従者現代録   作:銀の鰹節

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前回のあらすじ
露木が幻想郷にいて、魔理沙・アリスの2人と知り合う。
 ↓
葵達は祐彦と共に、露木の家へ行き、調査を行った。(今ココ!)


#9 き、際どいのです…!!

 

 

 

 

 

 

 

――――「お兄ちゃん。」

 

無邪気な少女の声が真っ白な空間に響く。

 

――――「とても嬉しそうな顔をしてるね!いいことあった?」

 

少女は話しを続ける。

 

――――「もしつらい事があったら私に甘えてもいいよ!だって私はお兄ちゃんの――」

 

しかし、そこで声は『途切れた』。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【現代入り・9日目】

 

祐彦「(牙突(がとつ)―――)イヤアッ!!!!」

 

 

『ヒュンッ!!』

 

 

妖夢「ッ!!そこっ!!」

 

 

『ベシッ!』

 

 

祐彦「ぐっ…!!妖夢さん、強すぎやしませんか…。」

 

妖夢「何十年と剣を振り続けていれば誰でもこうなりますよ。」

 

葵「ひゃぁ~、ゆづっちも妖夢ちゃんも凄いねぇ~。漫画とかだったら絶対斬撃とか出てるよ。」

 

露木の家を調査してから次の日の朝。

ちょっと開いた場所で祐彦と妖夢が木刀と木刀で組み合っていた。

そしてそれを見守る為に、みんなが連いて来ている。

 

藍「祐彦の使う技…『牙突(がとつ)』だったか?あれは凄い威力だな。現代の人間であのような力を出せるものはそうそういないぞ。」

 

祐彦「へぇ…これでも全国大会で3位4位ぐらいなんだよな…。」

 

橙「現代にも弾幕ごっこがあればいいのになぁ…。」

 

健汰「弾幕ごっこはちょっと危ないからね…光弾を初めて見た時は爆弾かと思って怖かったよ…。」

 

咲夜「弾幕っていってもこんなのもあるわよ?」

 

咲夜は数十枚のナイフを同時に持ち、健汰に見せつける。

 

健汰「そ、そういうのはあまり見せびらかさない方が良いと思う…。」

 

咲夜「そ、そうだったわ…」

 

咲夜はナイフをしまっていく。

そのときに、際どい(何がとは言わないでおこう)、と健汰は思うのであった。

 

 

葵「ゆづっちに妖夢ちゃんはこれでいいの?」

 

祐彦「ああ問題ない。それに妖夢さん達がこれ程強いのであれば俺が出る幕も無いだろう。」

 

妖夢「ふふふ…幻想郷に居た者は大抵強いんです!」

 

妖夢が誇らしげにムフンッと胸を張る。

 

葵「さてと…じゃあこの後皆で買い物しない?」

 

祐彦「露木の事はもういいのか…?」

 

葵「いや、もう調べられるところが無いし…も、もしかしてまだあった?」

 

祐彦「いやない。」

 

葵「でしょ?ただボーっとしているのももったいないし、戦う前の準備といこうじゃないか!」

 

藍「それはいいかもしれないな。現代には護身用の物も売っているはずだからな。」

 

咲夜「この前の買い物に行った時、刃物ようの研磨剤のような物を見かけたわ。」

 

妖夢「そうなんですか?刀を手入れする為の道具とかあるかな…?」

 

健汰「祐彦さんも行こう?」

 

祐彦「…わかった、行かせてもらうとするよ。」

 

葵「じゃあ一旦帰って準備をしよう!そして駅に集合ね~」

 

祐彦「ああ。時間は昼の1時くらいでいいか?」

 

葵「了解!ゆづっち、またねー!」

 

祐彦と葵達は、一旦各自の家へ帰る。そして昼食を済ませ、駅のホームへと向かうのであった。

 

祐彦「…丁度来た所か。」

 

葵「さすがゆづっち、時間にはしっかりとしてるね!」

 

健汰「電車ももうそろそろで来るし、早く行こう。」

 

祐彦「ああ。」

 

葵達は電車に乗り、デパートへと向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~時は戻り、あれから露木は…~

 

露木「いやぁ~空の旅は快適だったぞ!!」

 

魔理沙「私としては物足りないぜ…」

 

??「やっと来た…。遅いわよ、魔理沙」

 

露木「…ん?」

 

箒から降りて、体を伸ばしていると後ろから別の女性の声が聞こえる。

振り返ってみるとそこには、巫女…らしき人物が立っていた。

 

魔理沙「いやぁすまん、露木を探すのに手間取ってよ…」

 

??「はぁ…露木、さんでしたっけ?御免ね、私の友人が迷惑をかけちゃったみたいで…。」

 

露木「べ、別にいいですよ!むしろ助かりましたから!!俺は『信寺 露木』っていいます。」

 

霊夢「私は博麗神社に仕える巫女の『博麗 霊夢』よ。あらかたアリスから聞いてるわ。準備がもう整っているから着いて来て。」

 

露木「わかりました!」

 

露木は霊夢の後をついて行く。すると少し開けた所へと辿り着く。

 

霊夢「―――陣…解放―――」

 

 

『カァァァ…!!!』

 

 

露木「うおっ?!(ま、眩しい…!!)」

 

霊夢が一枚の札を宙に放つと、その札から強い光が放たれる。

光が治まると、そこには不思議な空間が出来ていた。

 

露木「…ワープゾーンみたいなのが出来た…」

 

霊夢「さ、ここをくぐれば元の世界よ。この中に入ったら振り向いたりしないでね。」

 

露木「わかりました…!!(これで…帰れる!!早くあの男について調べないと…)」

 

露木は躊躇せず、異空間の入り口に足をのばした。

だが―――――

 

 

『バッチィッ!!!』

 

 

露木「イッテェッ?!」

 

その瞬間に、電流のような衝撃が露木の体を襲い、通過を拒まれたのだった。

 

霊夢「うそ…まさか…『能力』がうまれたっていうの?!」

 

魔理沙「おいおい…それってヤバいんじゃあないのか…?」

 

露木「ッソォォ~…!!ウオオオーーーッ!!!」

 

 

『バッチィッ!!!』

 

 

露木「んぎゃあああーーーッ?!!」

 

露木は再びワープゾーンのような空間に向かって走るが、弾き飛ばされる。

 

霊夢「明らかに…幻想郷が拒んでいる…。もう『非常識』の存在となったの…この人は…?!」

 

アリス「だ、大丈夫、露木…?」

 

露木「か、体が痛い…。」

 

辺りに不穏な空気が漂い始める。そして霊夢が露木へある事を言った。

 

霊夢「露木さん、落ち着いて聞いてください…。もしかしたら貴方はもう、外の世界へ帰れないかもしれません…。」

 

露木「…は?ど、どういう事だ…?帰れるんじゃないのか?!」

 

霊夢「…。」

 

霊夢は露木の額に手を当てる。そしてほんの2秒ほどで手を離す。

 

霊夢「…。今、貴方の事を調べてみたわ。『能力』が出来ているの…。貴方の能力は『糸を操る程度の能力』。その能力がたった今発生した所為で貴方は…もう帰れない。」

 

露木「待って…くれよ…。待ってくれよ、オイッ!!!」

 

魔理沙「露木…」

 

露木「やっと記憶が蘇って来たんだ…!!俺は『人の手によって幻想入り』されたって事も気付けたんだ…!!」

 

アリス・魔理沙・霊夢「―――?!」

 

露木の放った一言に、3人は耳を疑った。『現代に、幻想郷へ人を送る者が居る…?』、と。

 

霊夢「そ、その人っていうのは金髪の女性かしら…?」

 

露木「いや、違う…白衣を着た男だ!!このままじゃ俺の住んで居る町が…友達が危ない!!どうにかしてこの事を知らせないといけねぇんだ!!」

 

魔理沙「おいおい…幻想郷内の異変なら手を出す事は出来るがよぉ、外の世界じゃどうしようもねぇじゃねえか?!」

 

アリス「霊夢…どうするの?」

 

霊夢「今、外の世界にはお父さんが行っているわ…。もしかしたらそれが理由かもしれない…!!」

 

露木「博麗さん…俺は帰らなくちゃあいけないんです!!どうにかして、元の世界へ帰る方法はないでしょうか!!」

 

露木は膝と頭を地につける。霊夢はそれを慌ててやめさせる。

 

霊夢「ど、土下座だなんて止めてよね?!まだ方法がないと決まったわけじゃないから?!」

 

魔理沙「紫…か?」

 

露木「『ゆかり』…?」

 

アリス「八雲紫。この世界の創造者にして、今の管理者よ。それに彼女の能力なら自由に世界を行き来できるのよ。」

 

露木「その人に会えばいいんだな…!!博麗さん、その人は何処にいるんですか?!」

 

霊夢「そうね…何処にいるかはわからないけど、紫が利用する住居の場所なら知っているわ。」

 

露木「じゃあそこに行けば…」

 

霊夢「ええ。魔理沙、貴女が連れて行ってくれないかしら?向日葵畑の超えた先にあるのよ。」

 

魔理沙「ゲッ…幽香の居る所かよ…。まぁ状況が状況だし仕方ないか…。」

 

露木「キリサメ!!今すぐ頼めるか?!」

 

魔理沙「…!その落ち着きのない所、まるで自分自身を見ているようだぜ。わかった、今すぐ行こう!!」

 

魔理沙はそういって、箒にまたがり、乗れよと合図する。露木は再び、箒にまたがる。

 

霊夢「先に行ってて。私は今回の事についてちょっと考えさせてもらうわ。」

 

魔理沙「ああ。いくぜ、しっかり掴まってろよ――――」

 

露木「ああ、頼む!!」

 

 

『バッ!!!――――ヒュッ!!!』

 

 

魔理沙達の足が地から離れた瞬間に、まるで消えたかのようにものすごいスピードで飛んで行った。

 

アリス「露木にあの速度は耐えれるのから…」

 

霊夢「魔理沙ったら久しぶりにテンションがあがっているから歯止めがきかないわよ、あれは…」

 

 

 

 

 

 

露木「おおおお?!!!(は、速い、速すぎる…!!?景色が一瞬で変わっていく…てか息が出来ない…!!)」

 

魔理沙「あと2分くらいで着く!それまで耐えてくれよ!!」

 

露木は落ちぬよう必死に耐えている時、ある事を考えていた。

 

露木「(『糸を操る程度の能力』か…。よくわかんねぇけど、一応頭の隅にはいれておこう。)」

 

魔理沙「~♪ ッ?!露木、掴まれ!!!」

 

露木「へっ――」

 

気付けば俺は宙を浮いていた。そして魔理沙と俺の間を裂くように、眩い光線が遮った。

 

 

『ズゴゴゴゴ!!!!』

 

 

魔理沙「…チッ!!今日は『ご機嫌ナナメ』かよ、ホントついてねぇ!!って露木――――(だめだ、間に合わねぇ!!)」

 

露木「うぁぁぁああああぁぁぁ?!!!!(ヤバい、死ぬ―――)」

 

俺は箒から降り出された勢いで、そのまま落ちてゆく。脳裏に『死』という文字がよぎる。

そして同時に今までの記憶、経験が脳の中でコマ送りのように溢れ出す。

 

露木「(嘘だろ…死ぬのか、俺は…?いやここでは死ねない!!葵達に知らせないと…危ない!!俺が生き残らないと…みんな『死ぬ』ッ!!!」

 

露木の強く思った瞬間だった。手から金色に光るものが魔理沙へ高速に伸び、箒を捉えたのだった。

 

 

魔理沙「ッ?!ろ、露木…?!」

 

露木「…!!これは…『糸』なのか?!糸が何本も束ねられ、一本のロープとなって箒に結びついているのか?!」

 

魔理沙「と、とりあえず降りるぜ!!」

 

また先程の光線が来ない内に、2人は地上へと降りる。降りた所の目の前には、一面の向日葵が花を咲かせ、ゆらゆらと揺れていた。

そしてその景色に呆気を取られているのも束の間、後ろから鋭い殺気を感じる。

 

露木「―――ッ?!」

 

??「運が悪かったわね、魔理沙…。最近、楽しい事が全くないじゃない?それに誰もここに来ないから退屈していたのよ。」

 

魔理沙「退屈だからって、人をむやみに襲わない方が良いと思うぜ…。幽香…。」

 

魔理沙が幽香と呼んだ女性。魔理沙が尋常じゃない程の汗をかいている。俺も同じだ。

この人の前に立っていると、虎やライオンの前に立っているような小動物の感覚に陥ってしまう。

だが、こんな所で立ち止まっている訳にもいかない為、俺は強行突破を図った。

 

露木「―――!!」

 

??「!アナタ…人間…?」

 

露木「 ッ!! (ダメだ!!もしこのまま走っていたら…いや、走って行く事だなんて出来ない…!!)」

 

??「いい反応ね。ちょっと興味が湧いたわ…魔理沙が連れる人間だなんてそうそういないもの…!!」

 

女性は傘を閉じ、露木へと向ける。

 

魔理沙「ヤバッ?!露木、絶対に避けろよ!!」

 

露木「キリサメ、すまん。けどな…もうアンタは捉えたぞ!!ハアッ!」

 

??「ッ?!」

 

女性はバランスを崩し、尻餅をつく。露木の手からは光っている糸のような物が伸びており、それが地面を伝って、女性の足へと続いていた。

 

露木「キリサメ!!一気に加速して一気に進む事ってできるか?!爆発のようなイメージだ!!」

 

魔理沙「――!!わかった、5秒待ってくれ!!」

 

魔理沙はそういって、箒にある物体を取り付けた。

 

??「逃げようたってそうはいかないわよ…!! ッ?!」

 

露木「今、糸で『力』を吸収している!!そしてその糸は取り込んだ力の分、強度が上がる!!縛り付ける!!」

 

 

『シュパンッ!!』

 

 

女性の周りに光る糸が広がり、そして一気に狭まって女性を縛り付ける。

 

露木「箒に糸は繋いだ、頼むキリサメ!!」

 

魔理沙「了解だ―――彗星『ブレイジングスター』!!」

 

 

『ズギュゥゥゥン!!!!』

 

 

??「…はぁ疲れた。でも今一番殺意に、快楽に満ちているわ…!あの人間、何ていう名なのかしら…??」

 

女性は糸を力ずくで解き、2人が飛んで行った方向を見ながら微笑んでいた。

 

 

 

 

 

 

露木「ゼェ…ハァ…!!(い、息ができねぇし腕がもげるかと思った…!?)」

 

魔理沙「あれがお前の能力かー。なんか手慣れている感じだな。」

 

露木「糸に関する作業は得意なんだ…。それよりもこの建物がゆかりって人が利用する所か?」

 

魔理沙「多分そうだと思うぜ。」

 

2人の目の前には時代を感じるような建物があった。

すると魔理沙はづかづかと中へと入っていってしまった。

 

魔理沙「おーい、紫ィィーー!!」

 

露木「お、おいおいさすがに勝手に入るのはマズイんじゃあないか?!」

 

魔理沙「別に大丈夫だって!あ、よかった居るな!」

 

露木「…?」

 

露木が屋敷の中を覗き込むと、そこに金髪の女性が倒れていた。

 

魔理沙「おい、何寝てんだ?」

 

女性「グフゥ?!」

 

魔理沙は相手が倒れているというのに、蹴りを入れた。

 

露木「キリサメ?!いくらなんでもそれはダメだろ?!」

 

魔理沙「いやだってよぉ、人が倒れていたら蹴りたくもなるだろ?」

 

露木「いや、それ何理論?!」

 

女性「…君が『信寺 露木』クンかな…?」

 

露木「あっはい。」

 

女性は顔だけをこっちに向けて、露木に質問した。

 

紫「私は『八雲 紫』。この世界の管理者よ。霊夢から話は聞いているわ。」

 

露木「え…情報が伝わるの早いですね。」

 

紫「まぁ神社周辺に盗聴器を設置しているからね。ちょっと準備するから待ってね。」

 

露木「…(この世界の人達って普通じゃない!!)」

 

魔理沙「盗聴器って…そんなに飯が食べたいのかよ。」

 

紫「仕方ないでしょ。私は今、危機的状況なのだから。」

 

 

『ズズズ…!!』

 

 

露木「キモッ?!」

 

露木の目の前に、不思議な空間が現れる。その空間には無数の目が浮いていた。

 

紫「安心なさい。ここを超えたらもう外の世界よ。そして能力を持った貴方にお願いがあるの。」

 

露木「な、なんでしょうか?」

 

紫「外の世界には『博麗優』という人物がいるわ。その人を見つけ出して、貴方を幻想入りさせた人物と対峙して欲しいの。おねがいできるかしら?」

 

露木「優さんですね。わかりました。…本当に入っても大丈夫なんですよね?」

 

魔理沙「大丈夫だって!私も最初の頃は躊躇ったけど今では平気だぜ!ほらよ。」

 

 

『ドンッ!!』

 

 

露木「ちょっ、心の準備ってもんがぁぁぁ――――」

 

露木は魔理沙に押されてこの世界から脱出したのだった。

 

紫「そして魔理沙、貴女私を蹴ったわよねぇ?」

 

魔理沙「…おいおい、死にかけだというのに私に喧嘩を吹っ掛けるんじゃあないぜ!!」

 

紫「…覚えておきなさいよ…!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~現代・石山峰町~

 

露木「―――ぅぅあああ?!!!」

 

 

『ガシャーン!!!』

 

 

露木「アタタ…。ってここはゴミ捨て場?!まだ場所が分かる所に落ちて良かった…。とはいってもここ、大分はずれの場所だなぁ…。」

 

露木はブツブツいいながらも町の中心部へと歩き始めるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

~一方、葵達は~

 

葵「ケン、頼んだよ!!」

 

妖夢「ラスト一枚です!!」

 

健汰「そ、そんなにプレッシャーをかけないでよ…。えいっ!!」

 

 

『カラカラカラカラカラ…』

 

 

葵達は買い物した時にもらった福引券で、今挑戦しているのだった。

枚数は全員に一枚ずつだったため、全員がひく事になっている。

ちなみに健汰以外の全員は、ポケットティッシュをもらっている。

 

祐彦「…中々出てこないな。」

 

橙「そうですね…もしかしてアタリが来る?!」

 

藍「さぁどうだろうな。でもいつもとは違うような感じがするから期待してもいいかもしれん。」

 

 

『カラカラカラカラ…』

 

 

咲夜「本当に出てきませんね…」

 

店員「つ、詰まったのか…?ちょっと止めてもらえるかな?」

 

健汰「あ、はい…。」

 

 

『カラカラ……コロンッ。』

 

 

全員『あ』

 

健汰が止めたと同時に玉が出てくる。でてきた球は金色に輝いていた。

 

店員「お、おめでとうございまーす!!!一等賞の南国旅行券8名様ご招待でーす!!!」

 

葵「あ、当たったーーー?!!!!」

 

祐彦「おいおいまじかよ…。」

 

健汰「もう…全ての運を使い切った気がする…。」

 

橙「南国旅行…?」

 

藍「り、リゾートとかそういうものか?!」

 

妖夢「あ、もしかして海とかいうものを見れるのでは?!」

 

葵「南国って事はやっぱり…」

 

葵はビーチで遊ぶ姿を思い浮かべる。そして妄想しすぎたのか、笑い始める。

 

葵「あへ、あひひひ…!!」

 

健汰「お姉ちゃん、気持ち悪いよ。」

 

葵「おっとゴメンゴメン…。」

 

妖夢「完全に目がイってましたね…。」

 

咲夜「じゃあ南国っていう所はかなりすごい所みたいね。」

 

祐彦「喜んでいる所を悪いが…まず明日をどうするかを考えよう。貰える物は貰っとけ。」

 

店員「此方をお受け取りください!!」

 

健汰「あ、有難うございます。」

 

葵達は石山峰町へと帰るため、再び電車へ乗りに行った。

 

葵「明日、だね…。」

 

藍「戦闘になった場合、私達が主戦となろう。咲夜はいざという時にだけ、能力を使ってくれ。」

 

咲夜「ええ、そのつもりよ…。」

 

祐彦「俺は一応観察する。何かあったら伝えよう。」

 

健汰「僕は祐彦さんと一緒にいるよ。」

 

祐彦「…絶対に俺から離れるなよ…!!」

 

健汰「はい。」

 

葵「ゆづっちには悪いけど、明日の朝7時に私の家に来てくれないかな?」

 

祐彦「7時だな?了解した。」

 

 

『石山峰町~石山峰町~』

 

 

祐彦「着いたか。それじゃあまた明日な。」

 

葵「うん、じゃあね。」

 

祐彦は葵達の反対方向へと歩いて行った。そして葵達は家へと帰っていった。

 

健汰「(この南国旅行券…どうするんだろう。とりあえず、家に置いておこう。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~その日の夜、古森(祐彦)宅で…~

 

 

『ピンポーン!』

 

 

祐彦「この時間帯…お隣さんか?はーい…。」

 

祐彦がドアを開けると目の前には、『あの人物』が立っていた。

 

桂井「この夜分遅くにすいません…。私『桂井』と申すものです。

  貴方は【人生を楽しく過ごせていますか】?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




この作品をご覧になってくれて有難うございます。銀の鰹節です。
今回、現代では明日の為に買い物をしていましたね。幻想郷では露木君が一日前に何とか現代へ帰って来れましたね。露木君は今日一日、博麗優をずっと探していたらしいです。
とうとう明日が桂井との戦いになりそうです。彼の目的はあまりにも代償がデカすぎて、周りにも危害が及ぶので、葵達は必死に食い止めなくてはならない!!
それでは今回はここまでにしたいと思います。
次回もゆっくりしていってね!
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