二話同時投稿です。こちらは本編の方となってます。
敵の作戦はシンプルだった。真田レオニダスたちスパルタと上杉ジャンヌ、欧州騎士達が北条ヘクトールの指揮の元島津オルタニキ、伊達アルトリア、毛利メディナリの護衛、遊撃として暴れまわる武田ダレイオスと長曽我部ドレイク、回復や支援魔術をかける毛利メディナリといった様相である。
反転したクーフーリンとロンの槍により女神化したアルトリアは十分に超級サーヴァントの一角である。超級サーヴァントには超級サーヴァントをぶつけるか、複数のA級~準超級サーヴァントで囲んで
つまるところカルデアは苦戦していた。
赤ジャンヌと沖田の宝具により頭数ならほぼ同数である。それにカルデアにもスカサハという超級サーヴァントの中でも上位勢が居るのだ。
しかし勝てない。
既に戦闘が始まってからゆうに1時間は経過したが、一向に戦局は動かず、拮抗するばかりであった。
いくらカルデアで半分負担していて、神代の魔術師もニッコリの魔力量を持ったマスター二人でも、聖杯から直接魔力供に比べれば負けるのだ。
それを解ってるからこそヘクトールは巧みに持久戦へと持ち込んでいるのだ。あわよくば倒せるなら倒すが、基本は深く踏み込まずに、多少のダメージは許容する。メディアが居るのだから最悪呪いの朱槍に心臓を貫かれても生きてさえいれば問題ないのだから。………まぁ心臓を貫かれても生きてられる奴など島津オルタニキしか居ないが。
(所長も立香も疲れが見えてきてるな……。ロンゴミニアドの真名解放もエミヤとマシュの二人なら十分に防げるのは確認した。黒ひげの船も部分召喚で砲門だけを出せるのも確認した。ランスロットとスカサハとエミヤの三人なら十分にオルタニキと対抗できるのも確認した。そして今の戦力の限界も大体解った………もう十分かな、そろそろ無茶するか)
だがこの拮抗は、赤ジャンヌからすれば自分が多少無茶をすれば覆せるレベルであった。故に赤ジャンヌは現在のカルデアの戦力の把握のためにあえて戦闘を長引かせていた。
既に、伊達アルトリアによるロンの槍の真名解放の攻撃を、エミヤとマシュの二人が防いでいた。
黒髭が長曽我部ドレイクの砲だけの部分召喚により文字どおりの援護射撃に対抗意識を燃やして同じく砲門の部分召喚をした。
原作の5章にてスカサハ一人ではオルタニキに負けていた。だからスカサハだけではなく、複数のサーヴァントで攻撃をさせた。するとあの厄介な護衛達が居たとしても十分に対抗出来ていた。
「手伝ってやろうか?沖田」
「!?その声は………土方さん!?」
見るべき物は大体見た。さぁて反動有るけどメディア居るしヘーキヘーキ、といった考えでいた赤ジャンヌの真横を何かビーム的なやつが通りすぎてヘクトールに着弾した。
「」
「フレンドリーファイア寸前だったんだけどぉぉぉぉぉぉ!?」
沖田は振り向いた姿勢のまま白目を剥いて固まり、赤ジャンヌが若干髪の毛を焦がしながら文句を言っていた。
なおヘクトールは重症を負ったところを淡々とスカサハが投げボルクで仕留めたもよう。
「土方さん………それ……何ですか?」
「あぁ?んなもん見てわかるだろ。ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロングマヨネーズ砲だ。それ以上でもそれ以下でもねぇよ」
「そう言えばここギャグ空間でござったな」
「だからと言ってマヨ方は不味いですよ!」
「いくらぐだぐだでも限度があんだろ」
マヨネーズをそのまま砲にした様なふざけたモン担いだサーヴァントが仲間に現れた。沖田の発言を信じるなら彼が土方の様だ。どう考えても銀〇の土方さんが混じっている。立香と赤ジャンヌから当然ツッコミが入った。
「私の知ってる土方さんじゃない。私の知ってる土方さんは湯漬けと沢庵狂いであって決してマヨネーズ狂いじゃないですよ!」
「あ?俺は最初から最後までマヨネーズたっぷりだろうが。気でも狂ったか沖田?なぁ近藤さん」
「………………?私は徳川よしつねだが?」
「……おい何か気付いたら二人増えてんぞ」
「信長殿、不祥この家康援軍に参りました」
「あ、どうもお供の本田弁慶です」
何時の間にやらしれっと牛若丸と弁慶も混じっていた。どうやらそれぞれ徳川家康と本田忠勝の要素が混じっているため信長の援護に来たらしい。え?家康と本田が来たなら豊臣ギル吉は?混ざってるとは言えあのギルガメッシュが織田信長の助けに来るか?いや、来ない(反語)。
「ほぼ裸みたいな格好にパンツにウン筋………どう見ても近藤さんだろ」
「土方さん近藤さんに何か恨みでもあったんですか!?それとも脳か目が腐ってるんですか?」
「
「どうせ後でクソ(ケイオスダイト)まみれになるんだから誤差だよ誤差」
「それよりはあの土方氏が見た目以外完全に〇魂に侵食されているのでござるがそれは」
「それもこれも全部織田信長って奴が悪いんだ」
「ワシへの熱い風評被害ィ!!」
多分土方の言ってる近藤さんはゴリラな近藤さんであって決して沖田の知る近藤さんの事ではないだろう。
もし牛若丸がカルデアに居たら問答無用で自分殺ししかねない程にはバッチリ筋がついている狸若丸。それに対し日本出身のサーヴァントと赤ジャンヌと立香と(赤ジャンヌによりバッチリ洗脳された)所長が『まぁ徳川家康と言えばウンがツイてる事で有名だからね』といった感想を抱いていた。
そしてこんな風にギャグにドップリ侵食されてる土方だが、地味に原理不明謎ビームによりヘクトールを結果的に落としたのだ。であれば拮抗状態が崩れるのは当然であり、一転攻勢に出るのは当たり前だった。
☆☆☆
「サーヴァントになった俺は自分の過ちに気付いた。湯漬けと沢庵じゃぁ足りねぇよな。不満だよな。すまなかった」
「土方さん……やっと、やっと解ってくれた」
「マヨネーズが足りなかったな。(ブリュブリュブチブチブチ)ほれ、進化した土方スペシャルセットだ」
「」
「良かったの、沖田wwww」
「何処が進化ですか!?まだ食べられる物を生ゴミに変換しただけじゃないですか!!どう見ても退化ですよ!」
「んだとテメェ。土方スペシャルセットを馬鹿にするなら士道不覚で切腹させんぞ!!」
あの後エミヤが
ここまでサクッと勝ってしまえば、逆にヘクトールの防衛戦に置ける有能さが浮き彫りになるがとりあえず勝ちは勝ちである。
故に、今は休息タイムであった。
今は沖田と土方の言い争いをBGMに各々寛いでいたが、相変わらず所長と赤ジャンヌは念話での会議中であった。
『原作的には残す敵はギルガメッシュと強い方のノッブだけ。…………ギルガメッシュが敵(大事な事なので2回言いました)』
『………………慢心してくださってる間に速攻で倒せばワンチャン』
『スカサハネキ居るけど手加減はしてくれそうですか?(小声)』
『大丈夫よきっと(白目)』
『お、そうだな』
『さて、兎に角原作的にはもう終盤じゃない。ギルガメッシュさえ倒せば後は楽勝よね』
『ライコウネキの事忘れてない?』
『あっ』
もう少しだけこのギャグ空間は続きそうだった。
こんなに遅れてすいませんでしたァァァァァァ!!
実はこっちは先週の木曜日には完成してたけど、もう少しで20万いきそうやんけ!番外編急いで書いて一緒に投稿しよう。と考えてたら番外編が時間がかかってしまって………二話同時投稿だから許して☆
ピタッと感想止まったんだけど何で?(汗)作者が何かしたっけ?
CCCコラボのための石は30日時点で80個です。来てくれると………良いな(遠い目)
出来れば天草と邪ンヌ居るしパッションリップにも来てもらって三竦み揃ったら嬉しいんだけどなぁ