嫌いな人は名誉を捨ててまで抹殺しますが、仲間は大切にする所存です   作:タクティス・ハルバード=レミィ

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クエスト23限界突破スサノオ

 時間がスローになる。

 

 死の予兆なのかわからない、とにかく避けるという選択肢は……

 

『辞書に無いんだよおお!!』

 

 耐えることに全力を捧げる。

 

〈あなたの場合は特に属性の影響を受ける技なだけだから〉

 

 皮肉ですか?

 

 スサノオを投げ捨て、両手でビームの光を受け止める。

 

「土の武器あったっけ……」

 

「削りキル! 切る! 斬る!」

 

 がっくうるさいな、チラッと鳥を見てみる。

 

 浴衣ビッショビショだね全く。

 

「土!? ……あるよかっこドヤ」

 

 うぜぇ、でも土武器をくれた、土女神。

 

 かっこってなんだよ。

 

〈もう刹那は切れた! 使うのよ!〉

 

『タイタン・トランス』

 

 斧女神を振りかざすと、体に何か茶色の光が胸に入っていく。

 

 やばい、力が手に入った気がする。

 

 至高でもやばいな。

 

「なんで耐えてる!?」

 

 がっくはまだ真剣そうに刀を小刻みに揺れながら力を込める。

 

「手加減してるから」

 

〈絶刀プロミネンスを使って! その後カモメから……火女神を貰えばゴリ押しできる!〉

 

 本当に?

 

 信じてカモメをチラ見する。

 

「火女神をくれない?」

 

「いいけど、究極がたまたま稀にあるんだよね」

 

 究極だ!

 

「まだ待って」

 

「必要になったら投げ渡す」

 

 左手でビームを抑えながら、右手にスサノオを宿す。

 

〈慣れたように出すわね〉

 

 ムラサメで慣れてる、アテナには。

 

『絶刃・プロミネンス』

 

 適当に切り、スサノオを投げ捨て炎を掴む。

 

 さすがプロミネンスと言ったところで不思議な感じ。

 

「カモメ!」

 

「はい、どーぞ」

 

 真っ赤な斧を掴み、軽く振る。

 

『イフリート・フォーゼ×4』

 

 4!? 体内に四つの赤い光が侵入してくる。

 

〈これで水なんて押し返せるわ!〉 

 

 斧を捨て、スサノオをまた掴む、明らかに違う。

 

『属性の理念もあって俺が負けるなんて、あってはならねえ!』

 

 これは私の勝ち。強すぎるもん、がっくごめんな。

 

「もっと! もっと!」

 

 熱血すぎ。

 

『火炎』

 

 スサノオに炎が宿る。持ち主でも熱い。

 

 マグマとしか言いようがなく、ポタポタと火の水が垂れるくらいだ。

 

〈連刃×4ね。ヒートエンドするだろうけど頑張って〉

 

 支えてた左手を離し、入れ替えのように炎の刃をうち当てる。

 

 それでも、属性の概念は強過ぎる。スサノオがミシミシ言ってるわ。

 

〈ミシ……ミシ……〉

 

 ザワザワ……じゃねえよ、うるせえ!

 

「カモメ、属性の概念には……」

 

 バッターのように振り払い、ホームランの如くビームをかき消す。

 

『勝てないぜ』

 

〈ヒートエンドね、了解。お疲れ〉

 

 そのまま背中から倒れ込む、私は。

 

 力は抜け、スサノオは衝撃で放り出されるし、視界はボヤけてる。

 

 右側に赤いのがいる、鳥かな。

 

 ほぼ大の字、自然な流れってこういう事言うんだね!

 

『別にそんなんじゃ、ないから』

 

 視界が誰かにゆさゆさされる中、目を瞑る。

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