オタク剣士がIS学園で剣技を舞う!   作:ケルさん

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 ホロウリアリゼーションやっててこんなに遅くなりました。
 皆さん、お許しください!



*多分、これからもこんな感じ。


第1話 炸裂!富嶽鉄槌割り!

真耶「えーと、今日は皆さんにお話があります」

 

 入学式から2日後の朝のホームルーム。真耶から話があると聞いて生徒達はザワザワと騒がしくなる。

 

女子1「先生ーお話ってなんですか?」

真耶「はい!実は、今日からこのクラスに新しく編入生が来ます!」

女子達『な、なんだってぇーーー!?』

女子2「そんな……まだ入学式から2日しか経ってないのよ……!?」

女子3「一体どんな人が来るというの……?」

真耶「あ、ちなみに編入生は男の方です」

女子達『なん……だと……!?』

一夏「男かー……少しは気が楽になるな」

 

 周りの女子がキャッキャと騒ぐ中、一人安堵の息を漏らしてるのは織斑一夏。この学園で唯一の男性操縦者である。

 

千冬「お前たち気持ちはわからんこともないがうるさいぞ」

女子1「その声は千冬さ……ま……」

 

 女子たちは千冬のほうを見て驚愕した。そりゃそうだろう、千冬は左頬に大きめの絆創膏を貼っていたのである。当然一夏も驚いていた。

 

女子4「アイエエエ!?千冬様が怪我してるナンデ!?」

女子達『アイエエ!?』

一夏「ち、千冬姉一体どうし……うごげっ!」

千冬「織斑先生だ。この傷は……まあ少しな」

真耶「そ、それでは!編入生の方、どうぞ!」

 

 誤魔化すかのように真耶が編入生を呼び、生徒達の視線は教室の入り口に集中する。

 そして、入ってきたのはIS学園の制服を着込み、一本にまとめた黒髪を揺らす剣護だった。

 

真耶「それでは月島くん、自己紹介をお願いします」

剣護「では……ドーモ、皆さんツキシマケンゴです」

全員『アイエッ!?』

千冬「誰がアイサツをしろと言った」

剣護「すいませんつい」

千冬「ほら、早くしろ」

剣護「では改めて……初めまして、月島剣護です。よろしく」

真耶「皆さん仲良くしてくださいね。えっと……月島くんの席は織斑くんの隣になります」

剣護「あ、はいわかりました」

 

 真耶に言われ剣護は自分の席へと座った。そして普通に授業を受けていき放課後。剣護は隣の一夏のほかに一人ポニーテールの少女を交えて三人で軽く自己紹介をしていた。

 

一夏「よろしくな、俺は織斑一夏。一夏でいいぞ」

箒「私は條々之箒。箒でいい」

剣護「ん、俺は剣護でいいぞ、一夏、箒」

一夏「わかった、ところで聞きたいんだが」

箒「私もだ」

剣護「うん?なんぞ?」

一夏「なんで千冬姉が怪我をしていたんだ?」

箒「確かに、あの人が怪我したとこなんて見たことないぞ。一体何があった?」

剣護「えー……俺はただ試験をしただけだが……」

一夏「試験?この学校に入るための?」

剣護「そうそう」

箒「ちなみに試験の内容は?」

剣護「織斑先生と生身で真剣使ってタイマン」

一夏・箒『……………は?』

剣護「いやだから織斑先生とのタイマン」

一夏「いやそんなタイマン晴らせて貰うぜのフォーゼじゃあるまいし」

箒「本当にやったのか?真剣で?刀で?タイマンを?」

剣護「うん、そだよ」

一夏「……うん、なんかもう良いや」

箒「思考を捨てるな一夏。だとすればお前も無事じゃ無いはずだが……」

剣護「誤魔化してるに決まってんじゃん。額の傷だけだけど。他は……ほれ」

 

 そう言うと剣護は制服をめくりお腹を見せる。グルグルと包帯が巻かれており少し血が滲んでいた。

 

一夏「うわぁ…………結構深いな」

剣護「ちょっと引いてんじゃないよ」

一夏「わ、悪い悪い……」

 

 一夏の他にも箒やその他の女子もちょっぴり引いてしまっている。それを見て剣護もちょっとげんなりし始めたときだった。

 

「ちょっとよろしくて?」

剣護「うん?」

 

 そんな剣護に話しかけてきたのは同じクラスでイギリスの代表候補生のセシリア・オルコットだった。

 

剣護「なんか用か?あとどちら様で」

セシリア「あら、この私をご存知無くて?」

剣護「ご存知無くてよ」

セシリア「まあ!このイギリスの代表候補であるこの私をご存知無いとは……良いでしょう、特別に教えて差し上げますわ!」

剣護「ところで2人はこの後どーすんの?」

セシリア「無視!?」

一夏「あー……えーと……」

箒「わ、私は素振りをやりに行くが……」

セシリア「あ、あの……」

一夏「け、剣護はどうするんだ?」

剣護「俺はー……荷物の移動かな」

一夏「個室か?」

剣護「あぁ、そうだよ」

一夏「なら何か後で持って行くよ」

剣護「おう、サンキューな」

セシリア「い、いい加減にしてくださいまし!!」

 

散々無視され続けてとうとうセシリアがキレて机をバンッと叩いた。

 

セシリア「さっきから人が説明して差し上げようとしているのに……なんで無視するんですの!このイギリスの代表候補であるセシリア・オルコットのことを!」

剣護「上から目線だからに決まってんだろうがぁ!」

セシリア「逆ギレ!?」

剣護「代表候補ぉ?それが何だってんだ!」

セシリア「ちょっ……エリートですのよ!?」

剣護「代表候補生?エリート?そんなもんただの飾りだ、ただの案山子だ。そんなもん関係ねえ!人は皆平等なんだ!」

一夏「イエス様混ざってるぞ」

箒「一理あるけどもだな」

 

剣護の凄まじい剣幕に貴族であるセシリアもたじろぐも怒りは隠せないようで対抗していく。

 

セシリア「ぐぬぬ……ただでさえ後進的な国で暮らしてることさえ屈辱ですのに……!」

剣護「………………」

一夏「お前……!」

箒「やめろ、一夏」

 

セシリアの言葉に一夏は立ち上がるが箒に止められる。しかし、剣護はスッと立ち上がるとセシリアに向き合った。

 

剣護「……セシリア・オルコット」

セシリア「あら、なんですの?先程の言葉を取り消すと?まあ、今なら許してあげないこともなくt(ザクッ)アバーッ!?」

 

次の瞬間セシリアはアッパーを喰らったかのように後ろにすっ飛んだ。その額には黒い十字形の鉄塊が刺さっている。そう、ニンジャの武器[スリケン]である。

 

剣護「セシリア=サン……ハイクを詠め」

セシリア「え、あ……え?」

剣護「ハイクを詠め」

セシリア「わ、私が何をしたって言うんですの!?」

剣護「てめーは日本を馬鹿にした……そして俺を怒らせた……」

一夏・箒(何こいつ怖い……)

セシリア「くっ……こんなことで私は怖気付きませんわ!」

剣護「よろしい、ならば……?」

セシリア「っ……決闘ですわ!!」

剣護「じゃあ、2日後な」

セシリア「……良いでしょう。力の差を見せてやりますわ!」

剣護「望むところ」

 

剣護がそう言うとセシリアは教室を出ていった。剣護はチラリと一夏と箒を見ると2人は少し青ざめていた。

 

剣護「ふぅ……おーい2人とも」

一夏・箒『…………ハッ!?』

剣護「大丈夫か?」

一夏「お、お前こそ良いのか?あいつとの決闘なんて」

剣護「いーよ別に、100分の999殺しにするから」

一夏「オーバーキルだぞそれ!?」

箒「決闘は良いとして……問題はISの方だな」

剣護「そこはなんとかするから良いよ」

一夏「うーん……なら俺達にできること無いか?トレーニングとか」

箒「確かにな、それぐらいなら私達にも協力することくらいできる」

剣護「……言っとくが俺の素振り棒は300kgだぞ?」

一夏「さ……さんびゃ……!?」

箒「なるほど、私達が協力する必要もないな」

剣護「まあ2日後に決闘だからな、その時まで楽しみにしときな」

一夏・箒(楽しみにできない……!)

 

 

 

 

 

それからは普通に授業を受けたり、一夏とゲームや筋トレしたり、箒と3人で稽古をしたりと過ごしながら2日後、いよいよセシリアとの決闘の日がやってきた。

 

真耶「月島くん調子はどうですか?」

剣護「問題ないですよ山田先生」

一夏「なんか悪いな……剣護の決闘が俺の代理になっちゃって」

剣護「良いよ良いよ、最初の試練みたいなもんだよ」

千冬「ISの操縦は授業でやった通りだ。あとは自分の感覚でやれ」

一夏「頑張れよ、剣護!」

剣護「おうよ!」

 

剣護は量産機の打鉄の上から力強く答える。そして、相手が待っているであろうアリーナへと目を向ける。深呼吸をして集中を高める、開始すぐに相手が仕掛けてきたときに対応できるように。

 

 

 

セシリア「そろそろ来ますわね」

 

セシリアはアリーナの中心あたりに立って、剣護が現れるのを待っていた。青色の機体[ブルーティアーズ]をその身に纏い、左手にはレーザーライフル[スターライトmkIII]を持って。

 

剣護「待たせたな」

セシリア「ようやく来ました……わ……ね……」

全員『………………は?』

 

待ち焦がれていたセシリアは次の瞬間、剣護の姿を見て絶句した。否、セシリアだけでなくアリーナの観客席にいる生徒、教員全員が剣護の姿に言葉を失った。

 

剣護「ん?なんだよ」

セシリア「あ、あなた……なんで……」

千冬「あいつ……正気か?」

セシリア「なんでISを装着してないんですの!?」

全員『えぇぇぇぇええぇぇ!?』

 

そう、セシリアの言った通り剣護はISを装着していなかった。ISの代わりに剣護は赤と白の着物、紺色の袴を着てその下にISスーツを纏い腰に二本の刀を差していた。

 

剣護「IS?置いて来た」

セシリア「何故に!?」

剣護「こっちの方がやりやすいし」

セシリア「えぇぇ……」

剣護「どうする?やめとくか?まあ……拒否権は無いけど」

セシリア「っ……良いでしょう、やってやりますわ!!」

 

そう言うなりセシリアはライフルを構えるが既に相手の姿は無かった。

 

セシリア「…………え?」

剣護「鬼哭流風の型一式」

セシリア「し、下……足元……!」

剣護「旋斬りぃ!!」

 

いつの間にか足元に現れて対応ができないセシリアは脚部に一撃を受けてしまう。

 

セシリア「な、なんで……くっ!ブルーティアーズ!」

剣護「ビット……4機か……」

セシリア「行きなさい!ティアーズ!」

 

セシリアの指示で4機のビットからレーザーが放たれる。が、剣護はこれを一本の刀で弾いて凌いでいく。

 

一夏「……なあ箒、刀ってレーザー弾けたっけ?」

箒「い、いや……そんなことは……」

千冬「あの鏡のような刀身だからこそできるのだろう」

真耶「それにしてもIS相手に生身で挑むなんて……無茶苦茶ですよぉ……」

千冬「うむ、だがあいつの集中力もそろそろ切れるだろう」

一夏「え?……あ!剣護!」

 

千冬の言った通りだんだん剣護の動きが乱れ始め、徐々に被弾し始める。表情にもだんだん焦りが見え始め、滝のような汗をかいている。

 

剣護「ふー……ふー……」

セシリア「はぁ……はぁ……だんだん掠り始めてきましたわね……」

剣護「チッ……やっぱ集中し続けるのは疲れるな」

セシリア「生身でここまで戦う人はあなたぐらいでしょうね……ですが!そろそろフィナーレにさせていただきますわ!」

剣護「上等だ!クライマックスはゴリ押しで行くぜ!」

セシリア「行きなさい!ブルーティアーズ!」

剣護「全集中・水の呼吸……」

 

「ぶっちゃけもうやりたくねえ」という本音を含めて決着をつけようとセシリアはビットを放つ。対して剣護は二刀流になり、風の逆巻くような音を立てて流れるような足運びとスピードでレーザーを避けてビットを斬り落としていく。その技の名は

 

剣護「参ノ型 流流舞い・速!」

セシリア「ビット4機を全部……!?」

剣護(間合いに入った!これで決める!)

セシリア「やりますわね……その強さは認めますが……」

 

セシリアは、にやりと笑う。剣護が接近した瞬間、腰のアーマーが外れて2機のビットが現れる。

 

セシリア「おあいにく様、ブルーティアーズは6機あってよ!」

 

2機のビットからミサイルが放たれる。だが。

 

 

ザギギギギギギギィィィン!!

 

 

放たれたミサイルとビットは反射的に放たれた高速16連撃によって斬り落とされた。さらにライフルの銃身までも斬られている。

 

セシリア「え…………」

剣護「ヒュー……ヒュー……っ!」

 

セシリアが突然の出来事に唖然としている隙に剣護は高く跳躍する。

 

剣護「俺の勝ちだ……セシリア!!」

セシリア「……ハッ!?し、しまっ……」

剣護「月島流……」

 

落下の勢いを、自身と一夏の怒りを、負けたくないという思いを乗せて剣護は必殺の一撃を繰り出す。

 

剣護「月島流……富嶽鉄槌割り!!」

 

ドゴオオォォォォォン!!!

 

セシリアは声を上げる間も無く叩きのめされた。アリーナには巨大な円形の穴があいてしまっていた。

 

真耶「あぁぁ……修復……書類ぃぃ……」

一夏「す、すげぇ……ISに勝っちまった……」

箒「な、なんなのだこの威力は……」

千冬「ふん…………」

一夏「剣護……一体あいつは何者なんだ……」

 

ギャラリーが歓声や驚愕の声をあげる中、アリーナにあいた穴の中心に立つ剣護は刀を杖に膝をついていた。

 

剣護(な、なんとか勝てた……正直あのミサイルのときはダメかと思った……)

 

あのとき、反射的に技が放たれていなければ確実に負けていただろう。剣護は深く深呼吸をするとバッタリと大の字に倒れた。

 

 

こうして剣護VSセシリアの決闘は剣護が勝利を収めたのだった。

 

 

 

 

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