嫌いな人は名誉を捨ててまで抹殺しますが、仲間は大切にする所存です   作:タクティス・ハルバード=レミィ

27 / 33
『幻想さん、お願い良いかな?』

「何ですか?」

「このオルタブレイドを、ルルハの机の近くで呼び出してかっこよく」

「はぁ……なにか報酬あります?」

「言われたこと何でもしよう。ダメ?」

「良いですよ! よっしゃああ!!」

「えっちょ……」

「理由とかどうでもいいんですけどその願いは叶えてもらいますからっ!!」

『――なんか、変なもん食った?』

「食べました、貴方のだえ」

「黙れ」





クエスト21よく喋るスサノオ

 もう幻想さんが帰ってくる頃だろう。

 

 私は期待しながら、カモメを見つめる。

 

『鳥!』

 

「鳥じゃない!」

 

 噴水人減った気がするなぁ。

 

「鳥、どんな武器ある?」

 

「ガン無視ですか、頭に来ますよ!」

 

 怒ってるのか分からない表情で言うと変な武器を出す。

 

「なんだこれ」

 

「ふっふっ! スサノオですよ!」

 

 ドヤ顔で言われてもわからない。

 

 赤い刃が付いていて、持ち手とその他は金色と黒で以下にも神器って感じ。

 

 いかにも剣で、ゴワゴワと音がする。

 

「すさのお?」

 

「ア・テ・ナ!」

 

 そのドヤ顔憎たらしくなってきた、オマケのピースがもう鳥。

 

「がっくんのムラサメと同じくアテナです! 強いんですよー?」

 

 がっくのこと、くん呼びなんだ。

 

「へー……へー?」

 

「分かってませんね、なんならこれ使ってみます?」

 

「いいの?」

 

 鳥は刃の方を持ち、私に持ち手を向ける。

 

「どーぞどーぞ! 閃光の騎士さんに使ってもらえるのは光栄!」

 

「元閃光だし、そんなに?」

 

 鳥はフルフルと首を横に振って赤い髪を揺らした。

 

「人によってアテナは技が違うんですよ。だから――」

 

 あっ把握。

 

「言わなくてもわかる、じゃあ、貸して」

 

「どぞ〜!」

 

 持ち手を右手で握り、持ち上げると私はマジマジと見つめる。

 

「ありがと」

 

 スサノオか……どんな技使えるの?

 

〈えーと〜、忘れたテヘペロ〜〉

 

 ウッザ! しかも忘れてるだと!? 鳥は良く使ったね!

 

〈鳥? あーカモメかぁ〜あいつには〜なんていうか〜〉

 

 その言葉やめろ! 粉々に打ち砕くぞ。

 

〈心開いてないんで、喋ったことナッシング〉

 

「ふ〜ん」

 

「どうしたの?」

 

「別に」

 

 悲しいね、アテナ。なんで喋らないの?

 

〈扱いは丁寧。でも、性格が気に食わない〉

 

 変な理由だ。

 

「がっく! 勝負だ!」

 

『え!? また?』

 

「当然」

 

 こんなに流暢に喋る剣だ、相当強いはず。

 

「いいけど……それどう見ても火だよ? 水だよ僕は」

 

「最高のハンデ」

 

〈ちょ、マジでやんの?〉

 

 スサノオをスルーして、がっくと正面に立ち、距離を取る。

 

 ギャラリー? 居ない。

 

『幻想さん、時間掛かってるから遊んで潰せるね! 鳥、感謝してる』

 

「鳥じゃないってば! カモメ!」

 

「鳥じゃん」

 

『僕のムラサメ』

 

 がっくは早々と青いオーラを放つ妖刀を握りしめる。

 

「おおーなんか成長してるね」

 

「時間経ってないけど」

 

 スサノオを肩に乗せ、力を込めると紅く発光しながら火を吹く。

 

「熱い! ちょ熱いってば!」

 

「あっごめん鳥……じゃなくて焼き鳥……ふふっ」

 

 殴ろうとカモメは近寄るが、

 

「笑うなー! ってあっつ!」

 

 案の定噴水の水を軽く体にかけて凌ぐ事になった。

 

「うおおおお!! 熱なんて何のこれしき!」

 

 どうにかして私に触れたいらしい。

 

 果敢に近寄るも……浴衣に火が移る。

 

「無理い! 熱いし本当に焼き鳥だ!」

 

「バカ?」

 

〈そういう所があたし、嫌いなの〉

 

 後ろに後退しながら、噴水に転がり込む。

 

 水しぶきが打ち上がり、水を撒くような音が響いた!

 

「浴衣濡れたよおおお」

 

「馬鹿じゃん」

 

 確かにまぁ、スサノオの気持ちもわかるけどさ……性格は変わらないでしょ?

 

〈変わる、変えようと思えば〉

 

 ふーん……まずは目前のがっくを見るかな。

 

「まだ? 待ってるんだけど」

 

「行ける行ける」

 

 スサノオでがっくをかっこよく指す。

 

 刀身を横にしても法則的に炎は上に登る。

 

『全力で来な、本気出さないから』

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。