オルレアンの覇王   作:球磨川べネット

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ダイジェストネロ祭とぐだぐだ本能寺です。

あとお月見完全に忘れてました。なので圧縮本能寺と圧縮お月見になります。




2.5章 グダグダお月見本能寺
ネロ祭は強敵だったけど是非も無いよネ


 ネロ及びロムルスを筆頭としたローマ系サーヴァント主催によるあらゆる(大嘘)サーヴァント達がコロッセオにて力を競い会う祭典にて、デミ・サーヴァントとそのマスターという一際異色の組が出場していた。(本当はスカサハも一緒だが二人が負けたと判断したら死なぬ様に戦いに割って入り降参するために居ただけなので実際に戦うのは二人のみ)

 注目されていた二人はなんとサーヴァントだらけの中予選の4回戦まで勝ち進んだのだ。

 この二人の快進撃は観客を熱闘させ、またその二人の戦い方は多くの観客、対戦相手から称賛を浴びた。

 

 

 

 

 マシュの盾は非常に大きい。それこそマシュの体がほぼすっぽりと収まる程に。そして分厚く、大雑把だ。だからこそ鈍器として扱い、サーヴァントすら倒せる代物となるのだが、そのぶん死角が増えるのだ。

 そこで赤ジャンヌが一計をこうじた。

 盾の裏面のまん中、丁度十字になっている部分に遠見の魔術のルーンにて、立香(マスター)の視点を盾の中心にへと繋ぎ、盾の死角処か、前の状況を口頭、念話、ハンドサインといったあらゆる手を使い、盾の内側に鏡を張り付け、後ろだけを見ているマシュに全て伝えるのだ。

 つまり、マシュは前を一切見ず、立香(マスター)だけを見て、そんなマシュに立香は自分の防御を一切捨てて前の事を伝える。

 お互いがお互いを完璧に信頼しあうこのバトルスタイルを冬木の後からずっと修行し、ネロ祭参戦ギリギリ直前についに形にさせたのだ。

 

 サーヴァントの動きを見切り、癖を読み取り、先の先まで作戦を組み立て続けながら、仁王立ちしてマシュに指示を送り続ける立香と、立香から送られる情報を信じ複数の敵からの攻撃ですら反らし、受け止め、跳ね返し、受け流し、反撃するマシュ。

 自分が間違えなければマシュは決して崩れない、自分が危なくなっても必ずマシュが護ってくれるという信頼。自分が前を見なくても前を示し続けてくれる、戦うのが怖くて、誰かを傷付けるのが嫌な自分を信頼して、きっとマシュは負けないよと体を預けている、だから戦う勇気が沸き上がる。

 そんな二人の戦い方は、確かに予選とはいえサーヴァントを倒せる程に磨かれていた。

 

 

 

「んんwwww快進撃もそこまでですぞwwww」

「んんんんんんんんん……オオオオオオオォォォォァァァァァァ!!」(完全オリジナルBGM)

「4回戦の相手はそう僕ら」

「萌えとロマンの求道者」

「「「「暗黒四天王ソウルブラザーズが相手だァァァァァァ!!」」」」

 

 二人の戦い方を熟知してる師匠(赤ジャンヌ)黒髭、ロマン、ダヴィンチちゃん(オマケ3人)が立ちはだかった。

 立香も切り札たるスカサハですら(当たれば)5秒は硬直させるガンドすら使ったが、惜しくも届かなかった。しかし二人には貴重な経験となり、確かに有意義な時間となったのだった。

 

 

☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 そんなネロ祭からはや一週間

 

「のっぶー」

「のっぶのっぶ」

「クッキー☆」

「のっぶ!?」

 

 カルデアに謎の生き物が溢れていた。ん?変な生き物の中に赤ジャンヌが混ざってた?(頭が)変な生き物なのでセーフである。

 

「赤ジャンヌお前今度何したァァァァァァ!!」

「は?いきなり犯人扱いされた。精神的に大きな損傷を受けたので起訴するといったむねを内容証明にて送付しますね

。とりあえず100万よこせ」

「でた~wwww 妖怪100万請求奴~wwww」

 

 最早立香の中では何か起これば赤ジャンヌの仕業という認識が確立している様であった。だがしかし今回に関しては完全に濡れ衣である。が、普段の行いが行いであるためどうあがいても不起訴処分であろう。

 最近もペナルティーとは言え3冊目の『女装と触手  ~女装に嵌まったマスターが心まで雌に堕ちるまで~ 』と『ドM女騎士シールダー マシュティネス・ララティーナ』が発刊されたのだ、ヘイトも凄いことだろう。むしろよく本人前にして堂々と立っていられるな?レベルである。

 

 立香が無言で令呪を掲げたタイミングで通信が入った。

 

『あ~テステス。えと、今回の謎生物の発生の件で解った事が幾つかあるので会議室に集合をお願いします』

 

「……チッ」

「最近立香が黒くなってる気がする」

「もしかして:赤ジャンヌ殿の悪影響」

「もしかしなくてもそうだと思います」

 

 放送を聞き舌打ちしながらしぶしぶ会議室に向かう立香の後をぞろぞろと他の皆もついて行くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 どうやら立香達が最後だった様で会議室に着いた時には既に全員が揃っていた。

 立香達も急いで席に座り、それを確認した所長が説明を始めた。

 

「ネロ祭の様な特異点のなりかけがまた見つかったわ。既に皆見たとは思うけどその特異点からあの変な生き物がカルデアに流れ込んでいるみた「うぉぉぉぉぉい!!まずはわし等について突っ込むのが先じゃろ!?」………はぁ」

 

 何事もなく始めようとしたが会議室の中央に簀巻きにされて転がされている知らないサーヴァントの片割れが突っ込まれない事に突っ込んでいた。

 本来突っ込み役の立香が華麗にスルーしたので言い出すタイミングが無かったのも相まって誰も突っ込まなかったのだ。

 立香のスルースキルも日に日に育っている様だった。

 

「明らかに可笑しい事が起こっている時に見慣れぬ人物が居たらまずは話しかけるのが先じゃろ!?なんでここでは真っ先に殺そうとするんじゃ!!危うくあの全身タイツの痴女に殺されるところだったぞ!!」

「ほう、誰が痴女か詳しく聞こうではないか」

「……………って沖田が言っておったのじゃ」

「ファ!?」

 

 と簀巻きにされてる片割れがもう片割れのアルトリア顔にキラーパスを放っていた。それと同時に師匠の槍がアルトリア顔の目の前に突き刺さった。

 

「ヒェッ」

「おうおう落ち着けってBBA、年考えたらその評価は残当だろ」

「死にたいらしいな」

 

 

 

 

 

 

 

 

~しばらくお待ちください~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、どうせお前ら。特に黒髪の方は明らかにあの変な生き物のベースだしその特異点がらみだろ?」

 

 頬に所長直々の紅葉マークを付けた赤ジャンヌが真面目に質問していた。(スカサハの頬にも紅葉マークが存在してる。喧嘩両成敗の心である)

 

「う、うむ……実はのーーーーーーー」

 

 

 話を纏めれば、簀巻きにされている二人が参加してた聖杯戦争がいろいろグダグダした結果特異点化したらしい。そして今からその特異点修復のためにカルデアも調査等に向けて動き出したのだ。

 

 

 

 因みに立香と所長の契約サーヴァントはこうなっている。

立香 マシュ、ランスロット、黒髭、スカサハ、黒ジャンヌ、えっちゃん、百貌、沖田さん(仮契約)

所長 赤ジャンヌ、白ジャンヌ、エミヤ、孔明、メディア、メデューサ、のっぶ(仮契約)

 防御宝具を持っている白ジャンヌが所長と再契約したくらいで後は呼んだ順である。。




今回はネロ祭と、グダグダ本能寺のさわり部分です。

多分マシュとマスターの戦い方はこの小説だけだと思います。マシュの盾って絶対正面の下辺り見えないよね。
遠見の魔術は基礎中の基礎です。これ覚えなきゃ使い磨での偵察も出来ません。

グダグダ明治維新も作者はまったり頑張ります。

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