立香side
昨日は僕が女性になった事でドタバタしてしまった。そして、その時は女性化してしまった動揺やらも有ったせいか、いつの間にか普通にジャンヌとも顔を会わせて会話が出来ていた。
まぁ、そう考えれば、昨日のドタバタも悪い事ばかりでは無かったな。
『さて、準備が整ったよ立香君。何時でも召喚して大丈夫だよ。』
昨日の事を思い返していたら、スピーカーから流れたロマンの声で、僕は現在の事に引き戻された。
そう、僕は今からサーヴァント召喚用のルームで、新しいサーヴァントを召喚するのだ。そして、今このルームに居るのは僕とジャンヌだけだ。
勿論それには理由が有る。これから召喚されるサーヴァントはランダムであるため、人間に対して驚異となる反英雄を召喚してしまう可能性を考慮したためだ。
ただ、反英雄だから全て襲いかかってくるという訳では無く、普通に味方になってくれる反英雄も居るらしい。そのため、まず話し合いをする。その際武装しているなどもっての他なため、無手で戦闘が基本スタイルなジャンヌが抜擢されたのだ。
「こっちも何時でも大丈夫だ」
ジャンヌの方も準備が出来た様だ。
何故ジャンヌの後ろに炊飯器と茶碗と箸が置いてあるのか理解出来ないが、とりあえず僕はダヴィンチちゃんから渡された【聖晶石】と呼ばれるカルデアの特殊なサーヴァント召喚方法にに必要な石ーーーなんでも、この石を使うことにより、本来なら必要な詠唱やらなんやらをカット出来るらしいーーーを3つ砕いた。
そして、砕いた瞬間部屋中に魔力が広がり、部屋の中心に有る召喚陣から三つの光の輪が浮かび上がり、少しの間回転した後、光の輪は、中心へと集まり、光の柱となった。
そして、その中から、人影が一つ浮かび上がった。光が収まった時、召喚陣の中心に居たのは
「デュフフフフフ。拙者参上!でござるよwwww」
何か汚いオッサンだった。
とりあえずジャンヌの方を向いたら
「☆2とかwwwwあむ、あむ、んん~今日も人の不幸で飯がびゃぁぁぁぁぁう"ま゙い゙!!」
「ガンド」
思わずガンドを射った僕はきっと悪く無い。だっていつの間にか手に白米が盛られてる茶碗と箸を持って何か良く解らないが間違いなく煽ってきたのだ。
「酷い!拙者確かに低レアですが実力は高いのですぞぉ!」
「んんwwwwwwww騎乗スキルの無いライダーとか論外ですぞぉwwwwwwww」
「しょうがないじゃんwwwwだって拙者船乗りなんだもんwwww」
あ、何となくこの汚いオッサンがジャンヌの同類であることが解った。
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どうやらあの汚いオッサンは、あの黒ひげの名で有名な海賊『エドワード・ティーチ』らしい。
だが何故真名を聞き出すのに召喚してから1時間もかかるんだ………いや、まぁどう考えてもジャンヌが原因だが…………兎に角疲れた、早いところ次のサーヴァントも呼んでしまおう。
「何やら私を殺せそうな武人の気配を感じたので来てやったぞ。」
次に呼べたのは全身タイツに、深紅の槍を持った女性だった。
またどうせまた煽られるのかとゲンナリしながらジャンヌの方向を向いたら、血涙を流していた。普通にドン引きである。
「おっぱいタイツ師匠とかお前ふざけんなよぉぉぉぉぉぉぉ!!」
判断基準が全く解らない上に凄く魂の籠った慟哭過ぎてどう反応して良いか解らない。おっぱいタイツ師匠とか言われた人も困惑してる。
ぬわぁんもう疲れた!部屋で休ませてくれ!
マスターとマシュのストレスは加速する!!(主にジャンヌと黒髭の相乗効果で)
はい、サーヴァントはこの2騎に決定です。
前の話で有りましたが、この2騎はジャンヌと相性が良いので召喚されました。