立香side
ブーディカ達と出会ってから1日経って、ネロ皇帝が来る日になった。
敵は昨日一度軽い偵察のつもりなのか襲撃をかけて来たが、問題なく返り討ちにしたり、もう一人のガリアに居る味方サーヴァントがバーサーカーのクラスで召喚されたダレイオス三世さんである事が解ったりと細々としたことがあった。
そんな事を思い返してたらネロ皇帝が援軍連れてやって来た。
「此度のガリア戦線の維持大義であった。これより余も参戦して2時間後に敵将カエサルの討伐に向かう。そなたらも準備しておくがよい」
「よし、二時間たっぷり修行だな」
「せめて1時間半にしてください、死んでしまいます」
「あの、いくらなんでも進軍直前まで修行漬けでは先輩の体が持ちませんので休憩を挟ませてください」
「ん~……俺としては極限まで追い込んで成長させたい所だけど………まぁ今回は様子見として1時間半で許してやろう」
そもそも2時間後に出撃の理由って乗ってきた馬の休憩の為だよね?
ネロ皇帝の連れてきた援軍は全員騎兵だった。大体50騎程の騎兵部隊がやって来るのを見たのは初めてで、かっこよくて少し興奮したが、どうにも馬達に疲労の色が見てとれたので、先程ネロ皇帝が言った2時間とは馬達を休憩させるためなのではと考えたのだ。
あながち間違いではないと思うが言ったところで修行するのはどうせ確定なので出撃前に30分も休めるのでも十分だ。
そう思ってた時期が僕にも有りました。
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「はいそこまで。よし、時間だし休憩だな。おら喜べよ」
「ゼェ……ゼェ……ゼェ……」
指先どころか話す余裕も無いくらい疲れたのですがそれは……。いや、本当にキツイ、いくら30分程休めると言ってもここまでギリギリまで修行させるか?普通。
そんな事を思いつつ地面との熱烈な抱擁をしながら少しずつ体力を回復させて、ある程度動ける様になったので、何となく少し回りを散歩しようと思い、マシュと一緒にテントを出た。
ふと、とあるテントからネロ皇帝の声が聞こえた
「本当に良いのか?そなたにとって余は復讐相手の筈であろう?」
何となく、聞き耳を立ててみた。いや、本当は今の言葉で大体誰と話をしてるのか解っていた。だからこそそれは僕も気になっていたし、その話に僕が割り込んではいけないと感じたからこそ盗み聞きの様な事をすることにしたのだ。
「………まぁ本当に気にしてないと言えば嘘になるね。」
「では何故余の味方をしてくれるのだ?」
「確かに私の大切な娘達にした仕打ちを忘れたりしないよ。でも私の復讐は既に生前の私の
だからこそ私は、私と同じ死者の軍団である連合ローマ帝国にローマへの復讐心をぶつけてる。その復讐のために、貴方に協力するだけさ。これだけじゃ不満かい?」
「…………いや、そこまでまっすぐ言われれば余も納得する。では、改めて協力感謝するぞ、ブーディカよ。
さて、余り盗み聞きは感心せぬぞ立香殿、マシュ殿」
うん、やっぱりバレてたか。
でもブーディカさんが生前の敵であったネロ皇帝の正規ローマ軍に協力してた理由が解った。きっと彼女にとってネロ皇帝との因縁は既に終った事で、彼女も死んでるならお互いに生前の因縁として戦うのも厭わなかったんだろうけど、ネロ皇帝は今は生前だ。なら、負けた身として今度は勝った人を助けてあげるのだろう。
「いや、すいません、たまたま通りかかってた時に聞こえちゃいまして。ごめんなさい。」
「お二人の因縁もあるのでつい聞き入ってしまいました。申し訳ありません」
「そなたらは余とブーディカの因縁を知っておったのか。なら確かに不思議に思っても仕方あるまい」
「うんうん、私自身も実は少し驚いてる位なんだし、気になるのはしょうがないさ」
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なんて事があったりした事を思い出しつつ、現在僕達は
そう、既にお互いの軍がぶつかり合い、至るところで命の奪い合いが発生してるが、僕達はカルデア組とネロ皇帝が一つの集団となり、カエサルの居る敵の本拠地まで一直線に突き進んでいるのだ。基本的に襲ってくる連合ローマ軍の二人は戦闘の赤ジャンヌにより大半がぶっ飛ばされ、うち漏らしをランスロット辺りが倒して、後ろからの敵をスカサハ師匠が倒してる。
そんなわけで現在僕達の集団が正規ローマ軍の皆さんを置き去りにして、肉薄していた。
そして、ついに拠点に乗り込んだ。
拠点に乗り込んだ途端に、今までひっきりなしに襲いかかってきた連合ローマ兵が襲撃しなくなり、目の前には堂々とした立ち振る舞いをしている…………デブが居た。
「ふくよかと言え!!」
「おいふくよかなデブ、お前がカエサルで間違いないな?」
「ふくよかなデブ!?……いや、とりあえずそれは置いておこう。
いかにも!!私こそがこのガリア方面攻略の指揮官であるガイウス・ユリウス・カエサルである!!」
「ではこちらも名乗ろう。
余こそが、当代のローマ皇帝ネロ・クラウディウスなるぞ!!」
どうやらあのふくよかな男性がやはりカエサルの様だった。
そしてネロ皇帝が堂々とカエサルにたいして名乗り返していた。その直後
ギン
「チッ!」
「あっぶね!!アサシンに警戒しておいてよかっ…………………えっ!?」
突然赤ジャンヌがネロ皇帝に殴りかかったと思ったら、ジャンヌがネロ皇帝へのアサシン(多分)がネロ皇帝に向かって攻撃しようとしたのを防いだ所か、剣でガードしたアサシンは大きく弾き飛ばした。
そして相手が大きく後退した事により、相手の格好が解った。ブルマを着て、青いマフラーを巻いたアルトリア顔の人だった。
ま た か
しかもネロ皇帝や前の特異点の沖田総司みたいに胸がないって事はアルトリアシリーズの可能性が高い………のか?
なんて考えてたのは赤ジャンヌも一緒だったのか僕の心を代弁してくれたのかと思うくらい同意見の発言をした。
「またアルトリアかよ!!」
「また?またの意味が解りませんが私はアルトリアなどと言うヒロインの中のヒロインなんて知りません。私は謎のヒロインXです!!」
……………………あれ?アルトリアさんってこんな性格だっけ?
最近筆が進まない……スランプ気味なのかな…とにかく投稿遅くなって本当にすまない。
アニメ見た感想としてはフォウ君が思ってたより小さかった。小型犬位はあると思ってた。あと所長が有能だったね(笑)。それとしれっとぐだ子出てたけど特にこれといって出番が有るわけでもなかったし。
他にも何か所々ソシャゲと違うところあったね。シャドウサーヴァントとの戦闘が無くなってたりマシュが宝具仮覚醒せずにセイバーの所行ったりダヴィンチちゃん出てこなかったり。
まぁ一番問題なのは爆破された割にはマスター達が原型普通に留めてた事かな(白目)
爆破されたって言ってたからてっきりもっと肉片とかになってると思って赤ジャンヌはお前らの血肉で作られた設定なんだけど、どうすんだよ普通に人の形保ってんぞ(汗)
ま、まぁタグに独自設定やらご都合主義ってあるし大丈夫やろ(震え声)