オルレアンの覇王   作:球磨川べネット

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かつて、この世の全てを破壊した魔術王ソロモンが放った一言が、サーヴァント達を特異点に駆り立てた。「俺の聖杯か?欲しけりゃくれてやる。この世の全てをそこに置いてきた!」世はまさに、大特異点時代。


3章 万歳封鎖海域オケアノス
黒ひげ「海賊王に、拙者はなる!!」


 昭和17年、我々はラバウル基地に向かっていた(大嘘)

 

「右舷被弾!」

「左舷被弾!」

「機関停止!」

「火災発生!」

「弾薬庫引火!」

「艦長、撤退なさるおつもりですか」

「帰ろう、帰ればまた来れるでこざる」

「奴等は化け物か!」

「くそぉ!メリケン共めぇ!!」

「申し訳無いが大本営並の虚偽報告はNG」

「一発たりとも敵の砲弾当たってませんよね……」

「そもそも大日本帝国粒子ってなによ。いや、確かに前のぐだぐだ粒子的な物とは説明を受けたけど流石にこれは無いわね。薬飲んでてよかったわ」

 

 

~~~

 

 

 ハロウィンもとうに終わり、寒さが厳しくなってくる11月中旬頃、ついに第三特異点が特定された。

 

「今回の特異点は1573年頃の海だね」

「海、ですか?」

「うん、どうやら特異点を中心に地形が変わってるみたいでね、広い海に転々と島があるみたいなんだ。さいわいにも此方にはかの有名な海賊の黒髭が居るから、移動手段は困らない筈だよ」

「デュフフフフフフ、来た、来ましたぞwwww拙者の時代がぁぁぁぁぁ!!」

「ヤミヤミの実食ってから出直して、どうぞ」

「んんんwwwwそれそっちの方が拙者のパチモンですぞwwww」

「さて、今回の特異点が海だと判明してから僕とメディアで共同製作した水着礼装だ」

 

 そういってダヴィンチちゃんが立香と所長に手渡したのは、競泳用の様なピッチリした水着だった。

 

「立香君の水着に搭載されてる魔術はガンド、瞬間強化、治癒魔術の三つだ。言わなくても効果は解るね?では、上手く活用してくれたまえ」

「では早速着替えてきてくれ。着替え終わったらレイシフトだ」

 

 

~着替え中~

 

 

 着替え終わった二人が戻ってきた。

 体に密着するタイプの水着のため、立香の、普段の服装では隠れている筋肉が浮かび上がっていたため、マシュが顔を赤らめたりした。

 

「あら、坊やけっこういい筋肉しているのね」

「まぁ、いつも修行してますから」

「儂が直々に鍛えているのだ、このくらいの筋肉ついていない方がおかしいであろう」

「どっかの見せ筋アーチャーと違って実用一辺倒の筋肉に仕上げてある」

「おい、見せ筋アーチャーとは誰の事だ?」

「そもそもお前以外アーチャー居ないだろ筋力D(見せ筋)。その筋肉でマリー・アントワネットと同程度の筋力とか恥ずかしくないの?」

「おっと、心は硝子だぞ」

 

 なおディスってる本人(赤ジャンヌ)の筋力はB+の模様。白ジャンヌより高く黒ジャンヌよりは低いのだ。

 

「おいおいロマン、これは大人として負けてられないんじゃないかい?君もそのモヤシみたいな体を鍛えたらどうだい」

「い、いや僕は遠慮しておくよ。それより、一つ注意事項がある」

「?レイシフトしたら海に落ちるよ。とかそんなとこかしら?」

「いや、それは大丈夫だよ。ちゃんと島にレイシフト出来る様に調整するからね。そうじゃなくてね、ほら前にぐだぐだ粒子なるものを観測したよね。今回あれと似たような粒子を観測しているんだ」

アレ(・・)に似た粒子の時点で嫌な予感しかしない」

「補足すればあくまでも似た粒子だから詳しい事は解らないけど、少なくともただちに健康に影響はないはずだよ」

「遠回しの有害宣言やめろ」

 

 そんな会話があったが、その後はつつがなくレイシフトへと移行した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無事レイシフトした彼らは島に足をつける    事無く見事着水。

 

「ちょっと!!島にレイシフト出来てないじゃない!!」

「フラグ回収してんじゃねぇかロマンオォン!?お前後で屋上な!」

 

 所長と赤ジャンヌが揃って不満の声をあげていた。他も言葉でこそ言わなかったが顔に不満と書かれてある。

 

『あれぇ!?確かに島に座標設定してた筈なんだけど……』

「お前本当に座標あってたの?東経と西経間違えてない?例えば東経105(ヒトマルゴ)、北緯20、地点ロの2。とか」

「!?」

『うん?えっと………それベトナムだよね?』

「あれ?何で俺今約束の地ベトナムの座標言った?とりあえず黒髭」

「へいへい早速拙者の出番!『アン女王の復讐号(クイーンアンズ・リベンジ)』!!」

 

 黒髭の宝具が発動し、下から掬い上げる……もとい溺れた数名をちゃんと掬い上げる様に海中からドドンと海賊船が現れた。

 

「ふざけんじゃ無いわよ!?何が『海には落ちないよ』よ!思いっきり落ちてるじゃないの!!危うく溺れ死ぬところだったわよ!」←泳げない

「俺はダチョウ倶楽部(芸人)じゃねぇんだぞ!落とすなら氷水か熱湯だルルォ!?」←泳げる

「言ってること正反対に聞こえるんですが気のせいですか?」←泳げる

 

 まずはトリプルジャンヌからの猛抗議から始まった。さっき抗議したばっかりな気がするが約1名黒いのが溺れて水中に居たので一切会話が聞こえてなかった模様。

 

「白いのは泳げるのにお前……そもそもセプテムでも海に出たのになぜ今まで泳ぐ練習をしなかったのか。コレガワカラナイ。その自己改造スキル飾りの割りにずいぶんランク高いっすねwwww」

「あら、随分濡れてて寒そうね。暖めて(燃やして)上げるからそこ座ってなさいよ」

「自分も濡れてるのすら忘れるとか脳ミソは服装と反対で白痴かよ」

 

 赤と黒が喧嘩して(殺しあって)それに白が仲裁として武力介入して(火に油を注いで)大炎上する何時ものパターンをしている間に立香と所長が協議し、メドゥーサを偵察に行かせることが決定した。

 

「いい、とりあえず周囲2kmの範囲に何か有るか念話で報告するだけでいいわ。島は後回しでいいから何かがこっちに向かってきていたら至急にね」

「はい、わかりました(^q^)「えっ」では行ってきます」

 

デンッ!!\デンショバト(ギリシャ式)ヲトバシタ/

 

「こちら大隊から小隊長へ。東経105、北緯20、地点ロのニへと長距離弾道ミサイル(ペガサス)を発射しました。(事後報告)」

「黒髭!?なんで急にニホンヘになったの!?」

「あっ謎の粒子って(察し)………」

 

 大日本帝国粒子命名の時である(大本営発表)。

 これでアメリカのルーズベルト〇ンプ大統領も交渉の席に着くだろう。

 

 

 

\ばんざぁぁぁぁぁぁぁい!!/




クッソ短い内容なのに1ヵ月も更新止まってたナマケモノのフレンズみたいな作者居るってマ?しかも今更になってオリ主人公の細かい設定決め始めたってマ?
 本当にすみませんでした。

章タイトルからして大体察せると思いますが基本こんな感じです。それにともない本文に顔文字が増えると思われますので苦手な方はご注意ください。(激遅忠告)

新作が同時投稿です。メインはこちらなので新作の方は2話か3話でほぼ投げると思います。つまり完結の予定は未定です。そもそも1話書くのに1ヵ月かかったので……それでも大丈夫な方はそちらもどうぞ。

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