ジルside
「ジャンヌ、ファヴニールを殺したあの赤いジャンヌはいったい何者ですか?」
「そんなのこっちが聞きたいわよ!!なんなのよあいつ!」
「落ち着いてくださいジャンヌ、怒るだけでは勝てるものも勝てなくなります。」
「………そうね………貴方に当たったりして悪かったわジル。」
「気にしてませんよジャンヌ。良いですかジャンヌ、フランスに対し復讐という怒りの炎を燃やすのは大いにけっこうです。しかし1つ1つにいちいち怒りのままに動けばたちまち負けてしまうでしょう。」
「えぇ、そうよ。確かにあいつも憎くてしょうがないけど、一番の敵はフランス。あいつはその目的の前に立ち塞がる1つの問題にすぎない。」
「その通りですジャンヌ。」
私はそうは言ったが、本心ではもう我々が勝てる見込みは無いことを理解していた。何せ唯一ファヴニールを倒せると思われていたジークフリートは
あの赤いジャンヌがファヴニールを一撃で殺したのだ。
どんな原理かは解らなかった。だが、ファヴニールとジークフリート両方を仲間にするなど、仮に1万いや、100万回やり直して、もう一度再現できるかどうかの奇跡であろう。
その奇跡を潰された今あれらに勝つのは不可能という結論に達していた。
「あいつを最初に見たときはそれこそ、何故かアヴェンジャーになってる白い
「ふむ、クラスはアヴェンジャーなのですね?」
「えぇ、それは間違いないわ。私のスキルを知ってるでしょ?」
「疑いなどしませんよ。」
私のジャンヌはあの赤いジャンヌを自分とは違うと思っている様ですね。確かに私も最初は違うと思いましたが、良く見ればあのジャンヌの魂の奥底には、間違いなくジャンヌと同じ輝きを秘めていました。
その後も話を聞いても結局解ったのは言動はジャンヌとは程遠く、私も魂を見なければジャンヌである事を信じられなかったであろう事。
何故かファヴニールを殺せた事だけでした。
「情報が少なすぎますね。特にファヴニールを殺せた理由が解りませんね………………。とにかく今は失った戦力を少しでも補充しなければいけません。宜しいですねジャンヌ?」
「解ったわジル。」
そうして私達は聖杯で新しいサーヴァントを呼び出しました。
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立香side
「要らない。」
「ちょwwwジャンヌ殿、いくらなんでも直球すぎですぞwwww」
二人の真名を聞いた赤ジャンヌの第一声がこれである。
いや、確かにただの王妃様と音楽家に戦力なんて無いだろうけど仮にもサーヴァントなんだしせめて宝具やスキルを聞きもせずにバッサリは流石に…………。
「そうであるぞジャンヌ。仮にもサーヴァントだ、マスターにいざという時が有ったら使い捨ての肉盾位にはなるだろう。」
「あの、スカサハさん……それはそれで普通に酷いと思うのですが……」
「そ、そうですよ。まだ彼女達が何が出来るか解ってもないのに言い切るのは駄目ですよ。」
回りが悪魔過ぎてマシュと白ジャンヌが天使に見えてくる。
「は?片方は二式大艇ちゃんで片方は使い捨て式スター50個製造機やぞ。………………あ、二式大艇ちゃんならオ〇ホとして使えるかもしれない。」
「
「……………マスターに通じた…………だと!?」
「通じないと思ってたのに言ってたの!?」
ジャンヌと黒髭が凄い驚いた顔で見てきてるけど僕から言わせれば何でジャンヌと黒髭は現代のオタク知識を持ってるのか不思議でならないんだけど?
感想でジークが敵であるのを見事当てた方がいらっしゃったんで、早めに次のフラグ建てておきました。
実はオタクだったマスター。実は所々それっぽい表現はしてるつもりでした。上手く表現出来てたらいいなぁ……
運営が20日までに7章クリアしてれば石30個配布するらしいので作者は超まったり進めてた7章を本腰入れて攻略するので申し訳ないですが、更新速度が落ちます。出来るだけ1日2話は投稿するつもりです。