オルレアンの覇王   作:球磨川べネット

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赤ジャンヌの新技()ですよ皆さん




新技お披露目だ

立香side

 

 

 ジャンヌとヒロインXの戦いは互角に見えた。

 数としてはジャンヌ含め51人とヒロインX本体含め21人と、ジャンヌの方が有利であり、純粋な戦闘力ならジャンヌの部下さん達の方がヒロインXよりやや上の様に見受けられる。だがヒロインXは、分身すらもセイバー忍法なる技を駆使し、麻痺や毒、他にも広範囲な雷や火の攻撃等も使ってくるため、ジャンヌ達は攻めあぐねてる。

 

「テメェいい加減にしろよ!?NARUTOの住民かよ!毒や麻痺位ならまだ解るが明らかに火遁とか雷遁的な感じの技使ってきてんじゃねぇよ!!」

「知りませんよそんなこと!勝てば良いんです勝てば!!」

 

 うん、まぁ僕も段々ヒロインXがNARUTOの忍者()に見えてきていたけどジャンヌが我慢出来なくてついにヒロインXに突っ込んだ。

 ただジャンヌの部下は兎も角ジャンヌ自身はヒロインXの忍法を全て直死の魔眼で切り伏せてるしどっちもどっちだと思う。

 

「埒があかねぇな。おいお前ら!俺は一旦下がる。少しの間時間稼ぎしてくれ」

『了解です姉御!!』

「そう簡単に下がらせるとでも?」

 

 何かの策が有るのか部下達に時間稼ぎを指示して下がろうとしたジャンヌに対して本体のヒロインXがそれを阻止しようと2刀で襲いかかった。

 しかしその攻撃の隙に横合いから二本の剣がそれぞれ首と胴に向かって凪ぎ払われたが、ヒロインXはジャンヌへの攻撃を中断することによってその攻撃を防いだ。だがその間にジャンヌは後退していった。

 

「そっちこそそう簡単に」

「姉御の元に行かせるとでも?」

「チッ!」

 

 確かあの二人はどちらも同じ剣を使うが、それぞれ静のタイプと動のタイプで、正反対な戦い方をするベルガー兄妹だ。

 

 

 武術家は必ず静と動の二つのタイプで分けられる。

 静は常に心を沈め、冷静に戦局を見極めながら戦闘を制するタイプ。

 動は心のリミッターを外すことで、爆発的な気とパワーにより戦闘を行うタイプ。

 一見静の方が良さそうに聞こえるが、そんなことはなく、どちらも一長一短がある。

 

 

 兄の方は動タイプで、その巨体から繰り出される剣撃は相手を圧倒させ、妹の方は静タイプで、兄とタッグを組めば兄の大降りな攻撃の隙間を縫う様に計算された攻撃を繰り出し、兄の攻撃で圧倒し、更に妹が合間合間に相手を更に追い込む強力なタッグだ。

 一人だけならランスロットよりやや弱い位だが、二人が組めばランスロットを越える強さを発揮する。まぁランスロットの宝具真名開放(アロンダイト)無しの模擬戦しかしてないのでランスロットの宝具真名開放(アロンダイト)込みの場合どうなるか解らないが。

閑話休題

 しかしヒロインXはただのサーヴァントでは無く、セイバー忍法と言って火吹いたり土を操ってきたりと赤ジャンヌとは別ベクトルでやりたい放題なので、宝具とスキルが無い二人は苦戦していた。

 

 

 

 その間、後退したジャンヌは戦闘してる彼らを中心として、その外周の地面にルーンの様に見える物を刻み、そう上で印を結び、それを行った場所を線で結ぶと四角になる

様に仕込みかな?をしていた。

 そしてその仕込みが終わったのか四角の外側で印を結び、更には足で空中にルーンを描きながら聞き覚えのある詠唱をしていた。

 

「滲み出す混濁の紋章

不遜なる狂気の器

湧き上がり・否定し・痺れ・瞬き・眠りを妨げる

爬行する鉄の王女

絶えず自壊する泥の人形

結合せよ

反発せよ

地に満ち己の無力を知れ

破道の九十  『黒棺』」

 

……………………こ、こいつ部下ごと殺りやがったぁぁぁぁぁぁぁ!?

 ジャンヌの詠唱が完了した直後に漆黒の立方体が出現してヒロインXの本体と分身、更には宝具で呼び出した部下ごと閉じ込めた。そしてなんか中から「ぎゃぁぁぁぁぁ!」とかの悲鳴が聞こえるんですがそれは………。

 約5秒程でその立方体は空気に溶ける様に消え去ったがその後には何も残っていなかった。

 

 

 

 

 なんて事はなく体の各所から血を流したヒロインX本体だけが居た。

 

「お前……もうしかしてガッツで耐えやがったな?」

「はぁ、はぁ……えぇそうです。咄嗟に忍法(ガッツ)をかけてなければ即死でしたよ。

ですが満身創痍なのは事実です。どうやら(カエサル)の方もいつの間にか終った見たいですしここは退かせて貰います。セイバー忍法『土竜(どりゅう)の術』!!」

「待て!……逃げられたか。てか土竜ってかモグラじゃねぇか!」

 

 ボロボロになったヒロインXはカエサルが既にネロ皇帝によって討ち取られていた事もあってかすぐさま高速回転しながら地面に潜って逃げていった。

 

「余がカエサル殿と戦っている間の、あの者の足止めまことに大義であった。逃げられてしまったのは後々に面倒な事になりそうではあるがそれでもあれほどの痛手を負わせればしばらくはあの者もおとなしくしているであろう。あの者に余はだいぶ手こずらされたからの、そなた達にはローマに戻った際に褒美をやろう」

 

 ネロ皇帝が威風堂々とした様でこちらに近付き、労いの言葉をかけてくれた。

 こうして、ヒロインX達VS赤ジャンヌ軍団は赤ジャンヌの部下もろともの攻撃により赤ジャンヌの勝利となった。




オサレな新技はどうでしたか?(白目)

なお読めば解ると思いますがくっそ面倒な前準備をしないと発動できない模様。詳しい説明は次回辺りにでもやる予定です。

それとガリア戦線が終ったとは言ってない(暗黒微笑)

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