ渡す。
『その名も!マンドラマスクー! デデーン!』
「可愛く言われても」
彼女が自身のマンドラを取り付けると、僕も見習って取り付ける。
紐とかでくくるのかな? と思っていたけどくっつけるだけで良いみたいだ。
『こうすれば〜にゃー! にゃー! って出来る〜にゃー?』
「あっかわい」
手を猫のようにうねうねさせ、くるくる回転する。強い人には見えない気が。
「シャー……おっと。そのマスクあげるから、ポーカーフェイス装ってね!」
「僕って廃品処理押し付けられただけ!?」
『人に、気さくに話しかけれるよん。またね』
そう言って後ろを向くと、マスクを外して僕に背を見せる。
「えっ」
「割と元気に反応してたじゃん? マスクのおかげさ!」
「えええええ」
上半身だけ振り向かせると、ウインクをしながらピースをして走り去った。
『あっ、これ通気性ええな』
着けたまま帰ると、パーティの人たちに素直に謝ることが出来、会話する事も増えた。
マスクのおかげか、パーティの1人と友達になれた。
友達第一号の名前は、after10。青い鬼の仮面を着けてるから親近感が湧く。