オルレアンの覇王   作:球磨川べネット

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2部と年末アニメのせいで無事プロットとシナリオが崩壊したので実質初投稿です。

ふざけるな!ふざけるな!ふざけるなぁぁぁ!!(ケリィ並感)コフィン丈夫過ぎるだろ!何であの惨状で全員生きてるんだ?それにAチームと一緒に行動する予定だったなら何故マシュだけ瓦礫の下敷きになってる!ついでに言うなら所長生存√だと後々不都合起きそうな展開ヤメロォ!


たいへん長らくお待たせしました。色々あって執筆時間が取れませんでした許してください。
それと活動報告のアンケートの回答者がほぼ居なかったのでレースの続きは無いです。


復讐者

 アステリオスの宝具は赤ジャンヌ()達の大(魔)改造により迷宮から魔境へと変貌した。これにはスカサハ師匠もニッコリである。

 当然ながら大きさとしても横にも縦にも上下にも広がった迷宮を管理、監視するために迷宮の各所にセンサーの類いやらカメラの類いの魔術を施してあり、迷宮最深部、最奥の部屋にてその映像を見られる様にもしてある。

 トラップの種類も多岐に渡る。落とし穴、強制転移、石兵八陣(かえらずのじん)、クロスボウ、火薬樽・坪、石兵八陣(かえらずのじん)、ゲイボルク自動投射機、モンスターハウス、石兵八陣(かえらずのじん)、偽・螺旋剣自動投射機、クイズ、石兵八陣(かえらずのじん)、パンジャンドラム、水没部屋、石兵八陣(かえらずのじん)、毒ガス、感度3000倍ガス、石兵八陣(かえらずのじん)、槍、剣、石兵八陣(かえらずのじん)、触手、スライム、石兵八陣(かえらずのじん)、ゴキブリの部屋、ムカデの部屋、石兵(かえらず)の部屋、蚊の部屋、ネズミ()の部屋、徹子(かえらず)の部屋、電マの部屋、黒髭の部屋、コタツ(かえらず)の部屋、痴漢電車の部屋、()部屋、刑部姫(かえれ!)の部屋、相撲部屋、迫真空手部屋、ホッポちゃん(カエレ!)の部屋etc………。まさしくトラップのオンパレードである。そしてこれらを維持する為の魔力はドレイク船長の持っていた聖杯とカルデアの所有している聖杯一つを使用したツイン聖杯システムによる保たれているため、常に安定的な稼働を実現している。

 

「マオウサマ!テキガチカヅイテイマス!」

 

 そんなダンジョンに侵入者が近づいて来たと(ドレイクの)部下から報告が入った。ただし言語は勇なま語だったが。

 

「フッ。ではその侵入者にはとくと味わって貰おう。階層24層、魔力炉は聖杯2基。番犬代わりのキメラ、シャドウサーヴァント数十体。無数のトラップ。ダンジョンの一部はエロトラップダンジョン化されている空間もある。突破できるものならしてみたまえ」

「エロトラップダンジョン化する意味は?」

「どうして自分からフラグを建てるのかしら?」

 

 マスター二人からクレームが来ていたが、どう考えても赤ジャンヌがネタに走っただけだろう。爆破しよう。(切嗣並感)

 

「このダンジョンが踏破されぬ限り、世界に!平和は!訪れなぁぁぁぁぁぁぁい!!」

「拙者達世界守る側定期」

「さては反英霊だなテメー」

 

 残念ながら赤ジャンヌは混沌・善である。反英霊ではない(普段の言動から目をそらしつつ)。

 

「来やがったな、水曜の大波!(※来てません)行くぞ相棒『逆巻く波濤を制する王様気分(ブリドゥエン・チューブライディング)』―――イッヤホォォォォォォォォ!!」

「ホウコクシマス!ユウシャノスキルニヨリ1カイソウマルマルミズビタシニナリ、カイメツシマシタ」

「」

「ほう…水の無いところでこれほどの水遁でござるか……」

「おいおいおい。(精神的に)死ぬわアイツ(赤ジャンヌ)

「フラグ建てるから……」

『カルデアに有る資材とかも大量に使ったのに全部水に流されてて草。後で周回して取り戻してね』

「ア゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」(悪夢の主並感)

 

 ダヴィンチちゃんからの周回宣言にトドメをさされあえなく赤ジャンヌのメンタルは爆発四散。ショギョムッジョ。

 そんな赤ジャンヌを尻目に立香と所長はサーヴァントを交え作戦を練っていた。

 

「ちょっと敵多くない?」

「間違いなく多いわね」

 

 赤ジャンヌより原作知識を植え付けられた所長が知ってるサーヴァントだけでも水着アルトリア、水着モードレッド、水着玉藻、水着スカサハ、水着アンメア、水着マリー、水着マルタ、黒ひげ、アタランテ、オリオン(アルテミス)、アンメア、イアソン、メディアリリィ、ヘクトールの計14騎だ。

 

「まぁたアルトリアシリーズか壊れるなぁ。しかもオルレアンで一回出会ったし」

「我が王の水着だとっ!?グフッ!」

「オルレアンの時と同じような反応してないで案を考えてください穀潰……失礼、ランスロットさん」

 

 一方その頃赤ジャンヌは

 

「◇◎↑@£$&¢§ダイッキライダー!¢↑$・◇¢↑$$スターリン!!オッパイプルンプルン!!」

 

 どこからともなく机とドイツの地図を用意して耳コピドイツ語で閣下のモノマネをしていた。ご丁寧に地図はちゃんとドイツ語である。こいつ実は結構余裕あるだろ。

 

 赤ジャンヌがそんなことをしている間にシリアスゾーンでは急展開が起こっていた。

 

「………白旗振ってますがどう思います?」

「………罠の可能性が高いけどとりあえずあの旗を振ってる金髪のサーヴァントから話を聞きましょうか」

 

 メディアリリィに耳打ちされたイアソンが魔術式監視カメラに向かって白旗を振ってきたのだ。古来より白旗を振ったり手を挙げて無抵抗なのは降参の証とギルガメッシュ叙事詩にも書いてある、はっきりわかんだね。

 早速所長達は魔術によって音声を飛ばして対話を始めた。

 

「そこの角を曲がれば下の階に落ちる落とし穴があって、落ちたすぐ目の前に宝箱が沢山在るからどれか開けてちょうだい。落とし穴が作動するからその先で貴方とだけ話したいわ」

「確かに白旗を振っているがいきなり罠にかかれ宣言とかふざけるなよ!?しかも二重トラップとかタチが悪いな!?」

 

 対話を始めた。

 

 

 

 対話を始めた!

 

「仮に罠だったとしてもイアソン様がいなくなる程度ですしどうぞ行ってらっしゃいませ」

「僕は船長だぞ!?それにお前は僕の部下だろ!?」

「五月蝿いですね。早く行ってください金髪ワカメ」

「!?」

 

部下(愛人)と成り行きで一緒になった見ず知らずの水鉄砲を武器にしてる頭ブリテンな女からぞんざいな扱いを受け憤慨したイアソンは半ばやけくそでトラップの元まで行き下の階に落とされてから適当な宝箱の前で「これはトラップじゃないこれはトラップじゃない」と繰り返し呟き自己暗示をかけながら勢い良く開けた。するとまるで金タライのように上から大きなコインが降ってきた。当然イアソンが避けられる筈もなく少しだけイアソンがサンドイッチのハムの気分を味わっていたらコインの落ちてきた衝撃のせいか床が抜けた。

 

「アアァァァァァア゙ア゙ア゙!」

 

 ドップラー効果を発生させながら落下するイアソンをモニター越しに見ていた黒ひげと立香はこう言った。

 

「だから、売りに戻る必要があったんでござるね」

「人理修復は『じゅうべぇくえすと』だった……?」

 

 難易度がクソゲーなのだから実質同じような物である(暴論)。

 勿論イアソンとて腐っても英霊である。迷宮自体が宝具なためダメージは有るがちょっとした落下ダメージごときでは死なない。まぁ今回はメガトンコインが追撃をかけてきたため瀕死の重症であるが。

 一方イアソンが落ちてくるまで部屋で待機していた赤ジャンヌはモニター室の所長と念話でイアソン達の意図を考えていた。

 

『何がしたいんだ?正直アルゴノーツの乗組員が原点通りだったらその時点で正面からカルデア潰せる程なのに。知らないやつらいっぱい居たから多分あいつらがアルゴ船に乗ってた英雄たちなんだろうけどそれに+水着鯖どもとかふざけんなよ…逆になぜヘラクレス居ないし』

『そこよね。彼の最も信頼するヘラクレスが居ない理由が無さすぎる。私達にとってヘラクレスが居るというだけで十分に牽制にも脅しにも陽動にもなり得るわ。クラスがなんであっても』

『まぁ冬木で最弱なバーサーカータイプの更に劣化(シャドウ)なヘラクレスと戦った経験有るしな。俺に至ってはローマでバサクレスに殺されかけたし。』

『…………アサシンクラスで召喚されてるから気配遮断しているのかしら?』

『いや、流石にメディアの魔術探知は潜り抜けられないだろう。』

『とすれば間違えてアヴェンジャーで呼んでしまったのかしら?』

『あー……。確かにアルケイデスならイアソン達もデストロイ対象だろうし一応居ない理由にはなるけど流石にイアソンと言ってもメディアリリィの居るなかでそんな召喚失敗するか?遠坂でもあるまいし』

 

 原作知識によりイアソンの性格を知ってる二人からすればヘラクレスの不在が余りにも不気味すぎた。恐らくイアソンの中ではそこらのサーヴァント<アルゴー号の頼もしい()仲間達<メディア(リリィ)<<<(越えられない壁)<<<僕のヘラクレスという等式が成り立っているのでそれこそ召喚失敗でアルケイデスが出てきて来ない限り常にヘラクレスを側に侍らしそうなものである。ましてやヘラクレスも居ないで敵の本拠地の迷宮に入ってくるなどあり得ない。

 結局良く解らない内にイアソンがメガトンコインしてきたので会議を打ち切りイアソンを魔術で治療しながら簀巻きにして話を聞く事にした。

 

「なぁお前聖杯持ってるだろ?なぁお前聖杯もってんだろ!!」

「今は持ってない!!本当に持ってないぞ……止めろ指を潰そうとするな!!」

「チッ。しょうがねぇな。とりあえずとっとと全部吐けや。後でキュケオーン用意してやるから」

「おい止めろ。キュケオーンは止めろ」

 

 ※赤ジャンヌはメディアからキュケオーンを教えてもらいました

 

「糞!そもそもあいつが居なければこんなことにはならなかったんだ!ヘラクレスまで操られるしクソ!クソ!クソ!」

「おい待て。今ヘラクレスが操られたって言わなかった?」

「あぁそうだよ!変な気持ち悪い蟲みたいなのに寄生されたんだよ!あぁそれとお前ら『カルデア』の奴等なんだろ?あのクソ野郎から不本意だが伝言を言い渡されたよ!何でも『貴女の愛するニャル様ダゾ☆』とかなんと「あ゙?」……ひっ!?」

「……………『ニャル』?『ニャル』だと?」

 

 イアソンの伝言を聞いた瞬間赤ジャンヌの雰囲気が豹変した。無意識に直死の魔眼が発動され、全身から殺意が漏れだし何よりその声に隠しきれない憎悪が含まれていた。その殺意は自分に向けられた物ではなくともイアソンを萎縮させるのに十分なものであった。そして明らかにタイミングを見計らっていたとしか思えないタイミングでその部屋の赤ジャンヌとイアソンから離れた場所の床にペンキがぶちまけられた様な模様が浮かび上がった。

 その模様を赤ジャンヌは知っている。しかし赤ジャンヌ以外は誰も知らない。何故ならそれの魔術は世界の理からすら外れている外宇宙とも言うべき理知外のモノ。ソレはその異常な門を創造する魔術。解りやすく言えば集団でのワープを実行するための魔術。そしてその門より出るは3つの人影と1つの()

 

 

 

 

 

番外人類悪 『遊戯』の獣 顕現

 

 

 

 

 その獣は本来この『世界』には存在しないモノ。一人の作家の作品に登場する空想上のモノ。剪定事象の世界でも、平行世界からでも、ましてや異聞帯の存在でもない名状しがたきモノ。しかし、その獣には確かな人類への『愛』を持っていながら存在自体がどうしようもなく『悪』であった。故に番外。故に人類悪。

 

「イグ・ナ。イグ・ナ。さぁ、魔女裁判を始めましょ?」

「フングルイ、フングルイ。さぁてと。神の春画のモデルを誰にしようかねぇ」

「来ちゃった❤」

「ッ……■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!」

 

 

 

 絶望が襲来する。

 

「殺す……殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺すゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!」

 

 どれ程の絶望でも関係ない。彼女の目に映るのは一人だけだ。もうしかしたらそう名乗っているだけの別人かもしれないという思考が一瞬よぎったが関係ない。ヤツの周りにナニカ居るようだ。しかしそんなものも関係ない。殺す。ただそれだけだ。この魂から沸き上がる感情のままに殺すだけだ。全力で殺すだけだ。全霊で殺すだけだ。意地でも殺すだけだ。死ぬ気で殺すだけだ。死ぬまで殺すだけだ。何故なら復讐者なのだから。どうしても許せないのだから。

 

 

 

 

 

 故に殺すのだ。




イキリシュタリア様「リーダーかなぁやっぱりwwww。自分は思わないんだけど周りにリーダーに向いてるって言われるwwww。このあいだ神霊3体に絡まれたときも気が付いたら回り血だらけで神霊3体倒れてたしなwwww」


2部の序盤で思い付いたネタです。

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