オルレアンの覇王   作:球磨川べネット

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これでやっとガリアは終わりです


ガリア戦線終結

立香side

 

 

 ガリア戦線での総大将であるカエサルは過剰戦力でボコボコにし、カエサルの後を引き継いで指揮出来そうなヒロインXも撤退し、ガリア戦線は終結した。  かに見えた。

 

「例えカエサル様が討ち取られたとしても我らは退かぬ」

 

 と連合ローマ兵の誰かが叫んだのを皮切りに、カエサルやヒロインXと戦ってる時は手出ししてこなかった連合兵が襲いかかってきたのだ。

 

「何!?頭が討たれてるのに撤退しないだと!?」

「ほぉ、私に挑むならば容赦はしないぞ。力を示してみよ、このスカサハに」

「チッ!やっぱりかよ!魔力黒棺に持ってかれてカッツカツだがサービス残業上等だゴルァ!!『50人の赤き悪魔の軍勢(アヴェンジャーズ)』!!」

「やはりこうなったか!えぇい、余のローマ兵を舐めるな!全軍迎え撃て!」

 

 撤退しないことに黒髭が驚いていた。いや、黒髭の生前を考えれば当たり前か。彼の戦場は船の上だったのだ、そして何より黒髭と言えば抵抗したときは相手を皆殺ししたので有名なのだ、そんな彼からすれば船長を殺されたら相手は逃げるのが普通だったのだろう。

 いや、実際に総大将が討ち取られたなら、撤退するなり身分の高い人だったのなら投降して捕虜になるなりするのが普通なのだ。勿論例外はある。相手が血気盛んなら「奴を討ち取れば次の大将は俺だ!」みたいな感じで襲いかかって来ることもあり得るし、よほど大将が慕われていたりすれば「よくも大将を!絶対に許さねぇからな!」と激昂して襲いかかる事もあるだろう。

 だが彼らはそのどちらでもない。彼等は激昂してる訳でもなく、野心を持って襲ってきてる訳でもなく、もっとこう………なんて言うかまるで戦うのが当たり前かの様にと言うのかな?彼等はロボットの様だったのだ。

 しかし彼らがどれだけの人数で襲いかかってきてもこちらには多数のサーヴァントが居るのだ。連合ローマ兵に勝ち目など無い。それは向こうも解ってる筈なのだ。ましてや赤ジャンヌが宝具でもう一度50人のサーヴァントを呼んだのだ、それなのに誰一人一切の怯えも見せずに突撃してくる様は狂気すら感じさせた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「……連合ローマ兵の殲滅を確認しました……戦闘を終了します」

 

 ………結局連合ローマ兵達は文字通り最後の1人になっても戦うのを止めなかった。例え目の前でどれだけ仲間が倒れようとも彼らの士気が落ちることは無かった。

 その異常な光景に、僕は少なくない衝撃を受けた。それはマシュも同じだったのか先程の声に元気が無かったし顔色も少し悪い。

 

「ぬわぁぁぁん疲れたもぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 赤ジャンヌはもう少し空気を読め。

 

「まるでサクソン人の様でしたね。まぁ彼等に比べればサクソン人の方がはるかにメンドウでしたが」

 

 待って、え?サクソン人ってこれよりメンドウだったの?ブリテン島怖すぎない?

 

「皆よ!余達はついに敵将カエサルを打ち破り、このガリアで勝利をあげた!!これも皆の奮戦あってこそである、実に大義であった!!

そなたらもカエサル殿を討つのに協力してくれたこと実に感謝する。戦後処理等もあるのであと1日はガリアに居る必要が有るがその後はローマに戻りそなたらに褒美を授けよう。」

 

 僕の心境がシリアスなのかギャグなのかわからない状態になっていたらネロ皇帝が勝鬨をあげていた。そして兵士達を鼓舞した後に僕たちに近付いてお礼を言ってきた。

 確かに先陣で次々連合ローマ兵達をなぎ倒してカエサルの元まで道を切り開いたのは確かだが正直僕達が居なくてもネロ皇帝やブーディカさん達で十分勝てたと思う。

 たがカエサルに関しては本当にネロ皇帝だけでも十分倒せた様に見えた。先程カエサルと戦っていたのも殆どネロ皇帝のみであったし、カエサルの決死の宝具攻撃はマシュが防いでいたがネロ皇帝1人でも十分に避ける事が出来ただろう。むしろネロ皇帝が僕達に配慮して防がせてくれた様にすら見えた。

 それに何より僕達は武功を立てに来た訳じゃなく人理を修復しに来たのだ。

 

「いえ、僕達は別に報酬とかは大丈夫ですので」

「は?」

「えっ」

 

 僕が報酬は要らないと言ったら赤ジャンヌがガチトーンで「は?」って言ってきたけど僕なんか不味いこと言った!?

 

「何?報酬は要らないと?それは困る。戦に置いて功績を上げた者にはそれ相応の報酬をやらねば皇帝として示しがつかぬ。そなたらの強さ等は既に皆が見ているゆえ何かしら報酬をやらねば兵達の士気にも大きく関わるのだ。

何か欲しいものは無いのか?金もで食料でも、それこそ領地や爵位でも良いぞ」

 

 あっ、もしかしてさっき赤ジャンヌが「は?」って言ってきた理由はこれか。

 言われてみれば確かにさっきの僕の発言は失言だった。

 だがそれでもそうそう簡単に欲しい報酬なんて思い付かない。なんせ僕らはこの特異点を修復すれば消えてしまうのだから、それこそ金や領地、爵位なんか貰っても困るだけだし……無難に食料かな?食料ならすぐに料理して食べれば良いし、何よりカルデアの方にもって帰ってもちゃんと使える。よし、食料をお願いしよう。

 

「解りました、では食料で」

「あ゙?」

「えっ」

 

 あっれぇ?赤ジャンヌがさっき「は?」って言った理由は僕が報酬は要らないって言ったからじゃないの!?今度はキレ気味に「あ゙?」って言われたんだけど!?

 

「はぁ、まぁお前にはまだ交渉事は早いか………代われ俺がやる」

「アッハイ」

 

 赤ジャンヌがやれやれとジェスチャーしながら代われと威圧かけてきた。怖い。何か下手に武術覚えたせいか赤ジャンヌの威圧やらが前より重圧に感じるから余計に怖い。

 

「すみませんネロ陛下、先程の食料というリクエストは忘れてください。」

「う、うむ。では食料以外を望むのであるな?構わぬ、申してみよ」

「ではローマより各地に伸びる霊脈への接続許可をいただきたい」

「霊脈であるか?」

「はい、そうです。霊脈の説明は?」

「よい。余は魔術を使えぬが宮廷魔術師達より最低限の知識は教えられておる。それのみで良いのか?」

「はい。それでも十分です。」

「良かろう。余の名においてこれよりそなた達の霊脈への接続を許可しよう」

「ありがとうございます」

「ではそなた達は先に前哨基地に戻っておれ。余は戦後処理があるため後で戻る」

 

 そう言えばまだサークル設置してないのを思い出した。いや、そもそも冬木とフランスは勝手にサークル設置出来たけど今回のローマは勝手に霊脈接続してサークル設置したら怒られるから出来なかったと言うべきか。

 それにしても改めて赤ジャンヌって今みたいに真面目にしてたりすれば普通に美女だし、真面目に戦ってればカッコいいんだよなぁ。

 

 

 

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元ガリア戦線前哨基地

 

 前哨基地に戻って僕達は寛いでいた    事が出来れば良かったなぁ。(涙)

 前哨基地に戻って30分位は疲れを癒していたけど気が付けば修行させられてた。現在マシュと組手してボコられたため治療兼休憩してる所だ。ついでにマシュとランスロットの組手を見稽古中でもある。

 

「ジャンヌ殿」

「ん~?」

 

 僕の怪我の治療をしてる赤ジャンヌに黒髭が話しかけてきた。

 

「いつの間に黒棺とか使える様になってたでござるか?拙者もオサレ技使いたいでござる」

 

 あ、これはちょっと僕も気になる。漫画の技再現とか憧れるし僕もやってみたい。

 

「止めとけ止めとけ。使える様になったのは最近で今回初めて実戦で使ってみたけどゴミだった。下準備として四方にルーンを刻んだ上に印まで結んで魔術を固定、それが終われば起動のルーンを刻みながら威力アップの為の詠唱、更に威力アップのための印結ぶというクッソ面倒な工程やってようやっとC-位の攻撃宝具クラスの威力とか涙がで、出ますよ。しかも実験では50cm四方程度だったから気付かなかったけど、最早聖杯一歩手前レベルの魔力タンクになったマスター程では無いが、全身に魔術回路あって十分に魔力量オバケな俺の全魔力8割り位持ってかれたゾ。割りに合わないんだゾ。伊勢海老でカツオ釣ってる様なもんだゾ。後もう少し大きかったら魔力全部持ってかれてたよ!もう二度と使わねぇよ」

 

 ゴミだね(確信)。想像以上に使えないじゃないか!そして誰が聖杯一歩手前だ!!

 

「そもそも色んな魔術刻印やら魔術元素ごちゃ混ぜな俺じゃなきゃまず出来ないから。」

 

 ますます使えないじゃないか(呆れ)。

 

「だがルーンの使い方は面白かったぞ?今度もっとルーンを教えてやろう」

「サンキュースカサハネキ」

 

 どうやらスカサハさんも今の会話を聞いていたようだ。

 

 

 因みにだがマシュとランスロットの組手の次は白と黒のダブルジャンヌの組手と言うなの殺し合い(黒ジャンヌ視点)だった。正直黒ジャンヌの攻撃は黒炎がメインだからどっちかというと武術の見本と言うより炎魔術の見本だったが。




11日に呼符15枚、10連1回やって大量の金礼装(正月礼装ではない)と、唯一の金鯖がアタランテ(3体目)と大爆死。ムカついてキングハサン用に取っておくつもりだった10連も大爆死。結果金鯖はアタランテのみ。

チクショーメェェェェ!!アタランテふざけんな!!金アチャでてっきりイシュタルだとぬか喜びしたじゃねぇか!!なのにテメェとかふざけんなよ!?せめてエミヤ出せや!!無課金でアタランテ宝具レベル3とか普通あり得ないだろ!お前良いとこ少ないだろ!NP効率悪いしQはそこまでスター発生させないしアルカディア越えlv10の強化クエ全部終わらせて宝具もアルカディアも強化されてて宝具レベル2なのに種火で相性普通なHP25000越えの腕たまに殺せないとか舐めてるの?素でアホみたいに星吸うけどお前の通常攻撃どれもクリティカルしてもモーさんの通常より若干ダメ多いくらいだよね?しかも心なしかお前敵からクリティカルされる確率高くない?すぐに死ぬの止めてくれる?地味に最初に当てた金鯖だから散々使ってるけどテメェ何回ミリ単位で敵のHP残したり攻撃3回しか食らってないのにそれらが全部クリで3発で死んだり80%や70%でクリ出るやろって思ったらどっちもクリ発生しなかったりとか戦犯かませば気が済むんですかねぇ?お前の良いとこって全体Q強化と宝具チェイン最初で相手1体でも確定で星35以上貯まる位だよね?もうやだぁぁぁぁエミヤ欲しいぃぃぃぃぃ!!




アタランテファンの皆様大変申し訳ございませんでした。ここで愚痴らないと怨みで3章でアタランテがダビデにレ〇プさせたりヘラクレスに肉片にさせたりしそうなのでここで吐き出させて頂きました。重ねてお詫び申し上げます。

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