嫌いな人は名誉を捨ててまで抹殺しますが、仲間は大切にする所存です   作:タクティス・ハルバード=レミィ

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クエスト25 リーザ

 僕は、カモメにヘイトが向かった時逃げ出した。

 

 こっそりと。

 

 なんとなくだけど、隠れるにはルルハの書斎が良いかなと思い、門番の目を盗んで侵入。

 

 扉を開け、人が入っていないか確認しないと。

 

 居ないから、堂々と歩ける。

 

 青いカーペットは踏み荒らされた跡。

 

 空気もどんよりしてて、居心地が悪い気がする。

 

 人の気配……誰か居る。ムラサメ教えてよ何か

 

〈…………〉

 

 無視か。

 

『誰か居る?』

 

 左側のタンスが鳴った!

 

 え、本当に居る?

 

「居るな……出てこい!」

 

 無音だ、近づいて開けてみよう。

 

 赤いタンス、この青い部屋じゃ目立つんだよね。

 

 手を掛けて、引っ張る!

 

 中にはマンドラマスクと青い鬼の仮面を付けた男が居た。

 

『ちっ、バレたか』

 

『なんでバレたのおお』

 

「お前が動いたからだろ! あふた! すまんながっく」

 

 のそのそと、タンスから2人は出てくる。

 

「びっくりした」

 

「ま、帰ろか?」

 

 オルセが肩を組もうとした時、ドアが開く。

 

「オルセ!」

 

 あふたが声を出す。

 

「分かってるって」

 

「え、え?」

 

 オルセは僕の手を引っ張り、タンスに押し込む!

 

 上の方から2人の声が聞こえる。

 

「これでも僕……」

 

「黙れ、人が来たから隠れるんだよ」

 

「そうだよ、、、、誰かなあ?」

 

 少しだけ開いて、誰が来たか伺う。

 

 ピンク色の三つ編み……金と虹色の鎧……あれはリーザ?

 

〈がっく、わかるか? あれはリーザだ〉

 

〈それはわかるってオルセ〉

 

 でもなんで、リーザが。

 

〈ねぇ、、、リーザってあれやろ? ロードっていうジョブのマスターっしょ?〉

 

 あふたの通り、リーザはロード。天才の方だ。

 

 宝華の聖剣っていう武器がトレードマークらしい。

 

 何でここに?

 

〈無視かよお〉

 

〈黙れ〉

 

〈ふええ、、オルセひどおい〉

 

 リーザは辺りを見回すと、何事も無かったように立ち去った。

 

『助かった』

 

 僕達は息を吐き、タンスから這い出でる。

 

「もしかしたら見回りかもしれんな」

 

「あふたは悪くない、、がっくが入った時見られたんじゃね?」

 

 

 

 

 その頃ジョーは閃光の騎士に会えなくて落ち込んでいた。

 

 というのも、あれから鍛冶屋を離れる事が出来なかった。

 

 徹夜で、ユッコに渡した武器によく似ている剣をデカイハンマーで打ち続ける。

 

(会いたかったなぁ、俺のこと覚えてるかな)

 

 この武器はウォリアーのジョブマスターが愛した剣。

 

 今は父が帰ってこないため、仕方なくジョーが鍛えているのだ。

 

(覚えてたらここに来るわな。そういう事か)

 

 熱炉が光を放つ中、ジョーは『カキン』『カキン』と火花を散らしていた――

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