オルレアンの覇王   作:球磨川べネット

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タイトルだけでもう解ると思いますがついにあの人が登場します。


Y

「「ヴォエ"エ"エ"エ"エ"エ"エ"ェ"ェ"ェ"ェ"ェ"」」

 

 空中特設ステージ(アン女王の復讐号)にて二人の歌姫(ジャイアン)ファンの皆(王の軍勢)相手に素敵()なライブを披露していた。

 

「なんなのだこれは!どうすればよいのだ!!」

「笑えよベジータ」

 

 サーヴァントとは生前に縛られる存在である。故に諸葛亮孔明がいくら策を練ろうと相手が空中から攻撃してきては無意味となるのだ。なにせ三國志に空跳ぶ敵は居ても空飛ぶ敵は居なかったのだから。

 彼が悪態をつくのはしょうがない。だがなぜ突っ込みが立香と同じなのかは不明である。

 そして赤ジャンヌはスパルタと戦闘しながら孔明の突っ込みにネタで返す余裕が有る時点でスパルタ兵とアヴェンジャーズの戦いはアヴェンジャーズの方が優勢であるのが理解できるだろう。

 

 王の軍勢は軒並み弱い。いや、その言い方だと少し語弊が生じる。

 王の軍勢にて呼ばれる兵達は、サーヴァントとして非常に弱い。宝具を所有してないのは勿論スキルもランクの低い単独行動以外特になく、ステータスも軒並み低い状態で召喚されているからだ。中にはちゃんとサーヴァントとして呼べば下手すればイスカンダルより強い者もゴロゴロ存在しているが、それでも極限まで力を削ぎ落とされている。正しく数の暴力で攻める宝具故に相性という物がもろに反映されてしまうのだ。

 今回で言えば相手が矢か投擲でしか攻撃が当たらない位置におり、当たったとしても殆ど効いてない要塞()なのだ。攻撃はほぼ通らず、向こうからは"声"という回避不能の広範囲攻撃が降り注ぐのだ。

 本来エリザベートの宝具のランクはE-と最低クラスであり、その分対人でありながら最大捕捉1000人と多い。(仮にもブドーカンを目指すなら最大捕捉は万単位無いと不味いのでは?と思わなくもないが)

 だが今回はそれが上手く噛み合った。最低ランクだとしても正式なサーヴァントであり、れっきとした宝具であり、何故か竜の因子も持っているのでギリギリドラゴンブレスと言える攻撃に、大幅に弱体化してる王の軍勢が耐えられるわけも無かったのだ。しかも途中からネロ皇帝まで加わり、悪い意味で音に厚みが増し、絶妙なハーモニー(不協和音)により威力は倍ドンされている。ついでに合いの手(砲弾)まで飛んで来る始末である。

 サーヴァントを沢山乗せて防御力上げた船で高所から一方的にエリちゃんの宝具()で軍勢を潰す作戦を考えたのは当然立香である。地味にえげつないが、非常に効果的なこの作戦を即座に思いつくのはどちらの師匠の影響であろうか。両方かもしれない。

 

「■■■■■■■■■■■■■■■―――――――!!」

 

 そして只でさえボロボロな王の軍勢をさらに追い詰める要因となっているのは呂布奉先将軍である。孔明と同じ三國志出身であり、三國志において知のトップが孔明であり、武のトップこそが呂布である。そしてその孔明の知が最早機能していない状態なら、呂布の武が暴れまわるのは明白だった。

 王の軍勢が半分を切るのに、そうそう時間はかからなかった。

 

 

 

 王の軍勢が解除される少し前、ライバル同士の殴り合いに決着がついた。

 片方が右フックにより相手の顔を大きく揺さぶれば、もう片方は相手にレバーブローを捩じ込み肉を叩く。

 片方が鳩尾にアッパーを叩き込めばもう片方も鳩尾にアッパーを叩き込む。

 互いにその顔は腫れ上がっり、所々血を流し、それでも獰猛に笑いあいながらの、ノーガードでの壮絶な打ち合いの最後は、クロスカウンター状にお互いの渾身の一撃がお互いの頬に突き刺さる形で幕を閉じた。

 グラリと体を揺らし、先に地に倒れ伏したのは

イスカンダルであった。

 

「……悔しい。うむ、実に悔しい。負けたのは初めてではないが、ここまで悔しく感じたのは初めてである。――――だが、同時に晴れやかでもあるのだ。実に不思議な気分である。

だが、次に勝つのは余であるぞ」

 

 ダレイオスの勝利の雄叫びが発せられたのは、王の軍勢消滅5秒前。イスカンダル消滅10秒前の事であった。

 

 

 王の軍勢が解除され、その後直ぐにイスカンダルも消滅した。これで残るは本人の戦闘力がほぼ0の孔明と残りレオニダス王も含めて20人を切ったスパルタ、既にスカサハの原初のルーン魔術により4回命のストックを使い潰したヘラクレスとなった。

 赤ジャンヌの、宝具、スキル封印状態、ステータスも軒並みC程度に弱体化されているにもかかわらず一人一人が並のサーヴァントよりも強いバグ集団であるアヴェンジャーズ相手にスパルタは15人前後倒したのだ、奮戦した方であろう。

 だが、後はスパルタを処理し、孔明を倒し、後は全員でヘラクレスを囲んで殴るだけであり、どう考えても勝敗は決しただろう。

なのでダイジェストでお送りしよう。

 

スパルタ「孔明殿だけは絶対に守る(キリッ)」

黒ひげ「船ごとドーンwwww」

スパルタ「質量には勝てなかったよ(ショワショワショワーン)」

孔明「くっ殺せ」

赤ジャンヌ「なぁお前エルメロイだろ?触媒寄越せよ。触媒置いてけよ!!」

孔明「ヒエッ。召喚されてもあんまり役にたたんと思うけど(名推理)。」

赤ジャンヌ「いいからとっとと出して。どうぞ」

孔明「しょうがねぇな。ホイ(羽扇子)」

赤ジャンヌ「ありがと那須。じゃぁ死ね(無慈悲)」

カルデア&現地鯖「三人以上に勝てるわけないだろ!」

バサクレス「馬鹿野郎おまえ俺は勝つぞお前」

赤ジャンヌ「お前の死に場所は……ここだアアアァァァァァ!!」

バサクレス「シニマシター」

 

だいたいこんな感じである。

 

 そんなこんなでイスカンダルの襲撃から2日後、ついに敵の本拠地へとたどり着いた。

 その本拠地には大きな城が建ち、その城から、圧倒的なカリスマを放つ存在が――Yの字の格好で現れたのだ。

 

(ローマ)が、ローマである。よくぞここ(ローマ)まで来た、ネロよ。」

「ッ!神祖、ロムルス…………」

「太陽万歳!」

 

 ネロ皇帝か苦虫を噛み潰した様な顔をしてる横で赤ジャンヌはロムルスの様にY字になり、そこから更に顔を真上に上げ、つま先立ちになり、太陽への賛歌を口にしていた。因みに赤ジャンヌの格好はソラールさんの完コスである。

 

「お前は喋るな」

 

 立香の注意は遅かったかもしれない。






まったり勢な作者はイベント終了3日前にやっと回収できるチョコとお返しを全部集め終えました。刹集めが一番苦行でした。アイリ、フレニトリクス、アンデルセン、ジャンヌオルタ、マシュ、ナーサリー(lv1)で酒呑に泣かされながら集めるはめに成りました。フレニトリクス居ないときはフレマーリンでアンデルセンとジャンヌの初期位置変えて回ってました。どっちにしろ苦行でした。


SAOの映画見てきました!ネタバレになるのであまり多くは言いませんが凄く面白かったです!ただちょっと一瞬Fate/Zero 二期OPかと錯覚するくらい似た曲流れてビビりました。あれ?fateとタイアップもしてるのか?と最初作者は本気で思うくらいでしたがあれはセーフなんですかね……。まぁ面白い事にはかわりありませんので。


新ルールに絶望しました遊戯王(OCG)辞めます。

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