大変お待たせしました。親が年賀状に苦戦してて遅れやした。
使えない間に書き溜めた分すべてを投稿しますのでお許しください!
「突っ切ってぶちのめす!」
「無駄無駄無駄ぁ!」
「ドララララララララ!!」
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄ぁ!!」
6月頭の日曜日。
一夏と剣護は五反田弾の家でゲームをしていた。
「オラオラオラオラオラオラオラオラァ!!」
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ぁ!!」
「うるせえよお前ら!なんでISのゲームなのにスタンドのセリフ言ってんだよ!?」
「トゥ!トゥ!へヤァー!!」
「ソロモンよ私は帰ってきたぁー!!」
「それはガンダムだ!!」
「イッテンミツルギスターイル!!」
「フタエノキワミアァァァァァ!!」
「それはるろ剣だぁぁぁ!いい加減しろ!」
最初は少しよそよそしかったがこんな風に剣護と弾はかなり馴染んだようである。
「喰らえ剣護!」
「おわっ!?おのれ弾……あ、よっこらせ」
「あ、ちょっ、まっ、いやぁぁぁ!?待ってぇぇぇ!?それはやめろ!やめろぉ!」
「慈悲はない。イヤーッ!」
「グワーッ!負けたぁぁぁ!?」
「イヤーッ!」
「グワーッ!ってなんで俺にスリケンを投げるんだよ!」
「慈悲はない」
「知らんわ!」
剣護と弾が対戦していたゲームは『IS/VS』と言うゲームで弾はテンペスタ、剣護は特殊コードを入力して解放した富嶽を使っている。
「はー……強いな剣護は」
「あれ実際に俺がやられたやつだわ」
「ははは、まっさかー」
「フフフフフフフ……」
「……マジのようで」
「マジだよ」
「まあぶっちゃけ俺は生身でも強いし」
「流石にISには勝てないだろ」
「既に勝ってるんだよなぁ……俺ともう1人に」
「おぉう……なんてこった……ところで剣護」
「なんぞい?」
「お前の後ろに立てかけてある紫の長い包みはなんだ?」
そう言って弾が指したのは剣護の後ろの壁に立ててある紫の長い包み。包みと言っても長いものに紫の布をぐるぐると巻きつけたものなのだが。
「あぁそれ?別に大したものじゃないけど」
「見てもいいか?」
「あ、俺も」
「いいけど扱いに気をつけろよ?危ないから」
「そんなもん持ち歩いてんのかよ……」
弾が包みを持ち上げたそのとき。
「お兄!さっきからお昼出来たって言ってんじゃん!」
「どおぅ!?」
ーーガシャンッ!
弾の妹、五反田蘭がどかんとドアを蹴り開けてきてその弾みで弾は包みを落としぶつかったような金属音が部屋に響く。
「え?あっ……」
「あ、久しぶり。邪魔してるよ」
「いっ、一夏……さん!?」
思いもよらぬ再会に蘭は焦るがすぐにいつもの調子に戻る。なぜなら兄の弾が剣護の包みを落としたことでオロオロしていたからである。
「ど、どうも……ってお兄は何をしてるの?」
「す、すまん剣護!こ、壊れたかな……?」
「そんな簡単に壊れるもんじゃねえから落ち着け」
「えっと……あなたは?」
「あぁ、こいつは俺の新しい友達だよ」
「月島剣護ってんだ。よろしく」
「五反田蘭です。こちらこそよろしくお願いします」
自己紹介を済ませたところで蘭は紫の布包みに視線を向ける。
「それはなんですか?」
「まあまあそう急かすな。一夏は見たことあるけどな」
「?俺の見たことあるもの?」
「まあ見てな。あ、あとドア閉めといて。あんまり表に出せないから」
そう言うと剣護はシュルシュルと布を解く。するとそこには三本の刀がまとめてあった。それを見て3人は驚愕の声を上げた。
「「か、刀!?」」
「なんで刀持ってんの!?」
「なんでって……いつも常備してるし」
「授業のときもか?」
「授業のときは拡張領域に仕舞ってる」
「す、すごい……初めて見た……」
「ま、まさか本物なんてことは……」
「モノホンだよ」
「本物って言えよ」
そんなこんなで一騒動があったが剣護は五反田兄妹とも仲良くなり、その後もお昼をご馳走になったり、帰って家の整理をしたりして日曜日を過ごした。
「シャルル・デュノアです。フランスから来ました。みなさんよろしくお願いします」
次の日、新しく2人の転校生がやってきた。フランスのシャルル・デュノアとドイツのラウラ・ボーデヴィッヒである。そしてシャルルが男ということもあり女子たちはと言うと
「きゃあああああああーっ!」
「男子!三人目の男子!」
「美形!守ってあげたくなる系の!」
「ウホッ!いい男」
「織斑くんに月島くんにデュノアくん……腐腐腐……」
「やかましい!鬱陶しいぞこのアマ!」
「「「きゃああああーっ!」」」
「斬るよ」
「「「………………」」」
「いやガチのトーンで言うなよ!?」
剣護が周りの女子たちを黙らせたところで自己紹介の続きをラウラが言う。
「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」
「………………」
「いやなんでみんな葬式みたいな雰囲気になってんだよ!?」
「知らんな」
「!貴様が……」
一夏がクラスの葬式ムードにツッコむ中でラウラはつかつかと一夏に近づき手を振り上げ平手打ちをする。しかし
ガシッ
ラウラの平手打ちは繰り出されることはなかったのである。何故ならば。
「っ!」
「いきなり暴力なんざ……いかんぜよ」
剣護がラウラの腕を掴み止めていたのである。
「き、貴様はっ!」
「あん?」
続いてラウラは剣護に殴りかかる。平手打ちではなく拳で。しかしそれも受け止められる。
「貴様があの人に……!貴様ら2人なんぞ……認めるものか!」
「け、剣護!」
「…………」
ギロリと睨みつけるラウラに対して剣護は毒を放つ。
「やかましいちびっ子が」
「んなっ!?」
「ちびっこいくせに軍人ねぇ……お前はオモチャの兵隊がお似合いさね」
「き、きき貴様ぁ!!ゆるざんっ!」
「イヤーッ!!」
「がはっ!」
殴ろうと繰り出してきたラウラの拳をバク転で避けてさらに同時に蹴りを放つ。伝説のカラテ技、サマーソルトキックである!
「ぐっ……この!」
「ぐおっ!」
ラウラは着地した剣護の腕を掴み捻り上げる。思わず剣護はピンッと立ってしまう。が、ぐるんと体を回し逆にラウラの腕を捻り上げる。
「ふんっ!」
「ぐっ……ぐぐぐ……こ、のぉ!」
バシンッ!
ラウラは先ほどの剣護と同じように体を回し抜け出すと平手打ちを放った。剣護は平手打ちを受けながらも拳をラウラの腹部に当てた。そして体を捻り打つ。
「ヒュウ……せいっはぁぁぁ!!」
「うぉげふっ!?」
ドォンッ!という音を立て拳を打ち込まれたラウラは廊下へ吹っ飛ばされ気絶した。これを見てクラスの全員が「うわぁ……」みたいな顔をしていた。
「ふぅ……あぁべしぃっ!」
「やり過ぎだ馬鹿者」
「すいませんつい」
「全く……まあこちらも早急に止めなかったのも悪いが……」
「友達が平手打ちされるのを黙って見られる訳ないじゃないですか。まあドMなら話は別ですが」
バゴムッ!ボカッ!
「誰の弟がドMだ」
「誰がドMだコラ」
「すいません!」
「いーよー……あっ」
「流石は一夏。やってくれると思ったぜ」
「はぁ……ではホームルームはこれで終わる……この後は二組と合同で模擬戦闘を行う。解散」
なんやかんやでいろいろあったが新しく2人の仲間を加えての一日が始まった。ちなみにラウラは千冬に叩き起こされた。ちなみに剣護がシャルルに向かって人差し指を口に当てて見せ、それを見たシャルルがギクリという感じだったのはここだけの話。
「はじめまして。シャルル・デュノアです。君たちが織斑くんに月島くん?」
「あぁ。織斑一夏だ。呼び方は一夏で良いぞ」
「月島剣護。同じく剣護で良いよ」
「わかった。僕もシャルルで良いよ」
「わかった、シャルル」
「OK!」
「よし、さっさと移動しよう。遅れちまう」
「わかった」「あいよー」
3人は教室を出るといきなり各教室の女子たちが押し寄せてきた。
「転校生発見!」
「織斑くんと月島くんも一緒よ!」
「いたっ!こっちよ!」
「者ども出会え出会えい!」
一人の女子が時代劇みたいなセリフを言ったそばから法螺貝の音が聞こえてくる。すると次々と女子たちが駆け出してくる。
「くっ!ここは俺が時間を稼ぐから先に行け!」
「そんな!剣護は……?」
「なあに、簡単に死にやしないさ……去年の4月の終わり以外」
「「何があった!?」」
「ま、まあ良い!剣護!必ず来いよ!」
剣護の謎の一言に疑問を抱くも一夏はシャルルの手を引きアリーナへと向かった。
「怯むな!敵は一人!多勢に無勢よ!」
「ふっ……そいつはどうかな?」
パチンッ!と剣護は指を鳴らし語り始める。
「……話をしよう。あれは今から36万……いや……1万4千年くらい前だったか……まあいい。私にとってはつい昨日の出来事だったが君たちにとっては多分……明日の出来事だ。彼には72通りの名前があるから……なんて呼べば良いのか……最初に会ったときはそう……イーノック。あいつは最初から私の言うことを聞かなかった……」
剣護の長い語りに女子たちは放心状態になってしまっていた。剣護はこの隙にピンク色のゲームカセットのような物を取り出しボタンを押す。
「……ハッ!?みんな!しっかりして!罠よ!」
「時すでに遅しってな!」
\マイティアクションX!/
富嶽の拡張領域からハンマーを取り出しカセットを差し込む。するとさっきと同じ音声が流れる。
\ガシャット!キメ技!/
「ノーコンティニューでクリアしてやるぜ!」
「もうクリアも同然なんじゃ……」
「気にするな!」
\マイティクリティカルフィニッシュ!/
エネルギーをまとったハンマーを廊下に軽く叩きつけ小爆発で目眩し。その間に剣護はアリーナへと向かうのだった。
「剣護……生きていたのか!」
「ぶっ殺されてえかー?」
「やめろ!対空砲火をするんじゃない!」
「何してんの2人とも……」
そして更衣室では別のバトルが始まり、剣護が摩耶様クリティカルストライクとか言いながら一夏にライダーキックを叩き込んだりと一悶着あったりした。
「では、本日から格闘及び射撃を含む実戦訓練を開始する」
「はい!」
一組と二組の合同実習が始まり、急に真耶が一夏と激突して真耶の胸を揉むというなんとも羨まけしからんという状況になっていた。
「あー……はいはい、いつものね」
「随分慣れたな月島」
「そりゃもう毎日見てますから。そりゃ慣れますよ」
「そうか……うちの弟が世話をかける」
「気にしないでくださいな。あいつと俺の仲ですし」
「……そうか」
やれやれといった感じで剣護と千冬は目の前の光景を見ていた。
「ハッ!?」
一夏は即座に真耶から離れる。するとさっきまで一夏の頭があった位置にレーザーが貫いた。セシリアの狙撃である。
「ホホホホホ……残念です。外してしまいましたわ……」
「待てえい!一夏をやるなら……」
「け、剣護……」
「一夏をやるなら……こいつをやれえ!」
「サーイエッサー!ですわ!」
「謝謝!剣護!」
「剣護ぉぉぉ!?オンドゥルルラギッタンディスカー!!」
「はっ!」
真耶のアサルトライフルが火を噴き2人の攻撃を防ぐ。その腕前に3人は唖然としており剣護だけはほらね?といった顔をしていた。
「山田先生はああ見えて代表候補生だからな。今くらいの射撃は造作もない」
「俺は知ってましたよ。初めて会ったときから」
「む、昔のことですよ。候補生止まりでしたし……ってえ?」
「「「え?」」」
「ん?俺なんか変なこと言った?」
「つ、月島くんさっき知ってたって……」
「はい、知ってました」
「私と模擬戦したことないですよね?」
「ないですよ?」
「じゃあなんでわかるのよ」
「長くなるからまた今度ね」
「「「待てやコラ」」」
「つ、月島くんそのことについて詳しく……」
「そんなことより授業だ!」
「お前のせいで集中できねえよ!」
そんなやりとりをしたり鈴とセシリアが真耶と模擬戦をしてグレネードで吹っ飛ばされたりした後、次は各グループに分かれて実習なのだが。
「織斑くん!お願い!」
「デュノアくん!いろいろ教えて!」
「織斑くん!私と(実習)ヤラナイカ?」
一夏とシャルルのところは女子が殺到しておりなんかヤバいセリフまで聞こえてくる始末である。
「月島くん!私とグループ組んで!」
「あ、すまん。俺は一夏のとこで実習なのよ」
「えー……なんで?」
「ツッキー専用機持ちじゃーん」
「まだ富嶽のことを把握し切れてないのよ」
「ナ・ル」
「ホ・ド〜……」
「そんじゃあ、行ってくら」
そう言うと剣護は一夏のグループへと走って行った。ちなみにツッキーとはのほほんさんこと布仏本音が付けた剣護のあだ名である。
「そういえば剣護さあ」
「んー?」
「俺たちを先に行かせるとき「去年の4月の終わり」って言ってたけどそのときに何があったんだ?」
「む、言われてみればそんなことを聞いた気が……どうなのだ?」
「………………」
一夏と箒とその他の女子たちさらには他のグループ全員が聞き入っていた。剣護はふと空を見上げて黙り込む。
「…………別に」
「え?」
「なんでもねえよ。気にすんな」
「だ、だが……」
「私も気になるよ〜。ツッキ〜」
「ふむ……そうさな。いつか話すときが来たら話してやるよ」
「「「えぇ〜……」」」
話をはぐらかされてみんなは大ブーイング。その中で一夏、箒、鈴、セシリア、シャルル、千冬、真耶はそのときの剣護の笑顔に寂しさが含まれているのを見逃さなかった。