超融合! 次元を越えたベジータ 作:無敵のカイロ・レン(シス見習い)
本章は私の別人格が書いた「転生したらヤムチャがリボンズになった件」とのセルフクロスオーバー作品になります。ノリは本編とは違ってくっそ軽くなると思います。
オッス! 帰ってきたヤムチャとヤムチャたち
龍神界──それは世界のどこかに存在しているが、たどり着いた者は誰も居ないとされる龍神達の世界である。
そこに住む龍達はどんな願いも叶えることが出来ると言われているが、決して自発的に外の世界に干渉することはなく、自分達の世界から静かに外界を見守っているのだと言う。
存在を知る者すらほとんど居ない眉唾物の伝説であったが、おおよその部分は真実だった。
聖域界王神界を含む全宇宙は勿論、この世とあの世からも外れた外の「次元」。決して混じり合うことの無い四つの次元から、さらに外れた空間に龍神界はある。
実在はしている。が、そこに住まう龍神達が伝説通りの気高い存在かと言うと、それは微妙なところだと龍姫神レギンスは思う。
龍神達は良くも悪くも自由である。異次元観察が趣味の者も居れば、外界に全く興味を持たない者も居る。その個性は人間のように千差万別で、龍神であることに誇りを持たぬ者も何ら珍しくなかった。
要するに、彼らは案外適当に生きていた。みだりに外界で力を使ってはならないという掟はあるものの、要領の良い龍神達はお忍びで各次元へ旅に出たりと、各自迷惑を掛けない範囲で自由に行動していた。
龍姫神であるレギンスはと言うと、他の龍達と比べて大分若いこともあり、働き者の部類であった。それ故に貧乏くじを引くことが多かったが。
父に似て基本的に真面目な性格であるレギンスは、自分が特殊な力を持って生まれた以上、その力を世の為に扱うことに積極的な神だった。
元々は人間だったという経歴もまた、彼女が他の龍達と違って人間寄りの思考をしている理由の一つあろう。そんな彼女は次元規模で不穏な問題が発生した際、極力目立たぬよう各次元に発ってパトロールを行っていた。
そして今回もまた、レギンスは新たな使命のもと活動を行なおうとしていた。
それは邪神メタフィクスの行動によって生じた邪神の残滓──「次元の歪み」の修復である。
邪神メタフィクスは消滅した。
彼によって降臨した邪神龍もまた、孫悟空の手で倒され完全なる無へと還っている。
故に、彼の存在は「超次元」には破片一つ残らなかったのだが……それでも尚、邪神龍の降臨によって生じた影響は各所に及んでいた。
勿論、目立った歪みは既に孫悟空と神龍が去り際に修復している為、危険な事態が起こるようなことは無い筈である。
しかし取りこぼしたほんの僅かな歪みが、「ゼノバース次元」と「Z次元」に残り続けていることに、龍姫神は気づいたのだった。
「と言うわけで、行ってきます」
今回の件に関わったレギンスは、歪みの修復を己の責務と考え、久方ぶりに龍神界を発ってゼノバース次元へと向かうことにした。
通常、龍神界の者が表立って外界に干渉することは無い。
だが、邪神メタフィクスに関してだけは特例である。仮に彼の野望が果たされた時、その影響は超次元に留まらず、他の次元にも何らかの影響を及ぼしかねなかったからだ。あれは、それほどの存在だった。
人間のような原生生物が自らの叡智を使って同じことをしたのなら、龍神界はそれも自然の摂理として受け止め、介入することはなかっただろう。GT次元のトランクスが次元移動装置を完成させたことに対し何のアクションも起こしていないのは、その為である。
神龍に代表するように、龍神達の多くは叶えたがりな存在である。ブルマが作ったタイムマシンやトランクスが発明した次元移動装置に関しても、寧ろそれを進化の過程と歓迎する者も居た。
とても強大だが、同じぐらいとても甘い。元人間であるレギンスが彼らに対して抱いたのは、そんな印象だった。
さて、次元が違えば世界も変わる。
事象が違えば、その分だけパラレルワールドが生まれる。
レギンスが次元の歪みを感じ、向かった先の世界もまた無数にあるパラレルワールドの一つだった。
宇宙の周りには何らかの干渉があったようで、その宇宙を発見するのは少し面倒だったが、自在に次元の扉を開く力を持つ超サイヤ人フォレストの能力を持ってすれば到達するのは可能だった。
場所は、ゼノバース次元の第七宇宙。
「やはり、地球にありましたか……」
次元と世界は違うが、まさしくそこは彼女の出身地であり、邪神メタフィクスにとっても思い入れ深い青の惑星「地球」だった。
どうやら次元の歪みは、この星にあるようだ。
メタフィクスの時とは違い、今回は人目に付かないように人気の無い荒野に降り立ったレギンスは、次元渡りの為に龍化した姿から人間の少女の姿へと戻り、見知ったその地にふわりと降り立つ。
「気づかれない内に済ませましょう」
邪神龍神の残滓である、次元の歪みがどこにあるのか……レギンスはこの星からその位置を探る為、エメラルドグリーンの光を放つ超サイヤ人フォレストへと変身する。
翠色に変わった姿でその右手のひらを大地に当てると、「地球の記憶」を読み取っていく。
それは、超サイヤ人フォレストの能力の一つである。
超サイヤ人フォレストは、超サイヤ人ゴッドの神としての性質を龍の気によってさらに研ぎ澄ませた形態である。その権能はもはや神龍に等しく、直接的な戦闘以外であれば万能に近いことが出来た。
それはこのように、星の記憶にアクセスすることも可能である。
実際に星が語りかけてくるというわけではないが、レギンスには超サイヤ人フォレストになることで星の記憶を断片的に読み取ることが出来た。
並の人間が同じことをすれば流れ込む膨大な情報量に脳がパンクしてしまうところだが、龍姫神である彼女にとっては慣れたものだった。
地球の記憶から、惑星のどこかにある次元の歪みを特定……どうやら北の都のさらに奥の氷河地帯にそれはあるようだ。
必要な情報を読み取った後、レギンスは変身を解除すると地球に礼を言いながら地面から手を離し、そして何とも表現しがたい微妙な表情を浮かべる。
人目がある時は神らしく振る舞っている彼女だが、こうして自分しか居ない場では胸の内の感情を露骨に出すことがあった。
「ええ……」
レギンスは困惑していた。
読み取った地球の記憶から歪みの位置を特定することが出来たが、その過程でこの星が辿った歴史を知ってしまったのである。
そしてその歴史の……なんとカオスなものか。
次元世界数多くとも、このような世界を見るのは滅多にあるものではなかった。
地球は、ヤムチャだった。
クールな眼差しにホットなハート、噂のナイスガイ──ヤムチャである。
どうにもこの世界はその「ヤムチャ」が特異点になっているようで、孫悟空が子供の頃から暗躍していたらしい。
ドラゴンボールに願い、変革を果たしたヤムチャはリボンズヤムチャとなり、宇宙へ飛び立ち機械惑星ビッグゲテスターを掌握。
ビッグゲテスター・ヴェーダへと進化させた機械惑星の高度な科学力を使い、リボンズヤムチャは1000体ものメタルヤムチャ「ヤムベイド」を生産し、全宇宙へとばら撒いたのである。
その後フリーザ軍に入り参謀まで上り詰めた彼は、フリーザを唆し界王神を抹殺。破壊神ビルスは消滅し、天使ウイスも眠りについた。
界王神の遺体からポタラを手に入れたヤムチャは強化したポタラ、ポタラドライヴによって神とサイヤ人の力を持つ人造人間ヤムチャキャノンと合体。神を超えた超戦士リボーンズヤムチャが誕生した。
リボーンズヤムチャはビッグゲテスター・ヴェーダと共に地球へ侵攻。
それまでも地球はターレス、スラッグ、クウラと立て続けに宇宙からの脅威に襲われていたが、それらも裏ではリボーンズヤムチャの手が回っていたらしい。
周到な用意に狡猾な策略、そして敵に対する容赦の無い冷酷さは、邪神メタフィクスとも通ずるものがあった。
……ともかく、この世界が極めてイレギュラーな世界だというのはわかった。今から七年前、この地球に侵攻した彼は超サイヤ人ブルーに覚醒した孫悟空と裏切りのヤムベイド、ヤムチャ・ティエリアーデというヤムチャらZ戦士達によって敗れたものの、今も存命し何やら暗躍を続けているようだった。
「ヤムベイターに、ビッグゲテスター・ヴェーダ……」
地球の記憶にアクセスし、余計な情報を受け流すことはそう難しく無かったが、怒濤の勢いで奔流してくるヤムチャのゲシュタルト崩壊にレギンスは額を押さえた。
空を見上げてみれば、そこには七年前の激闘の証であるビッグゲテスター・ヴェーダがGT次元で言うところのツフル星のような位置に浮かんでいる。
亀という一文字を象った機械惑星は、激戦の功労者であるセルリジェネと完全に一体化しており、再び地球を襲うような危険は無い。
戦いの後の七年は、それまでの動乱が嘘のように平和な日々が続いている。セルリジェネによってビッグゲテスター・ヴェーダのコントロールから解き放たれたことで、リボンズヤムチャから離反し地球へと移住してきたヤムベイドも100人ぐらい居るようだ。そんなヤムベイド達は自分の存在理由を今一度見つける為に、各自静かに平和に暮らしているらしい。地球の外の情報を手に入れられたのも、そんな彼らの記憶を経由したからである。
確かに、この星は居心地がいい。外敵にさえ襲われなければ、ここで静かに暮らしたくなるのもわかる話だった。
しかしその平和を乱そうとする「歪み」が今、北の氷河地帯で蠢いている。
これほどまでにイレギュラーな世界である以上、邪神龍がもたらした歪みがどのような影響を及ぼすか判断つかない。思っていた以上に厄介なことになりそうだと、レギンスはヤムチャに汚染された思考をリセットするべく、両手で頬を叩いて気を引き締め直した。
「歪みの近くに、誰か居ますね。これは……ヤムチャさん?」
次元の歪みの近くに人間のものとは違う、洗練された神の気を感じる。
レギンスが神眼──老界王神が持つ力と同じ能力を凝らして偵察すると、そこにはまさしく件の人物がいることに気づいた。
リボンズヤムチャである。
この世界で次元の歪みの発生にいち早く気づいた彼は、その歪みを何かに利用しようと悪巧みしている様子だった。
これはまずいことになったと、レギンスは苦虫を噛み潰す。
よりによって、この世界で最も厄介な存在に見つけられてしまったらしい。
そして、見つかったのは次元の歪みだけではない。
「覗き見は良くないな。ボクの行動がそんなに気になるなら、直接会って話をしようじゃないか」
「──っ」
……気づかれた。
神眼で様子を窺っているこちらに振り向くと、次の瞬間、リボンズヤムチャはレギンスの背後に現れ、ヤムチャと同じ声で呼び掛けてきた。
彼が瞬間移動を使い、北の氷河地帯から一瞬にしてレギンスの居場所へと飛んできたのである。
神眼を察知したばかりか、逆にこちらが探知されていたようだ。この地球の記憶によるとリボンズヤムチャはかつて神を自称していたようだが、まさしくその存在は超次元の神に比肩しうるもののようだった。
レギンスは自身の迂闊さを悔やみ、動揺を悟られぬようポーカーフェイスを保ちながら返した。
「……失礼致しました。既にこの世界に発生した歪みに気づき、私より先んじて動いていた者が居た事実に驚いてしまったので」
「歪み? ああ、これのことかい?」
レギンスがその場を取り繕う発言を返すと、リボンズヤムチャはこれ見よがしにその手にルービックキューブのような物体を取り出し、それを弄んだ。
ダイヤモンドのような透明な四角い物体の中で、光をも吸い込むような禍々しい闇が蠢いている。その闇こそが邪神龍誕生がもたらした次元の歪みであり、レギンスが今回浄化しに来た存在だった。
しかしそれをキューブ状の物体に封じ込め、自らの手中に収めている光景にレギンスは驚いた。
「次元の歪みを、物質化したのですか? そんなことが……」
「ボクの科学力を持ってすれば造作もないことだよ。この暗黒物質はかなり興味深かったのでね、持ち帰って解析すれば、ボクの新しい計画に使えると思ったんだ」
人間の技術というものには、つくづく驚かされるものである。尤もレギンスの家系はそちら側の人間ばかりであったが、邪神龍がもたらした歪みという時点で人が触れればどうなるかわからないものを手にし、あまつさえそれを利用しようと言うのだから。
リボンズヤムチャ……噂以上の切れ者である。いや、異常者とも言うべきか。
そんな彼はふむ、と怪訝そうな眼差しでレギンスを見据える。
「ボクを警戒して他の宇宙から神か天使でも舞い降りたのかなと思ったけど……ボクの知らない神様だね。何者だい?」
この身が発する特殊な「気」を感知したことで、こちらが人間ではないということには気づいているのだろう。しかし思い当たる人物ではなかったようで、リボンズヤムチャは首を傾げていた。
それもそうだろう。レギンスは龍姫神であり、龍の世界の神であってこの世界の神ではないのだから。
メタフィクスの時は相手が孫悟空に縁の深いGT次元の戦士達だったので、ある程度詳しく語った。しかし目の前に居るヤムチャはヤムチャであってヤムチャではなく、レギンスがそこまで明かせるほど信頼することは出来なかった。
故に、素性説明は差し障りの無い程度に留めておく。
「私は龍姫神。この世界とは別の世界からやってきました」
「別の世界? ……なるほど、やはり十二の宇宙とはまた別に、他の世界があるのか」
たったそれだけ言うと、リボンズヤムチャはある程度のことを察したような反応を返す。
それはこことは別の「次元」があることを既に察していたような、ますます食えない人間だと感じさせる態度だった。
そんな彼にレギンスは彼が今持っている物体について説明する。
「その黒い闇……次元の歪みは、かつてこことは違う遠い世界で誕生し、消えていった一人の邪神がばらまいた呪いの残滓です。それは、この世界にあってはならないもの……故に私は、それを浄化しに異界から参りました」
その闇──「次元の歪み」の危険性を訴える。
それを科学力で物質化し、こうして人の手でも持ち運べるように加工してみせたのには非常に驚いたが、どうあっても人が手にして良いものではないのだ。
何せあらゆるパラレルワールドから全王含む神を消滅させた上で、超次元全ての時間軸をゼロへと巻き戻そうとした邪神が生み出した呪いの残滓である。邪神龍自体はGT次元の孫悟空が滅ぼし、その呪いも大半は浄化されているとは言え……脅威の程は計り知れなかった。
「リボンズヤムチャ様、申し訳ありませんが、それをお譲りしていただけませんか? 勿論、相応の対価は支払います」
「ふむ……神を殺した邪神の呪いか……全王様を殺してしまうだなんて、それはとても恐ろしい話だね」
かつて別の世界で神を一掃し、全王さえも滅ぼした邪神の残滓。
その危険性について説明すると、リボンズヤムチャが顎に手を当てて熟考を始めた。
レギンスとしては、交渉で譲ってもらえるのならそれに越した話はない。元々こちらが遅れを取ってしまったのが悪いのであり、報酬を出すという言葉にも嘘偽りは無かった。
だが、やはりと言うべきか……リボンズヤムチャが突き返した言葉はレギンスにとって都合の良いものではなかった。
「残念だけど、それは出来ないな。これを譲る対価として、君が代わりにこの世界の全王を消してくれるんだったらいいけど、それは無理だろう?」
「……それは、私の力を大きく超えた願いです」
「なら、君に払える対価はコレとは釣り合わないね」
ああ……こうなるから、彼の手にだけは渡ってほしくなかったのだとレギンスは内心で舌を打つ。
それは地球の記憶を覗いたことでわかったことだが、このリボンズヤムチャという男、邪神メタフィクスのそれに通ずる野望を抱いているからだ。
「ボクは人類を導く神になりたくてね。だからボクよりも上に立っている連中には、一人残らず消えてもらいたいと思っているんだ」
だから、彼は界王神を殺した。連鎖的に破壊神ビルスも死に、天使ウイスも眠りについた。
自分が唯一神として頂点に立ち、人類を導くのに彼らが邪魔だという理由だけで。
「もちろん、全王も同じだよ。ヤムベイターは人類を導く者。もはや神を超え、真のヤムベイターさえも超越した存在となったボクの上に、あんなのが立っているのは我慢ならないな」
いっそ清々しいまでに、恐ろしいことを言ってみせたリボンズヤムチャにレギンスは戦慄する。
一人残らず神を消したい。しかしそれはメタフィクスのように神の管理下にある世を儚んでいるわけでも、神自体を憎んでいるわけでもない。
ただ単に自分が頂点に立ちたいという、あまりにも単純明快な言葉にレギンスは思った。
この人はもはや、人間ではない。
人間の皮を被った狼でもない。
もちろん、神でも邪神でも。
既存の枠に当てはまらない純粋な悪──革新者であった。
「そういうわけだから……これは渡さない」
「っ!」
一閃。
凶弾が放たれる。
リボンズヤムチャの右手から放たれた気弾が、決裂の合図となってレギンスを襲ったのである。
「そうとも……人類を導くのはこのボクだ」
着弾の爆風に向かって、リボンズヤムチャが容赦無く気弾を浴びせ続ける。
そこに込められた殺意の程は、彼には最初から交渉の余地が無かったことを裏付けていた。
そして爆煙が晴れた時──そこに広がっていた景色に、リボンズヤムチャは不敵な笑みを浮かべた。
レギンスは、健在だった。
彼女が身に纏う民族衣装のような造形をした聖衣にも、ほころび一つ無い。
それは、彼女が何かをしたわけではなく、着弾する前に何者かが前に立ち塞がり、「気」のバリアーを張って彼女を庇ったからである。
随分と遅かったね、とリボンズヤムチャが現れた男に向かって皮肉を込めて言い放つ。
「ボクが地球に帰ってきたことに、ようやく気づいたのかい? ヤムチャ・ティエリアーデ……いや、【ロンリーウルフ】砂漠のヤムチャ」
リボンズヤムチャがすがめて見つめたその先には──レギンスの前で歴戦のヒーローのように佇む、ヤムチャの姿があった。
それはかつて創造主であるリボンズヤムチャを裏切り、未来を賭けて戦った最強の戦士。
ヤムチャ・ティエリアーデとしてではなく、この世界に生きる一人のヤムチャとして戦い、そして打ち破った男──
「お嬢さん……大丈夫か?」
「は、はい……」
「ったく、こんな可愛い女の子を容赦無く撃ちやがって……また何か悪巧みしているみたいだな、リボンズヤムチャ!」
この冬──噂のナイスガイが、やって来た。
【 ~セルフクロスオーバー~
超融合! ヤムチャを超えたヤムチャ 】
多分次か次くらいで完結します。