従者現代録   作:銀の鰹節

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前回のあらすじ
葵達が廃工場へ行き、桂井と対戦する。
 ↓
絶体絶命のピンチだったが、葵と祐彦の活躍により桂井を撃破した。(今ココ!)


#11 遊園地に行きました!!

【現代入り・11日目】

 

葵「妖夢ちゃんはこれ、咲夜ちゃんはこれがいいかなぁ~?」

 

妖夢「わわわ、葵さん?!さすがに露出度が高すぎますぅ?!」

 

咲夜「わ、私もそれはちょっと…。」

 

葵「えぇ~…。ねぇ、ケンはどう思う?」

 

健汰「(だから俺に聞くなッ!!)」

 

葵達は今、ショッピングモールにやって来ており、水着の購入が目的である。

何故今、水着を買おうとしているのかというと、健汰が当てた南国旅行旅行券を使う事にしたからだ。

葵が2人の水着を選んでいると、藍と橙がやってくる。

 

藍「葵、私と橙のは選んだぞ。そっちはどうだ?」

 

葵「いやぁ、さっきから聞いているんだけど、どれもダメ!ダメ!ダメ!って…。」

 

妖夢・咲夜「で、ですが…さすがにあのような類は…。」

 

2人は声を揃えて言う。そして健汰は葵が目を離した隙に水着コーナーから逃げるように立ち去る。

立ち去ったその先には2人の男性が居た。

 

露木「おいおい、逃げて来たのかケン?」

 

祐彦「当り前だろう、露木。あそこに居れば精神と肉体がかなり疲れるだろう。」

 

健汰「そう思うなら助けてよ…2人共…。」

 

露木・祐彦「それはゴメンだ。何故なら葵だからだ。」

 

健汰「もう…。」

 

露木と祐彦は声を揃えて断った。すると水着コーナーから葵達がやってくる。

 

葵「もぉ~!!何処に行っていたのよケン!!」

 

健汰「(頼むから僕にも拒否権ってものを頂戴よ…。)」

 

葵「まぁ決まったからいいわ。あと何が必要かな~…。」

 

健汰「…あ、酔い止めとか買っておいたら?飛行機とフェリーで行くみたいだし。」

 

葵「うん、そうするよ~。私は乗り物酔い激しいからね~…。」

 

藍「乗り物酔い…そこまでなのか?電車では大丈夫だったように見えたが…。」

 

葵「電車は大丈夫なの。でも電車以外だったらそれはもう、健汰には何度もぶちまけちゃって一緒に船に乗ってくれなくなっちゃったぐらい…。」

 

露木「健汰ェ…。」

 

健汰「露木さん、その哀れむような目で僕を見つめないでください。悲しくなりますから。」

 

露木「ハハハ、すまねぇな!!ついノリで言っちゃんだよなぁ~。」

 

祐彦「それよりも、本当に俺達もついて行っていいのか?」

 

葵「うん、もちろん!券も丁度8人までだしね!それにしても皆の都合があって良かったよ…!」

 

露木「ホントホント。ケンの運に感謝!」

 

葵「感謝~!!」

 

健汰「(この2人の精神年齢は幾つなのだろうか…)」

 

この後、葵達は買い物を続けて、昼頃には終了したのだった。

 

葵「終わったけどまだ昼だね…。どうする?」

 

露木「そうだな…。よし、祐彦考えろ!」

 

祐彦「知らん。」

 

健汰「藍さん達はこのあと何をしたいとか欲望ある?」

 

藍「私はないな。」

 

橙「私もです。」

 

咲夜「葵さん達についていきます。」

 

妖夢「私もですね。」

 

葵「そうか…困ったね。」

 

露木「じゃあよ、遊園地に遊びに行こうぜ!」

 

葵「おぉ!ノブっちいい案だしたねぇ!!皆もそこにいかない?!」

 

藍「遊園地か…。」

 

橙「藍様、知っているのですか?」

 

藍「ああ、巨大な器機を使用して遊ぶという広場みたいなものだな。」

 

妖夢「巨大な器機ですか…気になりますね。」

 

咲夜「一体どんな所なのかしら…。現代に来てから1週間がたったけど、未だにワクワクが止まらないわね。」

 

葵「それは良い事だ!!えーと…ノブっち、大人って何円だっけ?」

 

露木「ん~○○◎×円ぐらいじゃないか?」

 

葵「た、高ッ?!そんなしたっけ?!」

 

祐彦「××▼□円じゃなかったか?」

 

葵「ん、そうなの?」

 

露木「祐彦が言うんならそうだな。」

 

葵「そうだね。」

 

祐彦「おいお前ら、何勝手に俺の理論は全て正しいかのように認識されてんだ?」

 

葵・露木「違うの?」

 

祐彦「…もういい。」

 

葵と露木が揃っていうのを見て、祐彦は諦めた。

 

葵「んー…道どっちだっけ?」

 

祐彦「お前、本当に計画性が全くないな…。」

 

葵「そんな一日を決めつけちゃ楽しくないよ。この先何があるかわからないっていうスリルもいいんだよねぇ♪」

 

露木「あ、それは俺もわかる。ほげ~と過ごしていると予期せぬ事が起こったりとかするからな!!」

 

祐彦「もういい、お前らは喋るな。」

 

葵「ええー何でそんな事をいうのー?!」

 

露木「葵、困った時は『チンゲンサイ』だ!!」

 

健汰「(あれ…ホウレンソウじゃなかったけ…?)」

 

葵「へぇ!ちなみにどんな意味?」

 

露木「【沈黙】【現実逃避】【最悪】だ。」

 

祐彦「報告、連絡、相談の『ホウレンソウ』だろ…。しかも最後に至っては手段じゃないだろ…。まさに最悪じゃないか…。」

 

露木「あ、ホウレンソウか。」

 

祐彦「これ以上俺を混乱させるなよ、お前ら…。」

 

妖夢「(か、会話についていけません…?!)」

 

咲夜「(まるで霊夢と魔理沙のやりとりを見ているようね…。)」

 

健汰「漫才みたいな事はやんなくていいからね~。それよりも遊園地、行くんでしょ?」

 

葵「あぁそうだったそうだった!…で遊園地ドコ?」

 

露木「多分アッチだろ?」

 

祐彦「そっちは廃工場方面だ。…はぁ。俺について来い…。」

 

葵「よし、祐彦についていく私について来い、皆の者~!!」

 

健汰「お姉ちゃん、しつこいよ。」

 

葵「あ、はい。」

 

なんやかんやで葵達は祐彦を先頭に遊園地へと向かった。その行く途中でも、葵と露木はアホな事をして祐彦と健汰に睨まれるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

~遊園地~

 

葵「大人4人と子供2人!」

 

祐彦「大人1人。」

 

露木「子ども1人!」<声のトーンを上げている。

 

祐彦「すいません、子供1人を馬鹿1人に変えてください。」

 

店員「は、はい、子供2枚と大人6枚ですね。合計で××▼□◎円になります。」

 

露木「(あるぇ…?大人増えてねぇ…?)」

 

葵「これでいいですか?」

 

店員「料金丁度ですね。それではこの券を持ってお進みください。」

 

葵「有難うございまーす!」

 

券を購入し、藍達に配る。そしてゲートをくぐると目の前には大きな大きなアトラクションなど楽しそうな物がいっぱいあった。

 

妖夢「ふぁぁぁああぁぁ~~!!!」

 

咲夜「すごい賑やかで広いわね…!?」

 

藍「橙、どれがいいと思う~?」

 

橙「そうですね~…どれも良さそうで決められないです!!」

 

葵「遊 園 地 ッ ! 遊 園 地 ッ ! !」

 

健汰「何でお姉ちゃんもはしゃいでいるの…。」

 

露木「おま、本当に子供か?!子供ならこんなのを前にしたら興奮が収まらない筈じゃあ…。」

 

祐彦「安心しろ、お前ら2人の精神年齢がお子様なだけだ。」

 

露木「ナァニィ~~ッ?!!この露木が…お子様だとォ?!」

 

祐彦「急にスイッチをいれるな。」

 

露木「ちょっ今日何か厳しいんじゃあないの?!」

 

祐彦「別にだ…。ずっとここでお喋りしているよりも、早くアトラクションに行った方がいいんじゃないのか?」

 

葵「そ、そうだね!じゃあまずは…『ジェットコースター』に行ってみよー!!」

 

妖夢「わかりました!(じぇっとこーすたー…一体どんな物なのでしょう…!)」

 

咲夜「ある程度の事には驚かない自信があるわ。何たって幻想郷では空を飛べていたんだからね…!!」

 

健汰「(咲夜さん…口角が今まで以上に上がってる…。それに頬もちょっと赤らめていて可愛い…!)」

 

葵「おっと、乗り物に弱いから酔い止め飲んでおこう…!」

 

藍「ふふっ、行こうか橙!」

 

橙「はい、藍様!」

 

露木「…あれ、祐彦は乗らないのか?」

 

祐彦「いや、アレがどうしても苦手でな…。」

 

露木「へぇ~…じゃあ行こうか!」

 

祐彦「は?いや俺は行かな―――っておい?!何能力を使って俺を縛ってんだよ?!待て、おい?!ヤメロォ?!これだけはやめてくれ、露木ィィィィ!!!?」

 

 

 

 

 

『ベルトが降りてきますので、ご注意くださーい!』

 

 

葵「いいねぇ、この緊迫感…♪」

 

健汰「お姉ちゃん、楽しむのは良いんだけど力を入れ過ぎて壊さないようにね。」

 

咲夜「爽快感がありそうね…。速さはどのくらいなのかしら?」

 

妖夢「多分景色を楽しむぐらいの速さじゃないですかね?」

 

藍「橙、しっかりと掴まっているんだよ。」

 

橙「はい!それにしても身長がギリギリでした…。」

 

露木「せ~んろはつづくぅ~よ♪ど~こま~でもぉ~~♪」

 

祐彦「摩訶般若波羅蜜多心経 観自在菩薩行深般若波羅蜜多時照見五 蘊皆空度一切苦厄舎利子…」

 

 

『それではまもなく出発します!3・2・1…シュッパーツ!楽しんで来てくださいね~!』

 

 

葵達を乗せてどんどん上っていく。

 

妖夢「わぁ~!!見てください、景色がすごいですよ!!」

 

咲夜「本当ね!風もあるし気持ちいいわ…!」

 

藍「ふむ…。ここには90°落下のアトラクションがあるのか…。」

 

橙「…これいつまであがるんですかね?」

 

露木「ンン~♪実に清々しい、まるで歌でも歌いたい気分だ…♪」

 

祐彦「想究竟涅槃三世諸仏依般若波羅蜜多故 得阿耨多羅三藐三菩提故知般若…」

 

やがて最高点へと辿り着く。そこで一瞬止まったのだ。

 

妖夢「あれ、止まっ――――」

 

 

『ガシャン!!ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!』

 

 

葵「うひゃーーー!!」

 

健汰「ブッ?!お姉ちゃん、俺達を固定してくれている棒を歪めてるよ?!」

 

妖夢「ああああぁぁぁぁ?!!!」

 

咲夜「きゃぁぁぁぁーーーッ?!!!」

 

藍「アハハハハ!Gが凄いなぁ!!」

 

橙「ッ…!!」

 

露木「きっ気持ち悪いぜ?!内臓がフワフワしていやがるぅ!?!」

 

祐彦「掲諦 掲諦 波羅掲諦 波羅僧掲諦 菩提薩婆訶 般若心経…」

 

その後数分間、断末魔が絶える事はなかった。中には若干お経を唱えている声もまぎれていたり…。

 

 

『皆さんお疲れ様でしたー!以上で終了になりまーす!』

 

 

葵「あー!楽しかった!」

 

健汰「お姉ちゃん…力加減を覚えて?」

 

妖夢「…。」

 

咲夜「お、思ったよりもハードね…!!」

 

藍「久々の感覚だったなぁ!とても有意義な時間であった!!」

 

橙「ま、まだ心臓がバクバクしてますぅ~…。」

 

露木「あの内臓が浮く感覚…癖になりそうだぜ!」

 

祐彦「ふぅ…。露木、俺はもう知らんぞ!!」

 

露木「へっ?アダダダダダ?!!!痛い、痛いよ祐彦様!?」

 

祐彦「アイアンクローで許してやると言っているんだ。」

 

露木「す、すみませんでしたぁーーッ!!」

 

葵「(ゆづっち、コースターが苦手だったのね…。)激しいのが終わったから今度はゆったりな奴にしよー!」

 

葵はそう言って、コーヒカップの方へ指をさす。

 

 

妖夢「あ、可愛いですね!」

 

咲夜「…他の人の様子を見ると、愉快に回っているわね…。」

 

藍「今度はアレか。」

 

祐彦「はぁ…(あれで気分を取り戻すか…。)」

 

健汰「んー…(どうしても『嫌な予感』しか感じない…何でなの?)」

 

露木「おーい、ケン、祐彦一緒に乗ろーぜ!」

 

橙「私も一緒にいいですか?」

 

露木「ああいいよ!じゃあ早速乗り込むぞー!!」

 

一カップに4人ずつ乗り込む。葵・咲夜・藍・妖夢と露木・橙・健汰・祐彦のグループである。

これならば楽しく出来るだろう。誰もがそう思っていた。だが、その予想は一人の男の手によって覆される。

 

 

橙「これはゆったりとしていて良いですねぇ~…!!」

 

露木「そうだな!でももうちょっと俺はスリルが欲しいな―――」

 

祐彦「ッ?!おい露木、一体何を――」

 

健汰「やっぱり…嫌な予感はしていたんだよ、チクショウ…!!!」

 

露木「レッツ、パァァリゥィィィ!!!!」

 

 

『グルグルグルグルグルグルグル!!!!』

 

 

橙「うにゃにゃにゃにゃ?!!」

 

健汰「ちょっと待って、目が回る?!」

 

祐彦「くそっ?!このッ…!!」

 

露木「もっとだ…もっともっともっともっとぉぉぉ!!!!」

 

 

『ギュルルルルルルル!!!』

 

 

 

 

 

 

藍「ちぇ、ちぇーーーーんッ!!?!」

 

咲夜「とんでもない回転速度ね…。」

 

妖夢「こ、ここに露木さんが居なくて良かったですね…。」

 

葵「ああーー!いいなぁ、面白そうだね!!…よし、私達もやってみよぉ♪」

 

3人『え゙っ?!』

 

葵「えいっ!」

 

 

『バキッ!!』

 

 

4人『あ』

 

 

葵もハンドルみたいなものを回そうとして、力を入れた瞬間にハンドルのような物が外れたのであった。

 

 

『ギョルルルルルル!!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全員『オエエエ…!!』

 

露木達は、露木が気持ち悪くなるまで、葵達は店員が止めてくれるまで回り続け、最終的には強烈な吐き気に襲われるのであった。

 

 

【葵・咲夜・妖夢・藍・橙・健汰・祐彦・露木――――

              ―――強烈な吐き気により8人全員、再起不能(リタイヤ)!!】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――その日の夜…

 

~草壁(葵&健汰)家~

 

6人「…(食欲がわかないよ…)」

 

 

 

~古森(祐彦)家~

 

祐彦「き、気持ち悪い…。」

 

 

 

~信寺(露木)家~

 

露木「~♪やっぱり出前のピザってうめぇな!!」

 

 

草壁家では、夕食が目の前に並んでいても、誰も手を付ける事はない状態だった。

古森家では、祐彦が自室のベッドで寝ており、うなされている状態だった。

信寺家では、露木がピザを平気で2枚程バクバク食っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




この作品をご覧になってくれて有難うございます。銀の鰹節です。
皆さん、あけましておめでとうございます。
今年も頑張っていくので宜しくお願いします。


今回は久しぶりのまったり回です。今回の内容は、書いていてとても楽しかったです。読者様と私の心情が同じだと嬉しいですね!
ちょっと露木さんが暴走気味でしたけど…まぁ祐彦君が何とかしてくれるでしょう。
それでは今回はここまでにしたいと思います。
次回もゆっくりしていってね!
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