立香side
「ふざけんじゃ……ふっざけんじゃ無いわよ!!なにそれ、同情?何が私の中で生きている~よ!ヘドが出そうだわ!!取り消すわ。えぇ取り消すわ。貴方なんかと同じだなんてこっちから願い下げよ!!虫よ虫。貴方は私にプチッと潰されるだけの、何の価値もない虫けらよ!!」
その怒りは、可視化するほどの憤怒であった。余りにも大きな怒りに、その身を焦がす程の復讐心ゆえに、意図せず、思わず彼女の体から黒い火炎として舞い上がった。
故に彼女は気付かなかった。その怒りで冷静さを失った彼女に、赤ジャンヌの肩が小刻みに揺れている事を見落とした。
「フッフフフ…クッククククク……なぁ~んちゃってwww」
「……え?」
「……は?」
時が 止まった
「イッヒヒヒヒハハハハハ、おかしくって腹痛いわ~www
面白い奴だなお前、本当に俺の事を…ウッヒヒヒヒヒヒヒw
なら見せてやろうかぁ!?もっと面白い物をよぉ!!ビイィィィヤァァァ!!バリアルフォーゼェ!ビイィィィヤァオルタァァァァァ~~!!
聖処女ぉ?誰それぇ。俺、ジャンヌ。鈍いなぁ俺がオルレアンの覇王だよォ!!
まぁだ解らないのかよぉwこの前言ってた髪の理由も、さっき言ってた全ての言葉も!俺が適当に考えた嘘だよ!!
天才の俺は、この世界のお前、ジャンヌ・ダルクに化けてたってわけだぁ!
ジャンジャジャ~~ン!!今明かされる衝撃の真実ゥ。
いやぁ面白かったぜ、間抜けな白ジャンヌ演じてつまらねぇ我慢までしてさあ。
しかしお前は単純だよなァ、俺の口から出たでまかせを、全部信じまうんだからなァ!ウッヒヒヒヒヒヒww
お告げを守るぅ~~?神様の声をきいたぁ~~?wwwウッヒャハハハハハハハ!!楽しかったぜェwwwお前達とのお仲間ごっこォ~~!!」
誰一人喋れなかった。敵も味方も関係なく、唖然としていた。
そして、僕の胃の限界突破とともに、止まっていた時間は、凍り付いた空気は、動き出す。
まず最初に動いたのは僕だった。胃の限界を迎えた僕は膝を付き、痛むお腹を押さえながらリバースした。
ルーラーには、本来全てのサーヴァントに対する令呪が2画与えられる。そして、この地において、黒いジャンヌはルーラーとして召喚されていて、なおかつサーヴァントを7騎使役している。本来あり得ないサーヴァントによるサーヴァントに対する令呪を、ルーラーというクラス特性により、ジャンヌ・オルタは7騎に対する令呪2画、計14画の令呪を保有している状態なのだ。
次に動いたのは目のハイライトが無くなった黒いジャンヌだった。黒いジャンヌは、その腕にある令呪を
「令呪を持って命ずる、バーサーク・キャスター、バーサーク・アーチャー、バーサーク・バーサーカーよ、来なさい。」
令呪による強制転移。それを今ここに居なかった3騎に対して使用したみたいだ。
こうしてフランスに転移してから僅か3時間での、敵との全面衝突が開始されようとしていた。
章タイトルの伏線回収
バリアルフォーゼェ!の時に白い服装が赤く戻ってます
タグに作者の頭がカットビングシリーズを追加した方がいかな(白目)