「いやぁ、アルトリアは強敵でしたねぇ」
「お前何もしてないだろ定期」
アーサー王との戦いは終始カルデア組の優勢であった。
元々アーサー王より剣の技量は上であったランスロット、宝具を含めて魔術攻撃がまともに通らない事を知っていたキャスニキは最初から支援に徹し、長い溜めが必要な
なお所長が、
「やはり私では卿には勝てぬか。」
「王よ、私は王を二度も貴方に刃を向けた。故に、私はもう迷いません。」
「それで良い。その覚悟を強くもて。グランドオーダーはまだ始まったばかりと心がけよ」
「王よ、それはいったい」
「それは卿達がその身で体感せよ。
さて、これよりは消える間際の戯れ言だ。ランスロット卿よ、私はな、卿とギネヴィアの関係を知っていて黙っていたのだ。」
「!?」
「もう卿なら解るだろうが私は女だ、故に私に尽くしてくれるギネヴィアを幸せに出来ぬ。だから卿とギネヴィアが関係を持ったとき私はむしろ陰ながら応援していた程だ。
だが、カルデアでは女性関係で問題を起こすなよ?」
こうして、アーサー王は生前の禍根を少し清算しながら消えていった。
これにて特異点冬木は終了。とはいかなかった。
「いやはや想定外。まったくもって想定外だよ。まさか数合わせの為にだけに呼ばれた様なゴミクズがここまでやるとはな」
「レフ?レフなのね!あぁ、会いたかったわレフ!」
「はいストップ。そいつ人間ちゃうぞ」
突如カルデア副所長であるレフ教授が現れたのだ。それも、悪意を一切隠そうともせずに。
反応は様々だった。元よりレフの事を知らなかったランスロットはレフからマスターとマシュを守る様に前に出て剣を構え、そんなにレフを知らないマスターは驚いてはいるが、いつでも令呪を使えるように身構え、それなりにレフの事を知っていたマシュは驚愕しており、無防備な姿を晒し、レフに依存気味だった所長はレフの元へと行こうとし、レフを知らないが知っているジャンヌはそんな所長の首根っこを掴んでいた。
「ほう、貴様の様な自分の事をジャンヌ・ダルクなどと嘯いて、ろくに戦闘も出来ぬ三流サーヴァントでも私が人間では無いと解るのか」
「は?」
「え?」
「は?」
「お前面白い奴だな。気に入ったよ。お前は最後に殺してやる」
レフのジャンヌに対する戦闘も出来ぬ三流サーヴァント発言に対して疑問符を浮かべる三人。
「ふ、貴様らの様な凡愚では理解出来ぬ様だな。しかし私には解るぞ。所詮貴様のやった事など消耗した大幅に弱体化したヘラクレスにとどめを刺した事と、明確に弱点の有る弱体化したサーヴァント相手にその弱点を蹴り続けただけであろう。どうやら戦闘出来る様な振る舞いをしていたが無駄だったな。」
「ねぇマシュ、レフ教授って元からあんな感じに色々と節穴だったの?」
「い、いえ、普段はもっと賢明な人物であったと記憶してるんですが……」
「これはレフに対して無能化する抑止力的ななにかが働いていますね間違いない(名推理)」
レフ教授のガバガバ理論に困惑を隠せない立香とマシュであった。
「う、嘘…嘘よねレフ?あ、貴方が人間じゃないなんて嘘よね?」
「ん?あぁ、そう言えば居たな、自分が死んだことも気が付かずにいる虫けらが」
その後レフの独白により様々な事が判明した。
カルデアに爆弾を仕掛けたのはレフである事、その爆発で所長の肉体は死んだが、魂だけになった所長がレイシフトにてここに居る事、自分が人理崩壊の黒幕の手先である事などだ。
だがしかし、レフは呑気にお喋りしているべきでは無かった。なぜなら彼等の仲間には不意打ち、騙し討ち上等な
レフが気付いた時には手遅れであった。
「おう、ド三流サーヴァント(笑)からのお届け物だぞ。『秘拳 TUBAME返し』!!」
レフの顔面に音速の拳が3つ
祝!UA5000越え!
一応祝ったけど祝うほどなのか判断がつかぬ