オルレアンの覇王   作:球磨川べネット

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いつもいつでも上手くいくなんて保証は何処にも無いけど


仲間を増やして次の街へ

立香side

「あの、結局貴方は誰なのですか?」

 

 あの後何やかんやあり、現在マリーちゃんの出したガラスの馬車で次の街に向かってる最中だ。

 そしてその馬車の中でジャンヌさんから今更ではあるが当たり前の質問が来た。

 ちなみに馬車内はカルデア組と現地組で別れて対面式に座ってる。

 

 さて、話は代わるが、このガラスの馬車はマリーちゃんの宝具だ。ジャンヌが言うには多分宮殿の中に有ったガラスのメリーゴーランドと逃げる際に大量の馬車を連れていって目立ったため捕まったという逸話の複合宝具になってる。そのため、馬車の中身は、魔力さえ有れば馬車数十台分の広さにもなるらしい。マリー本人も肯定していた。

 

 さて、そんなマリーの馬車だが、現在中身はかなり広くされてある。何故なら僕が馬車の中で足腰の修行をさせられてるからだ。「先を見据えてマスターを鍛えられる内に鍛えておく。」がカルデアでの基本スタンスなため、神話や史実の勉強と足腰と回避の修行ばっかりさせられている。 どうやら特異点修復の最中も例外では無かったらしい。泣きたい。

 とにかく広い馬車内で質問をされた赤ジャンヌは立ち上がり、少し前に出て喋り出した。

 

「おや。おやおやおや。私としたことが自己紹介がまだでしたね。

改めまして、私魔女教大罪司教『怠惰』担当のペテルギウス・ジャンヌコンティニ……デス!!」

 

 無駄に洗練された無駄の無い無駄な動きまでペテ公を再現するな。

 

「んんwwww同一人物に自らを魔女教と名乗るとは、ジャンヌ殿は今日も一段と皮肉が効いておりますなwwww」

 

 確かに言われて見ればこの赤ジャンヌはどうなのか知らないが少なくともこちらの正史と同じと思われるジャンヌさんは裁判にて魔女として、自らサインして火刑にされた。そんなジャンヌさんに対し、平行世界とは言え同一人物が自らを魔女の教徒であると言っているのだ。皮肉も良いところだろう。

 ただしそれは赤ジャンヌが平行世界のジャンヌだと知ってる僕達にしか解らないと思うのだが

 

「えっ……えと……その、初めましてペテルギウスさん。」

 

 案の定良く解ってないジャンヌさんは困惑しながらも挨拶を返していた。

 ただし赤ジャンヌの精神攻撃はまだ終わっていなかった様である。

 

「それにしても前から疑問に思っていたのですよ。なぜ、貴方の様なただの田舎娘にあの方の(お告げ)が授けられた等と思い上がったのですか?」

「それは」

「なんと!自らが敬虔な信者だったからと!?フランスという国で?戦火に巻き込まれた事も無いド田舎の娘が?」

「あ、あの私何も言って」

「なんたる事か!!あの方の愛に報いている教会の神父やシスターよりも!戦場にて文字通り命をかけてあの方の愛に報いてる兵士よりも!ただの農民の複数居る家族の一人に過ぎない貴方が!フランスの誰よりも敬虔な信者だったと?

あ~な~た~、ひょっとして、『傲慢』じゃあ……ありませんか?」

「うん、令呪をもって命ずる。ジャンヌ、黙ってて」

 

 僕は初めて令呪を使った。ンーンー言って抗議してくるけど自業自得だよ。とりあえずジャンヌに喋らせると敵しか増えない気がするから次から赤ジャンヌに説明はやらせない事を誓った。

 ちゃんとした説明を僕がして、その後ジャンヌさんが赤ジャンヌに怒っていたが何やかんやで最後には許してあげてるジャンヌさんがぐぅ聖女で僕泣きそう。




どっちのジャンヌにも喧嘩売っていくスタイル。

7章でボス以外なら大体邪ンヌと、カレスコ付けたモーさんとアタランテ、相性の良いフレンドで勝てるから絆レベル上がる上がる。でも絆Lv10まではまだまだ先は長い模様。

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