嫌いな人は名誉を捨ててまで抹殺しますが、仲間は大切にする所存です 作:タクティス・ハルバード=レミィ
武器も手に入ったけど、もっと欲しい。という訳で……ソロトライアルに向かう事にした。
ソロトライアルっていうのは一対一のpvp。
勝てば相手の武器が貰え、負けば奪われる。そんなゲーム。
ジョーを無視で闘技場に来たわけだけど……。
闘技場の入口とやらに立って、青い門を潜った。
『こんな譲ちゃんまで参加するっていうのか!』
「舐めてるとカオス・インフェルノで殺しちゃうよ?」
「こぇこえ」
すぐそばに居た男にからかわれるが気にしない。私は受付に向かう事にした。
バーみたいだけど、ここが闘技場なのかな?
『ソロトライアルをしたいんですけど』
「あぁ、こちらですよ」
受付の女性は赤い布の先を指差す。
仕方なく潜ると、本当に闘技場だった。
中心に舞台があって、周りに客席で囲まれている。
舞台は砂の地面のようだ。
近くの受付さんに話しかける。
「ソロトライアルはここであってますよね!?」
「あってます。参加しますか?」
名前を紙に書くと、体の周りに輪っかが現れた。
「なんだこれ!?」
「転移です。そこの戦場にいってらっしゃい!」
輪っかが私を包むと、気がついたら砂の地面に居た。
本当に突然の闘技場で頭おかしい。
『ようやく挑戦者が! 来ましたぁぁあ!!』
『『うっひょ! まじかぁ! ワクワクするなぁ!』』
まって、私どうなるの。
私が顔を見上げないと行けないくらい位置に観客が居る。
『最近のチャンピオン! ジョー! そんな奴と戦うのは……』
「ジョー何でそこに!?」
『新米ハンターユッコォオ! 無謀に近いですね!』
ジョーが来てるだなんて。
「なんだ、君、ユッコが挑戦者なのか」
「うっ……」
「手加減はしないからね? ルルハさんを殺した犯人の情報を掴むためなんだ」
ごめんね、私が犯人だから永遠にわからないと思う。
「これくらいにして、行くよ。武器を構えるんだ」
ジョーはハンマーを持つと、肩に乗せる。
「中古品だけど、舐めないでよね」
私は右手を前に出す。
『カラドボルグ』
いつもより早く現れた至高の武器は空中で静止する。
握ると、浮遊力を無くし、手元に重みが伝わる。
「至高か……」
「だから中古なの!」
至高だけど、実力で。
『新米ハンターとチャンピオン! どっちが勝つのでしょうかぁあ!』
「私だし」
「いや、俺だろ」
ジョーより早く、私は接近すると、カラドボルグを右から左に振る。
「速いけどなぁ」
なんなく避けられるが、構え直さずに必殺スキルを使う事にした。
何故か、カラドボルグの真ん中が点滅している。
『カオス・インフェルノ』
左から右に振り払うと、カラドボルグが大きく広がり、黒と紫のエネルギー波が放たれていき、射線を粉々にしていく。
「うぉっ!?」
ジョーはなんとかハンマーで身を守っていた。
「びっくりしたよ、君がそんな技使うなんて」
「でも、守られたんじゃなぁ」
カラドボルグを手放すともう1本を呼び出す。
『オルタブレイド』
同時にカラドボルグは闇の液体になって消え、入れ替わる様に右手にオルタブレイドが姿を現す。
「なんだ、そんな武器で俺と?」
究極だから強い。
かなり軽いオルタで振り下ろし、弾かれても切り上げを放つ。
全て弾かれるが、ジョーの反応はギリギリの様で、歯を食いしばっている。
「俺のターンだな」
ジョーは私の攻撃をしのぎながら続ける。
『ジョー式瞬刻の豪気』
途端にジョーから光の粒子が舞い上がる!
「貰ったぜ」
どこからともなくジョーはハンマーを投げ捨てると腰から赤い剣を取り出す。
『スピードスラッシュ』
気がついたら私の真後ろに居た!
それをなんとかオルタで防ぐと、更に攻撃が続く。
「速すぎる」
右に、左に、下に、上に、攻撃は繰り返され、段々感覚が無くなる。
「貰ったぜ」
ジョーの赤い剣は突然光を放つ。
『ジョー式天地無双斬』
高速で真上から振り下ろされた攻撃を、私は無意識にオルタブレイドを盾にするしか無かった。
『バキッ』
氷を砕いたような音が響き渡る、そしてジョーは体から粒子が消え、地面に膝をついていた。
「私のオルタブレイドが……」