トウホウ・クロウサギ   作:ダラ毛虫

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なーんでバックアップ丸ごと消し飛んだんですかねぇほんといやもうマジで勘弁……(心折

ぬわーんもー……クソクソのクソ……流行りに乗じてRTAすんぞー
東方古代転生人類滅亡最速したろかおらー(やさぐれ

なお、PC黒兎の場合、拡散率最大で世界旅行ぐるぐるしていれば、縄文時代前に全生物神仏妖怪が死滅する模様


運が悪い者から死ぬ
運が良くても巻き込まれて死ぬ
ショギョムジョ




そんな訳で、この度、本文が1667文字しかありません
お待たせした挙げ句にこの体たらくぅ……!

いつもいつも感想及び誤字報告ありがとうございます
アンケートに回答して下さった方々もありがとうございます
来週末くらいに締め切るつもりなので、まだの方もお答えいただけると幸いです

唐突に数ヶ月失踪する不定期更新、誠に申し訳ありませんが、もう皆さん慣れておられる気がしますごめんなさい



話すっ飛びますけど、「りゅうおうのおしごと!」は原作11巻と7巻しか買ってないしアニメは空銀子まとめ動画しか見てませんが、姉弟子これ俺の趣味にクリティカルでは?

11巻のあらすじ見かけて衝動買いした勢いで7巻も買った奴



トウホウ・ヤクサイノ

 

「霊夢、霧雨、十六夜、早苗……それと、西行寺幽々子嬢の従者だったか」

「……魂魄妖夢、です」

「半人半霊か。……良いだろう、今は『人間』と見なす」

 博麗神社の境内で、因幡黒兎は、ゆるりと頷く。

 

「伊吹とレミリアは、どうする?」

「面白そうではあるけどねぇ」

「昼間だし、見物させてもらうわ」

 縁側で寛ぐ鬼と吸血鬼へ向き、そうか、と一言。

 

 

 僅かな仕草一つ、言葉一つの度に、極限まで練り上げられたと一目で分かる妖気が、不気味に蠢く。

 

 

 普通の魔法使いである私、霧雨魔理沙が触れれば、即座に心臓が止まると予感──いや、確信させられる、『不運』の妖気。

 

 

「咲夜、全力を尽くしなさい」

「かしこまりました、お嬢様」

 レミリアに命じられた咲夜は勿論、霊夢でさえ、とっくに臨戦態勢。

 

 霊夢でさえ、と言ったが、正確には、誰よりも早く、萃香やレミリアが、因幡黒兎の接近に気付く以前に、こいつは得物を構えていた。

 

 

 いつもだったら、明らかな異変が始まっても、なかなか動こうとしないこいつが、誰よりも早く。

 

 

 

「異変を起こすことにした」

 

 張りつめた空気の中で、今更に、黒い兎が告げる。

 

「私はこれから、『博麗の巫女』を落とし、幻想郷全域を、『誰も死ねない』程度に不運にする」

 

 五人(にんげん)を見据え、不吉(ようかい)が告げる。

 

「他の四人は狙わないが、流れ弾は知らん。結界無しで当たれば死ぬから、注意しろ」

 

 翼の様に妖気を広げ、黒色が告げる。

 

「逃げても良い、立ち向かっても良い、『博麗の巫女』の守りに撤しても良い」

 

 噛み締める様に、告げる。

 

「選択を……人間(おまえたち)妖怪(わたし)に、見せてくれ」

 

 

 まるで、迷子のガキみたいな面で、そいつは宣戦を布告した。

 

 

 

 

 

「ちっ……!」

「すまんが、それを使われると詰むのでな」

 何かの術を発動させようとした霊夢が舌打ちした瞬間には、既に黒兎が眼前に踏み込んでいた。

 

 空間が破裂したような音を響かせ、目にも映らぬ蹴りを結界が防ぐ。

 

「良い勘だ」

「そりゃどうも……!」

 すぐさま下がることで咲夜のナイフと妖夢の斬撃をかわし、退路を塞ぎに私と早苗が撒いた弾幕を『跳ね返し』て、黒兎が笑う。

 体勢を立て直した霊夢も咲夜と妖夢の間を縫って針を飛ばすが、私達が放ち既に反射された弾幕ごと、前衛二人が球状の結界に包み込まれた。

 

 

「だが、これでもう『飛べ』ない」

 

 最初の蹴りは防げても、妖気までは防ぎきれなかったのだろう。

 霊夢にまとわりつく『不運』は、全身を鎖の様に縛り付けている。

 

 

「……大妖怪ともあろうものが、たかが人間を随分と警戒してくれるじゃない」

「人間を侮って死んだ者も、相手を格下と慢心して死んだ者も、飽きるほど見てきたよ。

 そして、『使われたら詰む』能力の持ち主も、神々が当たり前に闊歩していた時代には、幾らでも居た。

 で、あれば、だ。そもそも『術が発動できないくらい不運』にしてしまえば、対処はできる」

 最善の対策は戦わないことだがな、と、黒兎は肩をすくめる。

 

 

 

 その傍ら。

 

 球状の結界から、刀の切っ先と、その周囲を取り囲む何本何十本ものナイフが突き出した。

 

 

「突かなければ破れないなんて……未熟でした……。次は斬ります」

「出られたのだから良いでしょう。このまま終わったら、お嬢様に顔向けできませんもの」

 

 貫かれた場所を起点に、粉々に砕け散った結界を振り払い、咲夜と妖夢が戻ってくる。

 

 ……それ破るの、一年かかったんだけどな、私……。

 

 

「さて……流石に、このまま勝とうと言うのは、自惚れが過ぎるな」

 

 再び五人揃った私達を見渡し、黒兎が呟く。

 

 

 その声音は、とてつもなく、不吉。

 

「少しばかり、ズルをしようか」

 

 直後、その上半身から、妖気が消えた。

 

 残らず、足腰に集約された。

 

 およそ急所と呼べる部位の殆どを、さらけ出した。

 

 

 私の弾幕ですら、『致命傷になる可能性がある』程に、防御を捨てた。

 

「…………ちっ」

 

 舌打ちを鳴らしたのは霊夢だったが、きっと全員、もちろん私も、悪態をつきたい気分だ。

 

 

 幻想郷の住民なら知っている。

 

 因幡コクトに、『死ぬかもしれない』攻撃は、当たらない。

 

 

 

 

 

 ──さあ、踊ろうか、『人間』──

 





紫「報告・連絡・相談!」

ゆかりんの胃はボドボドダ!!


何でこんなことやらかしやがったのかは、次回、専属記者に取材させます(流れ弾





今回の後書きは、fgoネタお休みで徒然につらつらと雑談です(黒兎リリィをコネながら



後輩(過去に「このゆかりん作者本人」と言いやがった奴)と、

【人間に化けてヒロインムーブした挙げ句「楽しかったぜぇお前との恋愛ごっこぉ!」しようとした邪神が「それでも好きだぁぁぁっ!!」される薄い本どっかねーかな】

で議論していたら、邪神様の正ヒロインちからが溢れ出し、ざっくりした世界史まで設定が煮詰まりつつある毛虫です



ちなみにこの後輩、過去に私が、

「現代モノで『都心の一流大に合格して頑張って頑張ってメンタルクラッシュした姉と、フリーター兼そこそこ稼げてるバンドマンの、ギリギリ都内四畳半双子暮らし』とか書きてーなー、と思ったら、プロット段階で『弟の方の』重力加速度が光を呑み込んだ」

って言ったら、

「もっと黒く煮詰めればいいんですよげへへ」

って返した酷い奴です←元凶





『良いからクロウサギ本編書けや!』ですか?
『星蓮船以降いつになったら書くんだ?』って?

せやな!


でも番外編やらフェイトネタやら書くのは発作なんです許して下さい何でもはしません

次の番外編(予定未定)の希望は?

  • 厄を引き出す程度の紫娘
  • 厄を咲かせる程度の幽香娘
  • 厄を吹かせる程度の文娘
  • きゅっとしてボジュワァのフラン娘
  • 続・悪神EX

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