バカとテストと僕たちの戦いはこれからだ(仮)! 作:ハッピー23
《朝食》
「ね、眠い。眠いよ雄二……」
「まさか、鉄人までが見張りについてるとは思わなかったな」
回りから元気な声が聞こえるなか……、僕達は寝不足でテンションがガタ落ちていた
「……悔しいの一言」
「そういえばムッツリーニは大島先生に負けたんだよね」
二年の中で保健体育の天辺にいるあのムッツリーニを破るなんて……。一体どれだけの実力があるんだろうか
「……これが生徒と教師の差かもしれない」
「まあ、普通は教師と勝負するなぞしないからのう」
はぁ、にかしら楽な犯人探しの方法はないのかな
「ねぇ、雄二」
「なんだ」
「正直に先生に言えばわかっ『無理だ』……だよね」
そんな簡単に物事が進むならなぜそうしなかった、ってなるもんね
「確かに、本来なら信じてもらえるかもしれないが、相手は俺達だぞ?誰が問題児どものことを易々と信じる?」
「……日頃の行いが悪すぎて信用を得れないのが事実」
「じゃあもう突っ込むしかないんだよね……」
「じゃが、突っ込むしかないと言ってもじゃ。昨晩のようにきっと鉄人や大島先生、布施先生も待ち構えてるはずじゃぞ?」
このまま行っても、また返り討ちにあって臨時指導室に送られるはめになる。それだけは避けたい。なのに、送られる覚悟で行かなくちゃ僕と雄二が危険だ。どうすれば……。
「なぁに、そこんとこは数を増やせばなんとかなるだろ」
……あ、そっか。
「その手があったね」
「むっ?ワシには少し理解できないんじゃが」
「だから、増やすんだよ」
「……同士の力があれば」
「ま、まさか雄二、明久、ムッツリーニよ……」
そのまさかだよ秀吉
「「「Fクラスの奴等をエサにして突入する!」」」
Fクラスの皆なら覗きの作戦に喜んで参加してくれるだろう。他のクラスとは違い同意を得やすい!
「さて、それじゃあ夜までは騒ぎを起こさずに大人しくしておくぞ」
「そだね。鉄人とかにマークつけられると厄介だし」
このあとの自習時間、色々あってホm……ソッチ関係のヤツだと僕の噂で持ちきりになった……
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
「……ねぇ雄二」
「どうした明久。悪いが俺はお前にケツを見せる趣味はねぇぞ」
「誰がそんなこと頼むかッ!こっちから願い下げだコノヤロー!!」
まったく、自習の時のAクラスの工藤さんとムッツリーニの小型録音機合戦のせいで……!
「と、このネタは正直俺も嫌だから忘れてやる
「なら最初から言わないでよ」
「まあまあ、落ち着くのじゃ明久」
「……それよりもこっちが優先」
ガチャ
「おーい、坂本。一体俺達に何のようだ?」
「眠いんだよ。早く寝かせてくれよ」
「もう部屋に帰ろうぜ―……」
結構いいタイミングで来た須川くんとFクラスの皆。何人かは来てすぐに帰ろうとしているがそうはいかない。
「雄二!」
「ああ。おいお前ら
「「「「「あぁ?」」」」」
「女子風呂に興味はないか?」
「「「「「どういうことか詳しく聞かせろ」」」」」
食いついた。流石はFクラス……バカの集まりだ。
~昨晩の出来事を説明中~
「なるほど。で、俺達が協力すれば成功率が上がると」
「ああそうだ。やるか?やらないか?」
「そんなの……」
「「「「「やるに決まってるだろ!!!」」」」」
「……改めてバカばかりじゃと思ったのじゃ」
「……同感」
僕はこんなクラスが大好きだよ
「じゃあ、早速で悪いが既に女子は風呂
入っている。班を分けるから指示に従え」
そして、A班は雄二、B班は僕が、C、D班は秀吉とムッツリーニがリーダーとなり、大体十二人ほどの班わけになった。
さて、あとそこの階段を降りて曲がるだけなんだけど……やっぱりいるんだよね
「また君達ですか!」
布施先生……!
「秀吉お願い!」
「引き受けたのじゃ!」
よし、壁際まで押せた!
「今のうちに突っ込むぞお前らっ」
「「「「「オウッ!!」」」」」
「ま、待ちなさい君たち!?」
待つはずがないでしょう先生。僕たちもある意味命がけなんだからっ。
「どこに行く気かしら?」
「なっ!?」
目の前にザザッと女子が道を塞ぐように立ちはだかる。
「どうしてここに女子が!?」
「……翔子かっ!」
「……浮気は許さない」
「なぜわかった……っ!」
「……雄二が一回失敗した程度で諦めるはずがない。だから後半に入る人達に頼んで待ってた」
なんてことだ。後半組ということはFクラス~Dクラスの女子が勢揃いしてるってことじゃないか!しかも……
「もしかしてボクの裸を覗きに来てくれたのかな?」
前半組のAクラスも何人か混じってるようだ……。
「どうするの雄二!これじゃ戦力が……」
「……お仕置き」
「ちょっ、待ってくギャアアアアア~!!?」
ダメだ。もうアイツは助からないっ……!
「吉井!なにびびってんだ。相手は女子だ。突っ込めば勝てる!」
「あ、待つんだ須川くん!相手は女子だけじゃないんだ!」
女子集団の奥から威圧感の半端ないやつが出てきた。て、鉄人……。
「ぐはっ!?」
「須川くん!」
「まったくお前らは……。懲りずに、しかも人数を増やしてくるとはな。今日はもっとキツく指導してやらなきゃいかんようだ。そう思わないか吉井?」
口が笑ってるのに目が笑っていないっ!
「いやぁ……あはは…は…は」
ここからどうすればいいんだろう……
「ヨ・シ・イ・くん☆」
「うわっ!?」
「あははっ、いい反応するね」
「工藤さん……」
「昨夜はコッテリと指導されたみたいなのによく来たね」
そうしないと僕の女装パンチラやそれ以上に危ない写真がウェブ配信されるからね。指導とかそんなことじゃ諦める訳にはいかない。
「もしかして、今日のコレを取りに来たのかな?」
手には今日の自習時間に僕をアッチ関係なんだと噂を作り上げた『小型録音機』が握られていた。いや、確かにそれも回収したいけども……!
「それとも……」
工藤さんが耳に顔を近づける
「(更衣室にある隠しカメラかな?)」
「えっ……?」
「その様子じゃ知らないようだね?ボクも偶然見つけちゃったんだよね♪」
偶然見つけた?っていうか、隠しカメラって……。
「まあ、今回は諦めるしかなさそうだからまた挑戦してみなよ」
いまの言葉で気づく。いつの間にか僕以外の男子が鉄人の手によってなぎ倒されていた。
「覚悟はできているな吉井?」
出来てようが出来てなかろうがやることは変わらないじゃないか……
こうして、また熱い鉄人の地獄の指導が始まる