ほら新しい戦力だぞ、喜べよジャンヌ(暗黒微笑)
立香side
反省会から既に半月が過ぎた。
あれから特に変わった事は無かった。強いて言うなら俺の修行の鬼畜度が増した位かな?(白目)
ごめんなさい嘘です。修行がキツ過ぎて死にそうです。
前までは腹筋、腕立て伏せ、スクワットをそれぞれ100回で1セットとし、それを計15セットを2時間で全て終わらせろや、42.195kmマラソンを1時間半で走りきれとかそれなりに常識の範囲内だった。
因みに他にも柔軟運動なども有るが、最近は体が柔らかくなってきたから別に苦でも無くなった。
でも今は今までの修行内容の全てに重りが付けられ、最初は腕の修行なら6kg、足腰の修行なら18kgの重り、今では腕なら18kg、足なら36kgが当たり前。
そんな感じでヘトヘトになった後にはダヴィンチちゃん特製怪しいお薬をグビッと一杯して、また修行である。
しかもこの修行がまた変なのだ。鉄棒みたいなのに足でぶら下がる形でくくりつけられ、その下で焚き火を焚かれてるせいで背筋と腹筋の力で体を半分に折らないと僕の体が燃える上に半分に折っても焚き火の熱気でお腹と背中が熱くなるから半ば強制的に腹筋と背筋を繰り返させる修行とかだ。
そしてそれらは、スカサハ師匠とジャンヌが言うには今のこのキツイ修行は、本格的な技の修行に入るための
確かに思い出せば前に教えてもらった技など正拳突きや前蹴り、小手投げや肘打ち膝蹴りなどの基礎的な技ばかりではあった。
あと、少し前からマシュとの組手が始まった。
ジャンヌの「組手中ならマシュのマシュマロ(意味深)に触れちゃっても
そんな相手と組手なんてしたらボコボコにされるのは目に見えていただろう。
しかもマシュが死なないようには加減してくれるけど手加減はしてくれない。なんでもジャンヌから「死なないように加減するのは当たり前だけど、手加減はするな。下手に手加減すればあいつの為にならない。理由は色々有って説明がメンドゲブンゲフン……説明すると時間がかかるから今度説明するけどとにかく手加減はするな。いいね?」と言い含められてるらしく何度も僕は固い床とキスするはめになってる。
ただ、僕だって男だ。ジャンヌという修行によりフランスを救ってサーヴァント化した前例が居るのだから僕もそれくらい強くなってマシュを守る側になりたいって夢はあるけどね。
さて、そんな感じで修行がキツイなか、今日は嬉しいことに修行が半分しかない。
なんでも新しくサーヴァントを召喚するためらしい。
今回用意できた石は9個だから、3回召喚出来るが、出来れば2回で抑えたいそうだ。ただ、こればっかりは運なため、3回目は非戦闘系サーヴァントが2連続で出てきた時の予備らしい。
そして、全ての準備が整った。今回はジャンヌだけじゃなく、僕のサーヴァントが皆立ち会う中での召喚だ。
「では1回目、いきます!」
そうして僕が1回目に呼び出したのは
「サーヴァント・ルーラー、ジャンヌダルク。お会いできで本当に良かった。」
「」
「ねぇねぇジャンヌ殿、今どんな気持ち?ねぇねぇ今どんな気持ち?NDK?NDKなの?」
白い方のジャンヌさんだった。
因みに汚い方のジャンヌは白目を剥いて若干痙攣してるが気がしない。そして黒髭が汚い方のジャンヌを全力で煽ってた。
「☆5でしかもこのパーティーに足りなかった肉盾要員で嬉しいっちゃ嬉しいけどフランスであんだけ暴れた後に出会うからかなり複雑な気持ちだよ!!」
「ギブ!ギブでござるゥ!!」
最初の方何いってるか解らなかったがとりあえず気まずい事を黒髭にアイアンクローしながら言った。
「啓示が言っていたのです。このまま貴方を放置すれば見た目は同じの私に風評被害がでると。」
「エイプリルフールでJK()やったり魔法少女()やったりしてたくせに今更被害とかあるんですかねぇ(困惑)」
「JK?魔法少女?あの何の事ですか?」
「……………………………これしらばっくれてるの?素で覚えてないの?どっちだよ!?」
何だろう。フランスでも思ったけど、同じ顔で同じ声の二人が話し合ってるのって本来なら不思議な光景なんだろうけど全く違和感が無い。口調もそうだけどやっぱり汚い方のジャンヌは顔芸をよくするからだろうか。
「とりあえずお前は後方で旗振って芋って最悪肉盾してもらう位しか仕事無いから」
「私一応攻撃宝具持ってるんですが」
「
既に白い方のジャンヌのポジションが決まっていた。
そして少し前から黒髭がピクリとも動いてないけどそろそろ放してあげたら?
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その後紆余曲折あったが、今は落ち着き二回目の召喚である。
今度召喚したのは
「燃えろォォォォォォ!!!」
「危なねぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
「あっちぃぃぃぃぃぃぃ!?」
まだ姿が良く見えていないにも関わらず召喚サークルから黒炎が飛んできた。
ギリギリ汚い方のジャンヌは避けたが流れ弾が黒髭に当たっていた。
あの黒炎に見覚えがあるうえにサークルからここ数十分何度も聞いた声が響いていた。
「チッ!………ゴホン、サーヴァント・アヴェンジャー、召喚に応じ参上しました。………どうしました、その顔は?さ、契約書です。」
「召喚されるの早えーよホセ」
今度は黒い方のジャンヌが出た。
汚い方のジャンヌは白目を剥いて激しく痙攣していた。因みに黒髭はスカサハからルーンで治療を受けていた。
「お前が強いのFGOの中だけやろ!staynight方式のここだと知名度補正有っても火力そこそこ防御もそこそこのお前とか要らんわ。バフスキルに関しても竜の因子持ってるのうちには居ないし………うん、帰れ」
「あら、元より貴方を燃やし尽くしたら帰るつもりよ?契約書にもそう書いてあるし。」
「あ゙?」
「あ゙?」
黒い方のジャンヌと汚い方のジャンヌがメンチ切りあってた。因みに白い方のジャンヌは聖母のような微笑みで見守っていた。天使かな?
ていうよりまたしても汚い方のジャンヌが言ってる事が解らない。FGO?staynight方式ってなに?
「マスターもう一回だ!!」
「えっ?でもあれ非戦闘系サーヴァントが出た時用で」
「良いから回せっていっんだよ!!」
スカサハ師匠やランスロットにも視線を向けたけど二人とも首を振ってた。つまり二人の目線からでもこの二人はそこまで強くないって事なのか。
何かジャンヌ二人が取っ組み合いの喧嘩をしてるからそれを止めてから3回目の召喚に移ろう。
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スカサハ師匠とランスロットの二人がかりで喧嘩を止めた後白い方のジャンヌがお説教をしたりしてらたが、気を取り直して3回目の召喚である。
3回目に召喚されたのは
「我ら影の群れを従えた以上は勝利も必至。ご安心召されよ、マスター」
「」
良く解らない人だった。黒い全身タイツ纏って顔に骸骨のお面を着けてる女の人だが、誰だろう?
因みに汚い方のジャンヌはFXで有り金全部溶かしたみたいな顔になってる。
「よりにもよってハサンシリーズで一番使えない奴やんけ!!チェンジお願いします。」
「貴様を最初に殺せば良いのだな」
ジャンヌは真名が解るようだ。でも直ぐに喧嘩を売って一触即発なのは後で説教コースだろう。だって白ジャンヌさんが微笑んでらっしゃるんだから。
解らない人の為に言うと最後は百の貌のハサンです。
ただのオチ要員なので今後活躍するかどうかすら考えてません。多分活躍しない。
そもそも相手がサーヴァント以上の存在が確定なのに分裂するだけの暗殺者とか要らないでしょ(辛辣)