嫌いな人は名誉を捨ててまで抹殺しますが、仲間は大切にする所存です 作:タクティス・ハルバード=レミィ
『ねぇ、幻想歌はどう思う?』
唐突に聞かれても困る。私は……閃光だと信じたいかな。
普通に応えるのも、何か気が引ける気が。
「私と唇交わせますか?」
「そんな事言う?」
確かに、がっくや新入りのカモメと玄武がいる。
さほど気にならないよ、気になる? あんなにあの時は人居たのに?
「したくない? そうですか……」
「別にそんな訳じゃ、ないよ」
「お?」
凄く恥ずかしそうに、私の右側に座る。
あれ、こんなに小さかった?
「身長足らない、あの時は同じくらいだったのに」
「それは思いましたね。さぁして下さい」
「前に座っていい?」
無言で私は太ももを叩く。
「分かった。小さくてごめん」
やっぱり恥ずかしそう。
ちょこんと、私の太ももに深く腰を下ろして、息を荒くしてる。
目も動揺している事を語るようにブレブレ。
立場変わりましたなぁ。
「なんか、魔法かかってる? ユッコからそんな気配が」
こんなに小さかったなんてありえないんだけども。火柱斬の時、私と同程度あったはず。
それが……座った私より低いなんて?
「キスしたら溶けるやつ」
「なんていう思考回路」
自信アリげにいうユッコは、凄いね。
「するからねー!」
「早くしてください」
腰をずらして近づくと、低身長を利用するかのように服の襟を掴み上目遣いで訴えて来る。
頬赤いし……目はうるうるしてるし……やり手!?
これはプロ! わざと聞こえるように息を『はぁ……はぁ』としてるから逸材。
「あの、早くしてくれませんか」
「…………」
うわぁ、見てる! 泣きそうな顔で見てる! え、これ私からするの……?
「私がすると舌入れちゃいますよー」
「……ださい」
「え?」
「ください」
あっ口開いてるる! るる!? 待って、これもう後に引けない。
「キスだけで1話取れた」
「黙れ」
「ほら、早くしてよぉ舌も入れちゃうんでしょ? んーって」
「もうしますので」
『そんな事言っ――んっ』
今までで一番女の子らしい声をユッコがあげた時、私は……フレンチな方をした。
舌を入れ、ぺちゃぺちゃと舌が当たる音、ジュルルという唾液を吸う音。
心地よく感じる気がする。
数分それが続いた後、唇が離れてユッコが大きくなり……
「口が、ぬるぬるする」
「元のサイズだー! ありがと、幻想さん」
膝が砕けそうで、乗っている彼女は簡単に私を超えた。
「良かったですね」
「キスだけで1話なんて、幻想さん……」
「黙って下さい、メタいです後、降りて」
ユッコは、渋々降りると隣に座る。同じくらいだ。
「本当に魔法……」
「こんなに小さくないし!」
「さて、本当にキスで終わりたくない、カモメと玄武よろ」
『僕達から見て、楽しんでましたよ?』
『私も同意見です』
「僕も僕もー」
がっく含め3人は仲良くハイタッチを交わす。
何で仲いいの!?
『そんな感想求めてないのでやり直し』
私はドスの効いた声で言い放った。