闇の海王 作:チーズ
窓の外には大きな青空、そして朝を告げる鳥たちの囁き、城の窓から下を眺めると元々住んでいた島が見える、窓を開けると朝の冷たくも気持ちのよい空気が部屋いっぱいに溢れ出す
「くいな~朝ごはん出来たよー!!」
「はーい、今行く~!」
ミールの声に答えるとくいなは洋服掛けに駆けられた斬鬼を背負い下へと駆け出した
「お早うくいな、いよいよ今日だね!」
ミールは朝からテンションが上がっているようで、フライパンを持ちながらくいなの回りをうろうろしている
「そうだね、あの島を出たから10年か早いようで長かったね!」
そう、今日がとうとうくいなとミールの船出の日なのだ
「船も≪猿鬼達≫が完成させてくれたし、大砲は城の物を取り外して付けた、食料も森の中から大量に詰め込んだし準備万端だね!」
この猿鬼とは森に住む猿達の事だ、修業洞窟から出た所は森のど真ん中でこの猿鬼達のテリトリーだった
猿鬼達の強さは驚くほど強く、集団攻撃、奇襲にたけていた。
「猿鬼のボスを倒したら何か私たちがボスに成ったから、船の作成を手伝って貰ったら案外早く完成したねー!」
くいなとミールが命からがらボス猿鬼を倒した、するとボス猿鬼はくいなとミールの前に膝を着き服従のポーズを取った
それを最後に全ての猿鬼はミールとくいなの部下と成った
「さぁ、チャッチャとご飯を食べて船出よ!」
ミールは窓を開けて船の方を見ながら叫んだ
≪ウホーー、ホホホッ!!!≫
猿鬼達も嬉しそうに果実等をかじっている、その猿達の中でひときは大きい金色の毛並みをしているのがボス猿鬼の≪ゴリ吉≫だ。
大きさは約8メートルはあろうかと言う大きさ、大体の猿鬼は2~3メートルなのでやはり別格と言えるだろう
「さぁ、ご飯も食べたし行きますか!」
くいながそう言うとミールは頷き太陽の輝く外へと飛び出した
「総員乗船!」
ミールの言葉に猿鬼達は反応し船へと乗り込んだ、全長80メートルはある巨大な帆船へと
「帆を開け!」
ミールが言うと猿鬼達は40メートルはあるマストに凄いスピードで登りきり帆を広げた
そしてそのマストの頂上にははためく海賊旗、そこには二本の牙が生えたドクロに突き刺さる二本の刀、そして下には狐と猿が睨みあっている絵が書かれていた。
「最高の船出日和ねー!」
ミールは狐の頭をモチーフにしている船首へと向かった
「ねぇミール、そういえばこの船の名前を決めてないけど?」
くいながそう言うとミールは
「あ、……忘れてた!」
またミールのうっかりが出たところでこの船の名前を決める事にした
「んー、全然考えて無かったな~?」
ミールが悩んでいるとくいながそっと手を挙げた
「ダークネスムーン号ってのは?」
くいなが言うと周りは賛成してくれた
「よし、猿鬼達この船の名前はダークネスムーン号よ、次の島で名前を書いて!」
ミールが言うと猿鬼達はウホーーと叫んだ
「さて、船長どこの島を目指しますか?」
くいなが聞くとミールは
「んーまずはゲッコー諸島に行ってみよっか、どうせそっちに行かないとグランドラインに行けないし」
こうして船の進路は決まった、くいなの号令と共に船はゲッコー諸島へと向かった
「くいな、島よ島が見えたわ!」
ミールがくいなを起こしたのは明け方の事だった
「あぁ、本当に島ね初めての上陸と行きますか!」
くいなとミールは海岸を沿って船を走らせて着岸出来る場所を探した
「ミール、あそこなら行けるんじゃない?」
くいなが指を指す方を見るとそこにはこの船よりも一回り小さい位の帆船が停泊していた
「あら、先客がいた見たいね…でもあの旗って海賊旗よね?」
そこにいたのは黒猫の旗印が書いてある海賊船だった、そして船首の猫はなぜか折れている
「何なのあの船?」
ミールとくいなは一先ずその船へと近づいた
「あぁ、どうやらお邪魔みたいよ?」
ミールがそう言うとくいなも両側崖になっている入口を甲板の上から覗きこんだ
そこには戦闘中の麦わら帽子を被った男と、黒い服を着て指に刀を着けている眼鏡男がいた
「うん、こりゃダメだね!」
くいなとミールが船をまた海へ戻そうとしたとき島の中から女の子の悲鳴が聞こえた
「ミール、今の聞こえた?」
くいなが訪ねるとミールは頷いた
「ゴリ吉、船を頼むわ傷一つ着けさせないでね!」
ミールとくいなはゴリ吉と猿鬼達に船を任せると甲板からジャンプし崖の上へと行き悲鳴が聞こえた方向へ走った
≪ウホーーウホホホホ!!!≫
ゴリ吉と猿鬼は鎧を身につけ目の前にある猫の帆船をゴリ吉が動かしダークネスを着岸させた
≪なんだこの猿どもは!どこから来やがった!俺たちをクロネコ海賊団だと知っててやってんのか!≫
クロネコ海賊団は直ぐ様猿鬼とゴリ吉に向かって来た
「ウホーー!!!」
ゴリ吉の怒号を合図に猿鬼達はクロネコ海賊団に襲いかかった、ゴリ吉が先頭で突っ込み地面を殴り付ける、するとその衝撃で地面は割れクロネコ海賊団は態勢を崩した
それを猿鬼は見逃さず一瞬でクロネコ海賊団を飲み込んだ
「うわー、あの猿達強えーなー!」
麦わら帽子の男が歓喜の声を挙げると黒い服の男はこちらを気にせずまた麦わら帽子と戦い始めた
「ゴミ共を処理する手間が省けた…」
ゴリ吉と猿鬼は船の前を完璧に陣取り誰一人入れないような鉄壁の布陣を敷いた
ミール・くいな側
「くいな、こっちの方から聞こえたよね?」
ミールが訪ねるとくいなは頷いた
「早く行こう!」
暫く走ると一つの林が全て切られている場所を発見した、そして切り口からまだ切られて間もないことが分かった
「くいな、あそこに誰か居る!」
ミールが叫ぶ方を見ると子供の喉を掴んで居る男を見つけた
「アイツだ!」
くいなとミールは刀を抜いた
「ダメだ間に合わない!」
その時コッコがミールとくいなの脇を走り抜ける、そしてその手に噛みつく
「なんだこの狐は!」
男は驚いてその手を離した、そして手に持っている武器でコッコを切り裂こうとしたがそのお陰でくいなとミールは間に合った
「一刀流≪鎌鼬≫」
くいなが刀を納めたその瞬間、男の持っていた丸い刃物は一瞬で切り刻まれた
「あなた達大丈夫!?」
くいなが訪ねると3人の子供と1の女性はうなずいた
「さぁ、観念しなさい!」
ミールはその男から武器をせっせと取り上げている
「ちくしょう、殺される、キャプテンクロに殺される…」
名前はジャンゴと言うらしい、ジャンゴはクロと言われる
者に脅されているらしい
「もういいわ、二度とこの島に近寄らないで!」
そう言うとジャンゴはもと来た道へ走って行った
「じゃあ子供達も自分の家に帰りなさい」
くいながそう言うと子供達は嫌だと言った
「カヤさんを守るのが俺たちウソップ海賊団の役目だ!」
子供達がそう言うとくいなとミールは子供達の頭をクシャクシャと撫でた
「そっか、じゃあ頑張ってね!」
ミールとくいながクロの所に行こうとすると
「必殺≪火薬星≫」
突然ミールの所に鉛の玉が飛んできたそれをミールが切り裂くとそれは爆発した
「隠れて!」
くいなとミールはまた刀を構える
「そいつらから離れろ!」
そう叫ぶのはとても人間とは思えない鼻の長さをした少年だった
「嫌っていったら?」
ミールが言うとまたそいつはパチンコで撃ってきた
「あなた達は逃げなさい、ここは私たちが!」
くいなが子供達に言うと
「あの人がウソップなんです!」
「え?」
≪キィーーン!!!≫
「ミール!」
ミールとつばぜり合いになっているのは頭が緑の腹巻きをした三刀流の男
「三刀流≪鬼斬り!≫」
「鬼刀流≪閃光!≫」
三刀流の剣士の攻撃を受けるよりも早くミールは懐に入り込み刀を弾き飛ばした
「なんだ、拍子抜けね~?」
ミールは首に刀を当てた
「この人達は敵じゃないですよリーダー!」
子供の一人が叫ぶ
「たまねぎ、敵じゃない?」
ウソップがミールに訪ねると
「私たちはここを通りかかった海賊、叫び声が聞こえたから助けに来ただけよ」
それを聞いたウソップは目にも止まらぬ早さで土下座した
「すみませんーーー!!!知らなかったとは言え命の恩人にこんな態度を…」
するとくいなが林の奥に連れていっていた残りの子供とカヤさん達と出てきた
「ほら、ミールも離してあげて?後ウソップさんもう顔を上げてください、私たちは大丈夫ですから」
ミールは緑髪の剣士を離して、ウソップも顔を上げた
「ゾロ、大丈夫か?」
ウソップがゾロに駆け寄る
「え?ゾロ……?」
くいなはゾロと言われる剣士を見た
「あーーーーーー、ゾロ!!!」
そう叫ぶとゾロも気がついたようで
「あ、え?お前……くいなか?何で!」
それから暫く話すとどうやらコウシロウがくいなは死んだと言う事にしていたらしい。
詳しい理由を帰ったらコウシロウに聞かなくては
「よかった、本当に死んだと思ってた…」
ゾロはそう言うと空を見上げて手で目を覆った
「ゾロは変わんないね、今はそのルフィって人の海賊団にはいってんだ?」
くいなが聞くと
「あぁ、アイツはいずれ海賊王になる男だそして俺は世界一の大剣豪になる!」
ゾロはくいなの方を見ると
「くいな、決闘だ!」
また昔のように決闘を申し込んできた
「いいよ、やろミール悪いけど先に行ってて」
ミールも気を使ってか、頷いてクロの元へ行った
「刀は本物で良いよね?」
ゾロはニヤッとすると
「当たり前だ!」
そして突っ込んで来た
「三刀流≪竜巻≫」
ゾロの目の前に小さな竜巻が発生しくいなへと向かってくる
「一刀流≪鎌鼬≫」
くいなは刀を鞘に納めたするとあったはずの竜巻が一瞬で散った
「な!」
態勢を崩したゾロにさらに追い討ちを掛ける
「一刀流≪空蝉≫」
納めた鞘から一気に刀を振り抜く、間一髪でよけたゾロの後ろの木は全て切られていた
「どうする?」
くいなが聞くとゾロは
「くそ……参った、どんだけ強く成ってんだよ!」
ゾロが言うとくいなはニコッと笑い
「ゾロも強くなってたよ!」
そう言うとくいなはミールの後を追った
次回仲間入り