オタク剣士がIS学園で剣技を舞う!   作:ケルさん

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第12話 箒の専用機[紅椿]!

 

 

「それでは各班ごとにISの装備試験を行うように。専用機持ちは専用パーツのテストだ。全員、迅速にやれ」

 

合宿二日目、今回は各種装備運用試験とデータ収集が行われる。

専用機持ちは各開発企業から専用パーツ、すなわちパッケージが大量に送られているので大変である。

 

「それで篠ノ之、今日からお前に」

「ち〜〜〜ちゃ〜〜〜ん!!」

 

ちーちゃんと叫び声が聞こえたかと思えば遠くから砂煙を上げながら束が千冬目掛けて突っ込んできた。

 

「……月島」

「イヤーッ!」

「ちーちゃ、アバァ!?」

 

千冬は冷静に剣護に指示して、剣護は千冬に飛びかかってきた束に飛び蹴りで吹っ飛ばした。

 

「うるさいぞ、束」

「ぐふっ……まさか生徒に攻撃させるなんてね……君もなかなか良いドラゴン・トビゲリを放つではないかっ」

「今度はチャドーかジュージツいってみます?」

「そうだな……」

「いやいやそんなことしたら束さん爆発四散しちゃうよ?」

「「私は一向に構わん」」

「うわーん!二人とも冷たいよー!だがそれが良い!」

 

脅迫と罵倒を受けてもなおハァハァと息を荒くする束に今度は箒が近づいてきた。

 

「それより姉さん、頼んでおいたものは?」

「もちろんあるよ!その前にー……とうっ!」

「きゃああっ!?な、なんですかぁぁぁ!」

 

いきなり束は真耶に飛びかかり胸を掴んだ。

 

「はっはっは〜。よいではないかよいではないか〜」

「た、助けてくださいぃ〜!!」

「月島」

「はーい……ちぃえりゃあぁぁ!!」

「ごばふっ!?」

 

剣護は軽く踏み込み間合いに入ると束の横っ腹に正拳突きを打ち込む。すると束は簡単に真耶から離れて呻く。

 

「な、なかなか良いパンチじゃないか……」

「イィヤァァァァァ!!」

「そどげぶらっ!?」

 

ドドドドドンッと真正面から追撃の五連突きを叩き込んだ剣護はスタスタと他のメンバーの元へと戻った。

 

「これでどうでしょう、織斑先生」

「上出来だ。そら束、早く篠ノ之の専用機を見せてやれ」

「ごふっ……りょーかい。それでは上をご覧あれ!」

 

束が指差す方向を見ると銀色のコンテナが降ってきて砂浜に着地した。

次の瞬間、正面が開いて現れたのは紅い装甲を纏ったISだった。

 

「これぞ箒ちゃんの専用機、『紅椿』!」

「これが私の……」

「それじゃあ、箒ちゃん!早速フィッティングとパーソナライズといこうか!」

「わかりました」

「えーと、データを最新に更新してー……っと」

 

束はコンソール、ディスプレイ、キーボードを呼び出して操作していき調整していく。

 

「よしオッケー!あとは自動で処理してくれるからパーソナライズも終わるね。それじゃあその間にいっくんとけんくんのISを見せてもらおうかな」

「え、あ。はい」

「ラジャ」

 

束に言われ一夏はガントレットに左手を添え意識を集中させて白式を呼び出す。

剣護は腕輪の中心の宝石のような部分に左手の二本指を添えて意識を集中させて叫んだ。

 

「ーー変身!」

 

次の瞬間、光の輪に包まれ全身のパーツが組み込まれていき展開が完了する。

 

「……待機状態は変わってもやっぱドライブだな」

「うるせえやい」

「データ見せてね〜。ヘヤァ!」

 

某ガンダムのパイロットみたいな声を上げながら束は白式と富嶽の装甲にコードを刺し込む。そしてさっきと同じようにディスプレイが浮かび上がる。

 

「んー……二人とも不思議なフラグメントマップを構築してるね。見たことないパターンだよ」

「そもそもなんで男の俺達がISを使えるんですか?」

「んー……どうしてだろうね。流石の私にもさっぱりだよ…………んん?」

 

富嶽のフラグメントマップを見ていた時に束はマップの一番下の端に何かを見つけた。それは紫色の光を発していた。

 

(なんだろこれ?こんなの見たことない……)

 

「束さん?どうかしました?」

「ん?ううん!なんでもないよ」

「そうですか……」

「あー……こっちはまだ終わらないのですか?」

「んーそろそろ終わるよ。はい、オッケー。そんじゃ試しに飛んでみてよ。箒ちゃんのイメージ通りに動くはずだから」

「わかりました」

 

プシュップシュッと連結されたケーブルが外される。箒は意識を集中させると紅椿はとんでもない速さで飛んだ。

 

「おわっ!?」

「へぇ……速えな」

 

急加速の余波で発生した衝撃波に一夏はびっくりするが富嶽を纏った剣護はどっしりと立ち様子を見ている。

 

「それじゃあ次は武装だね。このミサイルを打ち落としてみて」

 

そう言うなり、束のISから一斉に16発のミサイルが放たれる。

 

「箒!」

「問題ない!この紅椿なら!」

 

そう言って箒は右脇下に構えた空裂を振るい帯状に放たれた赤いレーザーが広がりミサイルを打ち落とした。

 

「すげぇ……」

「ん?なんか来るぞ?」

「え?」

 

爆煙の中、ひゅるひゅると一夏たちがいる方向に何かが向かってくる。それは先程箒が打ち落としたミサイルの内の一つで、どうやら1発だけ打ち落としそびれたようである。

 

「なっ……さっきのミサイル!?」

「何っ!?しまった!」

「フンッ!」

 

その時、富嶽が一夏の前に出て右の拳を横薙ぎに振るいミサイルを弾き飛ばした。

弾かれたミサイルは海に落ちて爆発した。

 

「さ、サンキュー剣護」

「良いってことよ。ライダーは助け合いでしょ」

「僕たち仮面ライダーじゃないよね?」

「気にするな!」

 

「よ、良かった……」

 

一時はどうなるかと思ったが、一夏たちが無事なのを知ると箒はホッと息をついた。

 

 

 

 

「た、た、大変です!お、おお、織斑先生!」

「どうした?」

「こ、これを!」

 

真耶は慌てた様子で千冬に小型端末を見せ、それを見た千冬は表情を曇らせ小声で真耶と話すが途中から手話で会話する。

その様子をただ一人、剣護はザワザワと髪を揺らしながら睨む。

 

「何があったんだろう……」

「……どうせ面倒事だ」

「みたいだな」

「剣護、あの2人を見てどう思う?」

「……嫌な流れだ。クラス対抗戦の時みたいにな」

「剣護がそう言うなら間違いないな」

 

真耶が走り去り、千冬がこちらを向いて生徒に説明と忠告する様子を見て剣護はラウラと対峙した時のことを思い浮かべる。

 

(……またあの時の力が必要になるかもな……そんでまた暴走するかもしれない……)

 

暗い表情で不安に駆られながら剣護は専用機持ちのみんなの元へ歩いていった。

 

 

 






中途半端になりますがここで一度インフィニットストラトスは区切って新たに緋弾のアリアを書こうと思います。理由はオリキャラの生身の戦闘が少ないということです。
読者の皆さん大変申し訳ございません。そのかわり面白いと思えるようなものを書きたいと思いますのでどうかよろしくお願いします。
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