何か書きたいからとりあえず適当に思い浮かんだ相手へ黒兎ぶつけよう、の回
というわけで平和な人里に爆弾ドーン!
誤字報告いつもありがとうございます!
感想くれた方々にも感謝です!
最新話以外への感想も、燃料になるので大歓迎です!←乞食
「あっはっはっはっは!」
「……笑いすぎだ」
目玉付きの不気味な帽子がずり落ちそうになり、ギョロギョロと視線を踊らせるくらいに、腹を抱え、かと思えば仰け反って、大笑いする諏訪子。
こん畜生め。
こっちは大変だったんだぞ。
「そりゃービビるよ! あんたが空から降ってきたら、人里全体全力厳戒態勢だよ!」
分かっとるわ。
「……だから、これまで極力近付かなかったんだ……」
その挙げ句が、あの有り様なのだから、全く以て、世は儘ならんものである。
「……不味い、よなぁ……」
ヤバいマジヤバい。
そんな、語彙が脳死した感想が頭を埋める程度には、不味い状況だ。
いつもながら、風見と『有効打一発勝負』をして引き分けた。
これは良い。
互いに砲撃を相殺し合い、互いに手傷を負って決着した。
これも大したことではない。少々左腕が裂けているが、致命傷には程遠い。
問題は、その砲撃の勢いを殺す為、全力で後方へ自身を弾き飛ばした際、『後ろに何があるか』を確認し損ねたこと。
まあ、悠長に確認していたら死んでいたので、仕方がないのだが……。
「…………厄災の黒兎が、人里に何の用だ」
着地点が、人里の寺子屋真ん前、というのは、しくじったなぁ。
どうしよう?
黙っていても仕方がないし、とりあえず対話を試みようか。
「人里の守護者、人間と
名前は忘れたが、確か射命丸がくれた新聞に書いてあった、気がする。寺子屋の教師か何かだったはず。
一応、生まれはどうあれ人間寄りだろうから、半妖ではなく半人と呼んでおく。
「上白沢慧音だ。それで、人里に、何の用だ」
場所を確認して直ぐ、こっちはできるだけ妖気を押し込めたというのに、臨戦態勢で髪を逆立てる上白沢とやら。
解せぬ。
「……風見幽香との『遊び』で相討ちして吹き飛んだ、と言えば、信じるか?」
「真偽はどうあれ、甚だ迷惑だな」
ごもっとも。
さーて、どーしたものかな。
「……よし。大人しく迎えを待つから、居座れる場所と軽い術を使う許可が欲しい」
「はい……?」
考えた末の結論。じっとしよう。
揉め事は面倒臭い。
私が単独で動くのは、たとえ帰るだけにせよ、あちらも問題があろう。多分。
なら、『人間に信用されている知り合い』を呼び出して、一緒に帰れば良いはず。……良いよな?
「地べたでも私は構わんが、往来の邪魔だろう? 良い場所はないか? あと、伝言用の使い魔にするから、適当な鳥をくれ」
「…………え、ええっと……それでしたら……」
……私としては、至極常識的な対応をしたつもりなのだが、途端に慌てふためく上白沢。
何だどうした私何かやったか?
俺何かやっちゃいました? とかいうやつなのか?
いや何だそれは。変な記憶が湧いているぞ私。
「空から降ってきて、着地の衝撃で道の真ん中を陥没させ、砂埃を吹き飛ばす不吉極まる妖気を放った、危険と名高い妖怪が、大人しくすると言い出しました。
どう思うかしら?」
「何を企んでいるんだコイツ」
「それが貴女よ」
成る程。
それはともかく。
「見ていたのならさっさと出てこい、紫」
「面白い見世物だったから、つい」
見世物じゃねーぞオラーテメー。
……さっきのといい、相も変わらず、時折珍妙な台詞が脳裏を過るな。これも前世か?
まあ、とにもかくにも。
「私はもう帰る。道を開いてくれ」
「はいはい」
「まっ……待ってくれ……!」
早いところ退散しようと、紫が開いた隙間に入ろうとした私の背後から、上白沢の呼び掛け。
「どうした?」
無視する気分でもなし、振り返れば、先程以上に狼狽した上白沢。
本当にどうした。
相手が紫だから信用できんか?
雛か秋の姉妹神かが迎えに来るまで待たせるつもりか?
「……貴女は、人間に害を及ぼす気が、ないのか?」
で、何かと思えば、分かりきった問い。
霊夢なら、質問ではなく断言だったのだが、と考えたところで、『例外』を無自覚に期待していた自らの浅ましさに失笑した。
ああいう娘は、『例外』だからこそ良いのだろうに。
ああ、全く、詰まらない。
「放っておいても、『全ての不運の元凶』として畏れられるのに、手間をかける意味がないだろう?」
どうせ、どいつもこいつも、見ず知らずの『脆い』連中は、私に畏怖を向けるのだ。
今更、年甲斐もなく畏れさせ、妖怪としての格なんぞ高めて、何になるのか。
全く、ああ、全く、詰まらない。
改めて『半人』に背を向け、私は隙間を潜り、帰路につく。
【トウホウ・ヒトノモリ】
「八雲紫……」
声は、自分でも笑ってしまうくらいに、震えていた。
「あいつは、何なんだ……?」
未知に出会い、しかし、知っている感覚に、怯えていた。
「彼女自身で言っていたでしょう? 『全ての不運の元凶』よ。
貴女も言ったでしょう? 『厄災の黒兎』よ」
愉しげに嘲笑うその台詞が、耳を通り抜けていく。
あんな存在を、私は知らない。
あの恐怖を、私は知っている。
あれは、理不尽だ。
そんなことを望んでいなくとも、努力に努力を重ねても、無情に降りかかってくる悲劇だ。
いつの時代でも、どこの誰に対しても、平等に襲い掛かる不条理な不運だ。
そして、理解した。
そんな『よくある恐怖』に身をすくませ、踏み込めなくなった時点で、私はもう、奴の視界に、入っていない。
けーね先生もっと出番増やしたいけど、常識人からは「コレ関わったらダメなヤツ!」って引かれ、即興味を失う本作主人公(厄)
そら、お前の周り、変なのしか残らねーよ
重いのばっか集まるよ
秋姉妹懐いてくれてるのが奇跡
クッソビビりながらも記事のネタと酒に寄ってくるあやややや可愛い(歪
次回か次々回に胃袋溶かすね!←愛情です
はい、では、fgoネタのお時間です
今回は短いですが
酒祖兎:キャスター
この世すべての悪ではなく、この世すべての酒の始まり
とある世界線、彼女本来とすら完全に分岐した世界における、様々な神話や伝説に現れる、酒造を授ける名もなき黒の兎
「サーヴァント、キャスター。
酒を造る以外に何一つ為していない無能だが、宜しく頼む」
『
ランク:EX 種別:対史宝具 属性:全
世に酒造を授けた
あらゆる酒神が、師と呼んだ
人類史に、【酒】を始めさせた者
其は、全平行世界の呑兵衛共の夢の結晶
スター獲得
味方全体バフ
敵全体に全属性ダメージ
不安定な概念化している為、第三再臨まで姿が見えない黒霞(ウサミミは見える
『黒の兎』を核にした酒神達の
分岐点?
姉様がダイコク様に出会えず死んだ←ド畜生
だから、これは『因幡乃黒兎』ですらない
何一つ持たず、何一つ為さず、放浪し酒を造っただけのモノ
次の番外編(予定未定)の希望は?
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厄を引き出す程度の紫娘
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厄を咲かせる程度の幽香娘
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厄を吹かせる程度の文娘
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きゅっとしてボジュワァのフラン娘
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続・悪神EX