嫌いな人は名誉を捨ててまで抹殺しますが、仲間は大切にする所存です   作:タクティス・ハルバード=レミィ

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クエスト17光と闇が合わさって最強に見える

『ペルセポネ・シュラーク』

 

 全力で来るらしく、飛ぶように近寄ってきて武器を振る。

 

「それで閃光?」

 

 軽々と避け、ダイトを首元に当てる。

 

「本気だったら死んでたぞ」

 

「死ぬわけないだろう!」

 

 私を突き飛ばすように、キックを放つとまた何やら必殺を使い出す。

 

『ディバイン・ペルセポネ×3』

 

「よし、オーバーキルするから認めろ」

 

 守り系の女神? 撃ち砕く!

 

「段数×3だぞ!? このホーリーセイント様の勝ちだ!」

 

『刹那の豪気』

 

 私の体から粒子が吹き荒れる。

 

『ゼクティス・レイダー』この必殺スキルで段数を増やす!

 

 回数? 4回振ります。

 

「効かない! 効かない! ザマァだよ!」

 

 4回切りつけると、オシリスでベルセルクのモーションをとる。振りかざすだけだけども。

 

『ベルセルク×9』

 

「ひい!?」

 

 2回も振れば18だ。確実に殺せる。

 

 オシリスを手放し、手と手とを擦り合わせ『崩剛鬼刃(ホウゴウキバ)』を呼び出す。

 

「あの武器見たことある!」

 

『裏・天・地』

 

 刹那の速さもあり、一歩で近づくと6回縦と横に振りまくる。

 

 2回ごとに文字が、偽者に切りつけられていく!

 

〈無・双〉

 

 脳に直接語りかけるような声が聞こえると、縦に上から下へ振り下ろす!

 

 黄色く『無双』という文字が紫の三文字と重なる。

 

「ディバイン……」

 

『はいはい、プラス参はよ』

 

〈プラス参〉

 

 声と同時に文字が張り裂け、偽者は膝をつく。

 

――あ、裏天地使ったらバレるやん。

 

『私が全力出したら死んでたから』

 

「私がホンモ……」

 

「まだ言ってんの? ズタズタに切り裂くぞ?」

 

 悔しそうに拳で地面を叩く偽物を、鼻で笑うと帰る為に後ろを向く。

 

『瞬刻の豪気』

 

「な!?」

 

 至高の刹那でスピードをあげると諦めきれないのか、抵抗を見せる。

 

「本気で死にたいのか」

 

『お前は……何者なんだ!』

 

 振り返った時にはもう偽物はいなくてあたしの周りに粒子が纏わり付いていた。

 

 途端に視界がクリアになり、風が頬を撫でだす。

 

「あ」

 

『お前も……偽物ではないか!』

 

「勝ったら本物だって言ったのはどこのどいつ?」

 

 確かにピンクのロングヘアじゃない。白い髪で背中の邪魔らしさからポニーテールなだけ。

 

 変わらない所があるとすれば、つり目くらいかな。

 

「ぐ……」

 

「中身で判断だよ。それにお前は思い出を覚えてすらない偽者」

 

「お前は分かるのか!?」

 

「当然」

 

 もうバレたので堂々と行きます。

 

『デス13を倒した後に私はがっくとキノコ料理を食べた』

 

「覚えててくれたんだ」

 

『マスターワームを倒した後、コブラタイラントに襲われていたオルセを助けた。マンドラ仮面はその時だよね? つけてないとき割とイケメンだったのに』

 

「記憶力いいな」

 

『あふた、単純に忘れてただけで特に意味は無いよ。どんな呼ばれ方がいい? ダーインが応えてたから。そういえば渡したマンドラ缶で間接キス〜とかしてた?』

 

「してねぇよ。呼び方はあふたで」

 

『オルタブレイドを渡す代わりに、私は幻想さんと……キスをした。唇の感想欲しい?』

 

「下さい」

 

「えっ……ぷるんとゼリーのように柔らかくて、しっとりしてて……」

 

「もういいです」

 

 ニヤニヤしながら、私は偽者を睨みつける。

 

「それだけで本物とは……」

 

『いや、僕が見る限り本物だよ』

 

『それな』

 

『それな』

 

『それなああああ』

 

 便乗多すぎじゃ!? 

 

「…………」

 

 偽者は口をもごもごさせてる。

 

「早く認めるんだ」

 

「――一体化!」

 

「は?」

 

 懲りもせず、瞬刻の豪気を使うと素早く私の懐に潜り込む。

 

「私も本物だから」

 

「意味分からない」

 

 突き飛ばすように抱きつくと、地面と私が鎧で『ガシャ』と鳴る。

 

「レズの理由はコレだよ」

 

「やめ……」

 

 偽者、いや彼女は笑みを浮かべ、右目から一筋の涙を零すと顔が近づく。

 

「――ん」

 

 唇に何かが触れた瞬間、透明な粒子が彼女と入れ替わるように姿を現した。

 

 もう、彼女は居ないな。偽者は居ない。そんな気がする。

 

 体を起こして見回すと、風で粒子は流れ、喜ぶように光を放って消える。

 

 幻覚……?

 

『ユッコ、大丈……おいおい、どうしたんだ』

 

「へ?」

 

 オルセは駆け寄ってきてくれたけど、心配そうに首を傾げる。

 

「鏡……ほらよ」

 

 鏡には……

 

「えぇ……なんでだよ」

 

 元々茶色の目が変わっていた。

 

 右手で右の頬に触れる。右目は変わってないね。

 

 左手で左の頬に触れる。左目は、蒼色を放つ。

 

 左の瞳だけおかしくね!?

 

「あれぇ……?」

 

「特に変化がないならいいが」

 

 オシリスを出す。左手から、ダークオシリスガレットが出た。

 

 右手からオシリスダイトが出た。

 

 はい、おかしいですね。ダークオシリス出てるんですけどー?

 

 しかも黒じゃなくて、蒼のオーラ放ってるよダークオシリス! カッコイイ!

 

 じゃなくて! 本当に一体化したのか。イメージ的にはゴテンクスなのに、そうでもなかった。

 

「で、閃光の騎士の名前は?」

 

「ユッコでいいし。本名は秘密! 最終回に教えてやろう」

 

「うわ、最終回くそおもんないな」

 

「酷い! ってなんでオルセしか来ないの……」

 

 オルセの手を掴み、立ち上がると鎧を脱ぎ捨てる。ナイト? 知りませんね。

 

 ログレス学園の制服は身軽だ。

 

『あーいや、まだ信じれてないらしくてな』

 

「かなし」

 

 ここで、私の名前は閃光の騎士じゃなくなった。

 

 漆黒の閃光と言ったところか。ダークネス・ホーリー? いいね。

 

 ルビふると、漆黒の閃光(ダークネス・ホーリー)

 

 でも、いつから漆黒は存在していたんだ……?

 

 本当に偽者じゃないなら……え? どっかにずっと居た?

 

 実は心の奥底に居て、罪悪感から抜け落ちた的な?

 

 そもそも、目的を忘れてるから合ってるかもね。

 

――目的ってなんだよ

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