バカとテストと僕たちの戦いはこれからだ(仮)!   作:ハッピー23

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駄文なりに少しペース上げて投稿していきたいと思ってます。暇潰し程度でも見てやってください。……暇潰しになるのかすら不安ですが。


第九問

少し時間は遡る……。

 

「私は『因幡 てゐ』あんたらの目指してる旅館の案内人さ」

 

突如現れた『因幡 てゐ』という少女と、僕たちは出会った。

 

そしてちょうど辺りは、霧が出てきて見渡しにくくなっていたところだった……。

 

「さあ、私から離れないように着いてきてね」

 

その少女はどんどん歩いていく。

 

「ち、ちょっと待ってよ」

 

「ん?なに?」

 

「こんな霧の中を歩いていくの?」

 

一本道で障害物がない?とはいえ流石に少し危ない気がする。

 

「大丈夫大丈夫。少ししたら晴れるから」

 

そう言ってまた歩き出していく。

 

「着いていくしかなさそうだね」

 

「そうみたいね……」

 

その時、僕は少し違和感を感じた。

ハッキリとは見えないが、何かが違う気がしたのだ。何だろう……?

 

「ちょっとストップだよストップ」

 

「どうしたの?」

 

「ここら辺は落とし穴があるから注意ね。ちゃんとピッタリと着いてきてね」

 

少女に言われた通りに、あまり離れないように着いていく。ジグザグジグザグ…………。どれだけの落とし穴が掘られてあるのか気になるところだ。ていうか……。

 

「何のために掘ってるの?」

 

「そりゃ鈴仙を落とすため……じゃなくて、えーっと……侵入者を捕まえるためかな?」

 

絶対にその鈴仙って人を落とすためだ……。言い直した意味があったのだろうか?ついでにいうと、訪れた人は誰も来ないだろう……ここの旅館までの道のりは危なすぎる!

 

「お、ほらほら。霧が晴れてきた」

 

目の前が見渡せるようになった。

 

「あれ、ここどこ?」

 

「ここは迷いの竹林なんて言われてて……」

 

そこは道すらなく、どこをどう見渡しても竹しかなかった。

 

「迷いこんだら出られなくなるんだよね~」

 

「いや、大丈夫だよね!?これで…えっと、てゐちゃん?が道覚えてなかったら最悪だよ!?」

 

隣で木下さんも不安そうにしている。

 

「大丈夫だよ。私が何年ここで暮らしてると思ってるのさ?」

 

いや、見た感じ十年とかそこらじゃないかと……。とても不安だ。

 

『キャーーーッ!!』

 

「よし!」

 

後ろの方から女の子の悲鳴が聞こえた。その声と同時にガッツポーズをとる因幡 てゐ。

 

『おい、アンタ大丈夫か!?』

 

『……痛そう』

 

あの声は雄二と霧島さんかな?少し聞き取りずらいが多分あの二人だ。

 

「さて、んじゃ行こうか♪」

 

笑いを堪えながら、てゐは言う。

 

「あと、さっきあんたさ。私のこと『てゐちゃん』って言ったろ?私に"ちゃん"なんてつけなくていいよ?普通にてゐって呼んでくれたらいいから」

 

「そ、そうなの?」

 

「その方が呼ばれ馴れてるからね」

ザクザクと土の上を歩いていく。

 

「そういえば、今は何時ぐらいなのかな……」

 

「私達が宿泊していた場所は、確か七時ぐらいに出たから……多分、まだ三十分ぐらい過ぎたところじゃないかしら?」

 

「そっか、ありがとう木下さん。にしても、えらく長く感じるなぁ」

 

「なんか、不思議体験してるみたいね」

 

いきなり少女が現れたと思ったら、道がなくなって、いつの間にか急に竹林に入り込んじゃってたしね……。

 

「二人とも着いたよ」

 

「うわ……すごいな」

 

「すごいわね……」

 

「ようこそ、永遠亭へ~……ふう、疲れた疲れた」

 

肩を揉んで一息ついているてゐ。

 

「……そういえば、ずっと気になってはいたんだけどさ」

 

「な~に?」

 

「その耳は何のためにつけてるの?」

 

なぜてゐはウサ耳なんてつけてるのだろうか?

 

「ああ、そういえば私も気になってたのよね」

 

「これ?……御想像にお任せするよ。まあ、もしかしたら言うことになるかもだけどね」

 

一つの疑問を残したまま、僕たちは他の皆と合流することとなった……。

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

 

 

 

 

『みんな揃ったかい?誰も迷子とかになってないさね?』

 

現在、クソババァ長がスピーカーを通して集合を掛けていた。

 

『今夜はここでお世話になるさね。くれぐれも迷惑をかけるんじゃないよ』

 

すでに隣で、迷惑そうにしてる人がいることは気にしないでおこう。

 

『それじゃ、各自部屋にでも案内してもらいな。ちなみに、朝イチでまた移動だから早めに風呂に入って寝るんだよ』

 

そう言い残して学園長はどこかへ消えた。

「雄二どうする?」

 

「まあ、さっさと風呂はすませとくか。てか、早く泥を落としたい」

 

「雄二も落とし穴に落ちたんだね……」

 

「なんだ、お前も落ちたのか?……にしては、泥がついてねぇな」

 

「いや、実は僕と木下さんの案内人が掘ったらしいんだよね」

 

「あとで、俺に紹介してくれないか?」

 

「え、別にいいけどさ」

 

雄二の後ろにどす黒い何かが感じられるんだけど……。

 

「なにもしないよね?」

 

「心配するな明久。誰も手足を縛って、大釜でウサギ鍋をしようなんて考えてないからな」

 

ヤバい……これは教えてはならない気がする。

 

「……教えないと生爪剥ぐぞ」

 

「あはは……大丈夫大丈夫。ちゃんと会わしてあげるから。ほ、ほら、とりあえず風呂に入ろうよ!」

 

なんだか、今夜もゆっくりできそうにないように感じるのは、僕だけなのだろうか……。

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

「で、よく覚えてたわねカヲル」

 

「なんたってここは私の育った場所だったしね。とは言っても、思い出したのは昨日のことだけどね」

 

場所が変わり、学園長sideに移る。

 

「貴方と会うのは何年ぶり?五十年はくだらなさそうね」

 

「ったく、そんだけ経っていてもアンタらは何も変わらないねぇ。羨ましいったらありゃしない」

 

「まあ、私たちからすれば普通のことだから。そうでしょ?てゐ、鈴仙?」

 

「そうですね~。てゐも何百年いてもこのまんまですし……」

 

「鈴仙よりも年上だしね。見た目で判断しちゃいけないってのは、こういうことなんだよね」

 

二人とウサギ二匹……なんとも可笑しな光景だ。

 

「アンタたちには昔、お世話になったねぇ」

 

「今日もだけどね」

 

「そんなに不機嫌になんなさんな永琳」

 

「あら?不機嫌に見えるかしら?案外嬉しいんだけど?こんなに賑やかな日はないわ。特に人がこんなに集まってなんてね」

 

「そうかい、それはよかったよ」

 

辺りを見渡す。

 

「ところで紫はいないのかい?あの子が境界ってのを歪めてなかったら会うことなんてできないからね」

 

「ああ、紫なら……」

 

「さっき、どっかに出ていったよお師匠様?」

 

「多分、朝には戻ってくるとおもいます」

 

「だってカヲル」

 

一応礼は言っとかないとねぇ…。まあ、朝でいいか?

 

「そうかい、それは残念だ。それじゃ、輝夜はいるかい?」

 

「輝夜ならいるわ」

 

「それなら、パーッと酒を飲まないかい?」

 

「それはいいわね。今日も仕事で疲れたし」

 

「お師匠様。では輝夜様を連れてきますね」

 

「私はお酒の用意と、他のウサギたちに人間の寝巻きとか用意させるように指示してくるね」

 

「よろしくね」

 

あの頃はまだ若かったからねぇ…。

 

 

 

ドタドタドタ……ダタン!

 

 

 

「カヲルが来たって本当なの!」

 

「久しいね輝夜」

 

「久しぶり!」

 

「まさか、こんな輝夜を見れるなんてね……ずいぶんと珍しいわ」

 

私たちは酒を飲みながら、笑い話を始めた。

 

 

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