嫌いな人は名誉を捨ててまで抹殺しますが、仲間は大切にする所存です 作:タクティス・ハルバード=レミィ
クエスト5初めてのグループ>>暗黒剣デモンガックス
何もすることがないし、ジョーくんには悪いけど、遠回しに手伝ってもらう。
そして、カーテンからジョー――じゃない誰かが来た。
『誰だ!? 帰れ』
「まぁ、そんな悪いものじゃない」
私は白いベットから立ち上がると警戒態勢を取る。素手でも戦えないわけじゃない。
「襲ったりしないから」
男と言うより、女?は、私に笑顔で話を続ける。
「PVPみたから来た。グループに入らないか?」
グループか。何回も使ったから覚えてる。
勧誘するのが規模で、大規模なグルはかなり権限があるらしい。
だが、簡単に荒らされてしまうのがこの世界の弱点。乗り換えが良くある。
グループ……罪の擦り付けに使えるね。
『いいよ。至高カラドボルグしかないけどね! 君の名前は?』
「おおー!」と白い髪を揺らしながら私に近づくと手を握ってきた。
「僕の名前はがっく」
「ふぇ? 男?」
「違う、女。よく言われるけどね」
そうなんだ……胸ないのに? 私もないけど。
「私の名前は――」
「知ってる。ユッコだよね?」
「うん」
「じゃ、早速入ろうよ」
グループはどこでも掛け持ちが出来る。
入り方は簡単で、拳と拳を握手のように当てるだけ。それはグループに入ってる人で関係無しに出来るからダメなんだろうな。
『ようこそ』
がっくは握った拳を出す。応えるように私も出してクイッとあてがう。
『――暗黒剣デモンガックスへ』
触れ合った隙間に青い光が漏れ込むと、すぐに引っ込む。完了だ。
メンバーとかもイメージすればなんとなくわかる……っていう曖昧。
「あれ、人数少ないね。私と君含めて2人?」
「最近作ったんだ……ごめんよ」
「増やせばいいんだから。気にしないの」
折角フレンドになったし、ちょっと散策して仲間増やしたいな。
「外出したい気分だから勧誘兼ねていかない?」
「いいけど……モンスターはそんなに倒せない」
「どんな武器あるの」
別に草原に行くわけじゃないけどね。城下町でも偶(たま)に争いがある。
「これ、だよ」
出してきた武器は、青い妖刀だった、見たことが無い。
「なにこれ」
「ムラサメ」
「よくわからないけど凄そう」
適当に濁しながら、私はベットから降りる。
「もし何かあっても、私が守るし」
がっくに目で訴えながら、肩に手を乗せる。振り払われたけど。
「――わかったよ。行こう」
あんまり嬉しくなさそうながっくを横目に、私達は救護室を後にした。
ムラサメしか持ってないみたいだけど、強いのか?
生きてるくらいだから強いんだろうなぁ。奪おうとは思わない。
看護師さんに心配の眼差しを受けつつ、白い床を歩いて外に出る。
割と広くないな。救護室と外が繋がっててよかった。
『さて、がっく! あの人にアタックだ!』
踏みならされた砂の地面と無蔵座に生い茂る雑草の先を見ると人が見える。
正確には橋の上だけど。