※本編にけものフレンズ要素は有りませんのであしからず。
赤ジャンヌside
ネロ祭への招待状を貰った俺達は、会議の末にネロ祭にカチコミを仕掛ける前に英霊召喚で戦力を増やすべきだろうという結論に達し、早速翌日にガチャる事となった。
今回召喚に立ち会うのは立香、マシュ、俺、スカサハ、ランスロットだ。
そして今回はサービス精神旺盛(笑)なダヴィンチちゃんが徹夜で頑張ってくれたお陰で何と5回召喚出来る。
「いいか、大当りはロムルス、ヘラクレス、イスカンダル、レオニダス、クーフーリンの五騎、特にヘラクレスはアーチャーで召喚すれば(前半の特異点は)勝ち確定だぞ!そこそこ当たりはメディア、メドゥーサ、ネロ、エミヤ、ヒロインXだ。後は知らん。意地でもこのどれかは引け!」
「申し訳ないですが先輩の真後ろで目を血走らせながらプレッシャーをかけるのはNGです。離れましょう赤ジャンヌさん」
「それならエミヤさんから貰った触媒使ってエミヤさんだけでも確定で呼べばいいんじゃ………」
「(触媒が凛のペンダントだから下手するとイシュタ凛かエレシュちゃんが召喚される可能性有るし)それは最後の保険だな。出来れば使わない方向性で」
「何でもいいが…………私としてはぜひともヘラスレスを呼んで貰いたいところだ。正面からお互いに堂々戦ってみたかったのでな」
「まぁ頑張ってみます師匠」
イシュタ凛が弱い訳では無いけど正直今の立香じゃ制御出来るか怪しい所が有るし、カルデアに宝石類が殆ど無いからイシュタ凛の機嫌を保っていられなさそう。
え?エレシュちゃん?知らん。前世では結局生きてる間にエレシュちゃん実装されなかったし、神話に詳しくない俺ではエレシュちゃんの性能の予測すらたてられないもん。性格だって詳しくは知らないし。
まぁ一番の本音は“うっかり”第七特異点の情報がマスターに漏らさないか、“うっかり”今のマシュに融合したサーヴァントの真名を漏らさないかがひたすら心配。
今のマシュに真名をばらしたらマシュの魂が潰される可能性が有るから駄目なのは当然だろう。そして第七特異点に関しては妖怪首をd………初代様を筆頭に現地の数多のサーヴァント、及び生身の英雄達の協力が有ってようやく特異点修復できる可能性が0%じゃ無くなったレベルの地獄なのだ。
未だに人理焼却の犯人すら“もしかして?”程度にしか把握してない今、まだたった二つ(冬木も含めれば三つだが)の特異点しか修復しておらず経験不足の今の立香が、それを聞いてしまえば折れてしまうかもしれない。挫けてしまうかもしれない。
ただこれはイシュタ凛とエレシュちゃんが第七特異点の記憶を持っていたらの話である。
これまでに何回か黒ひげやスカサハに特異点の記憶が有るか無いかそれとなく聞いてみたが、それとなさ過ぎるのかはぐらかされたりスルーされたりして結局解らずじまいだ。
少なくともランスロットは冬木で召喚した時のやり取りで覚えてるのは確実だから冬木から帰って、まだ立香が目覚めていなくて、マシュが検査を受けてる間に脅しておいた。
具体的には『マシュに真名を教えたりこの先の特異点の事知っててもマスターは当然の事カルデアの職員達にも言うなよ?もしも言ったら君もアルトリアと同じ性別にして仲良くさせてやろう』と言って目の前でオニグルミ二個と鉄の棒を片手で握り潰してやった。勿論オニグルミ二個の間に鉄の棒を挟んでナニを連想させるようにしてから握り潰したから抜かりはない。…………破片が手に突き刺さって痛かったけど表情崩れてなかったし多分大丈夫…。
ま、まぁ兎に角イシュタ凛もしくはエレシュちゃんが召喚されてもそもそも記憶が有るとも限らないしなによりイシュタ凛かエレシュちゃんが召喚される確率よりエミヤが召喚される確率の方がよっぽど高いやろうし杞憂か。………………フラグじゃないよね?
なんて考えてる間に早速一回目のガチャを回してた。当然光輪は三本………と言うよりここの召喚システムは概念礼装なんて出さない。普通に考えればサーヴァントを召喚するシステムなのにサーヴァント以外が召喚される訳が無いのだ。その代わりなのか☆1~☆5の鯖全部ランダムで出るみたいだが。
さて、光も最高潮に達してきたしそろそろ召喚されるな。さぁ出来れば超級サーヴァントよ来い!!
光の中から現れたのは、女子高生みたいな制服を着て、アホ毛を生やた――――――――――アルトリア顔のサーヴァントだった。
「ヒロインXオルタ………クラスはバーサ…セイバー、です、たぶん。このお部屋、ちょっと寒くないですか。役立たずのエアコンをズババと斬っても……良いですか」
「……………………………誰だおまえ!!!!」
「……………………………えっ、なんだこの……我が王の様なそうでないようなサーヴァントは!?なんだろうこう………モードレット卿の様な感じが…しかし確かに我が王の感じも……なんなのだこれは!」
☆☆☆☆☆☆
さて、一回目の召喚を始めよう。
え?現実を見ろ?…………やだ!小生やだ!!あんな運営、もしくは
とりあえず『そこの騎士玩具にしていいからルームに行ってて』と、ランスロットに丸投げしたからとっとと次の召喚をしようそうしよう。
「サーヴァント・アーチャー。召喚に応じ参上した」
「触媒が無駄になってんじゃねぇか!!」
「グハァ!?」
「アーチャーが死んだ!」
「この人でなし!!」
「犯人赤ジャンヌさんですよね!?」
つい全力でアーチャーに貰ったペンダントを投げつけた俺は悪くない!そして『〇〇が死んだ!』と言われたら『この人でなし!!』と言うのが礼儀だからね、しょうがないね。
まぁ外れでないだけまだマシか。次。
「あら、ずいぶんと可愛らしいマスターなのね」
「超有能万能キャラの回復要員キャスター来たァァァァァァァァァァ!!」
「ヒエッ!?」(一瞬で叩き落とされたトラウマが蘇った声)
「うるさいぞ戯け」
「あべし!」
師匠に棒でぶん殴られたけどメディアネキは超絶有能キャスターだからしょうがないね。……………………次が第三特異点である事を考えるとまるで自分から胃に穴を空けに来たみたいに見えなくも無いけど些細なことやろ。大丈夫大丈夫仕事漬けにしとけば気にする余裕も無くなるやろ(外道)。次。
「………物好きな人ですね。生贄がお望みでしたらどうぞご自由に扱ってください」
「ん?今何でもするって言ったよね」
「(言って)ないです」
「酷い曲解を見た」
今度はメドゥーサを引き当てた。これで問題だったマスターの機動力が確保されたし順調に当りサーヴァントを引き当ててるぞ!良い流れだ、それにstaynight勢がきてるし、次もstaynight勢なら残ってるのはヘラクレス、クーフーリン、アサ次郎の三人。つまり三人中二人は大当り枠!次だ次ぃ!!
「バーサーカー、スパルタクス。早速で悪いが君は圧政「自害」反逆の時である!!」
「おらいっそのことこの手で座に返してやんよゴルァ!!」
☆☆☆☆☆
ガチャ結果、当り3騎、不明1騎、大外れ1騎であった。
ぶっちゃけネロ祭は命の危険がほぼ無いボーナスステージみたいな物だろ。いっそ立香とマシュ二人だけでどこまでいけるか様子を見るのも良いかもしれない。
だが、一番の問題は第三特異点だ。この特異点で恐らく高確率でまたヘラクレスが敵として立ちはだかるだろう……それも、恐らくクラスはバーサーカー以外だろう。なにせ原作でこそバーサーカーだが、普通に考えればイアソンがヘラクレスをわざわざ一番弱いバーサーカーで呼ぶ理由が無いからだ。基本紳士なヘラクレスならかつての船長に呼び掛けられれば従うだろう。それこそその呼び出した人物が何も知らなくても、ただ騙されていると知っていても。
『私は確かにトップサーヴァントだが、逆に言えばトップサーヴァントでしかないのだ。たかが私ごときを倒せないならこの先に進んだところで人理修復など夢のまた夢であろう。故に、私を越えてみせよ』位はやって来そうである。あぁ、頭絞りに絞ってこの面子でなんとかしなきゃ………………。
この小説ではえっちゃんはクローン説で通します。ご了承下さい。
やったねもーさん!家族(姉妹)が増えるよ!!
なんでや!スパルタクス強いやろ!と思うかとは思いますがstaynight基準なのでこの先を考えると明らかに戦力としては微妙な上に、下手するとマスターに反逆する危険性も有るので大外れとさせていただきました。