嫌いな人は名誉を捨ててまで抹殺しますが、仲間は大切にする所存です 作:タクティス・ハルバード=レミィ
人が減った噴水に、暗黒剣は集っていた。
がっく、オルセ、幻想歌、玄武、カモメ、あふた。
揃いに揃って顔が下に向いてるぞ? 私が閃光なのに?
『何落胆してんの? 私じゃ不満?』
「そうじゃねえよ、、、未だにお前が本物だと思えない」
ぐっさりいうよね、あふた。
「それ不満でしょ? なんなら、私抜けてもいいよ?」
「ダメ、あふたさんは許さなぁい」
本物だと思ってないのに?
「ぼっ僕は……ユッコが閃光の騎士だと思う」
『じゃなくてそうだろ? ワイも同意見だ』
「私は……唇の感想貰えたので本物だと思います」
どんな根拠!?
「でも、ユッコは僕、あふた達を騙したんだよ?」
「昔の事知ってるのに、ユッコが閃光じゃない? あふた目を覚ませ」
「そうだけどよ……じゃあなんでルルハは死んだんだ?」
「は? おい、それ関係ないだろ」
オルセはあふたの方を向く。
「あるよ!! 閃光が本物っていうなら、このユッコは助けたはず! だがどう? 普通に死んで、メサすら通らない」
「事件なんて予知できるわけないだろう?」
「ぐ……ちっ」
嫌そうに、あふたは舌打ちを。
「あふたって人を信用しないよな、その仮面もポーカーフェイス装う為だろ?」
「……るせぇ」
「それに、今は閃光じゃないだろ? あふた、この目でユッコを見ろ。わからないって言うならお前に目は必要ない。後ろから破壊されるべき」
「あ?」仮面を持ち上げ、私をジロジロ見る。仮面から覗く顔はキリッとした目だったが、嫌そうな顔でいたずらな幼さを感じさせる。
「何処だよ? ちょっと俺から見て右目が蒼いだけだろ?」
「それだよ。その時点でユッコはユッコであって閃光じゃない」
「じゃあ何? 昔の人じゃないけんね〜^^って?」
オルセは深いため息をつくと、背を伸ばし私を指さす。
「一応見ただろ? 偽者がユッコとキスするのを」
「まぁみたな」
「その瞬間消えたし、偽者は本物だった説あるだろ?」
「あるだと? どこに証拠が」
「ユッコ、オシリスを出してみてくれ」
言われた通り、両手をクロスする様に腰から光と闇の空間へ手を入れる。
『ダークネス・ホーリー』
ダイトガレットとか言うと語呂が悪いので、こういって引き抜くことにした。
右手に金色のオーラを放つオシリスダイト、左手に蒼いオーラを放つダークオシリスガレット。
最高にかっこよく思えるし、光と闇が合わさって最強に見える。
『は!? ちょ……偽者のダーク?』
「そうなるんだよ。どう見ても一体化だろ?」
「色が黒じゃなくて蒼だけどな、ほぼそうなるわ、、、」
「ユッコが本物だったら、奴も本物なんだろうな。記憶が抜けているだけで。じゃないと一体化する理由がない」
あふたは、なるほどなと相槌を打ち、私は剣と斧を投げ捨てた。
「そこで一つ、仮説が出来上がった説」
「なんだ?」
「奴がルルハを殺した説」
「ま?」
「ま、だよ」
マジだよって言ってるのか……私が殺したのは黙っとこ。
「確かに奴が本物だとしたら、ありえるなそれで一体化、擦り付け?」
「あぁ、頷けるだろ?」
「そうだな、、僕は気分が悪くなった。あふたさんは散歩に行ってきます」
「僕も付いてくよ」
ため息をついて立ち上がると、2人はそそくさと視界から消えた。
「私はもう、閃光の騎士じゃないのかー」
不純な騎士が近いよね、というわけでわざとらしく噴水に腰をかける。
「閃光だよ」
「闇混ざったからねー。ダークネス・ホーリーナイトだよ」
「闇に紛れた閃光の騎士?」
「漆黒の閃光だよ? ダークネス・ホーリー! 闇に染まった閃光放っちゃうよー! ってくらい前向きに生きていかないとね」
「なんだろ、二律背反してる気が」
そうとも言うよね……ま、新たな時代だよ。
『ねぇ、幻想歌は私の事どう思う?』