Darkness to Door   作:EVIL

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ハイスクールD×D その1

俺の名前は兵藤双葉

 

『ハイスクールD×D』の世界に転生した転生者だ

 

なんでも神様が間違って俺を殺してしまったらしく、そのお詫びとして転生させてもたったんだ

 

生前よく読んでいた神様転生のテンプレだ

 

女みたいな名前だけど俺はれっきとした男で、親が兄(主人公)の兵藤一誠と共に元気に育ってほしいという願いとともにつけてくれた

 

しばらく過ごして分かったけど、俺以外にも転生者がちらほらいるようだ

 

でも、みんないい奴で今では一緒に遊ぶ仲だ

 

そうしてしばらくたったある日、夜空に流星群が降る日があった

 

原作ではなかったが、もしかしたら載っていなかっただけなのかもしれないし、偶然起きただけのことかもしれない

 

俺達はそれをもっと見たいがために、親に無理を言って公園まで来て見ていた

 

「ねぇ、これからもみんなでいられるかな?」

 

ふと誰かがそう言った

 

「なら、流れ星にお願いしようよ」

 

誰かがそう言うと、皆で手を合わせて願い始めた

 

「よし!みんな、早く帰ろうぜ!」

 

早く願い終わったのであろう、兄の一誠がそう言葉をかけると同時に走り出す

 

親に無理を言って叶えてもらったのだ。これ以上遅くなるわけにもいかないので、一人、また一人家へ駆けていく

 

俺も行こうとした時だった。ふと後ろに誰かの気配を感じ、振り向いた

 

そこには真っ黒なコートを着た、誰かがいた。フードを被っているせいで顔が見えず、男性か女性か分からない

 

「だ、誰だ、お前は!」

 

コートを着た誰かからは、とてつもない気配を感じ、目線が外せなかった

 

「この世界の扉を探しに来た」

 

「扉?一体なんのことだ?」

 

コートを着た誰かは声からして男性のようだが、言っている意味が分からない

 

「この世界は繋がった」

 

「繋がった?一体何と?」

 

「闇と繋がった世界、もうすぐ光を失う世界」

 

「光を…失う?それは、どういうことだ?いや、それより、最初の質問に答えろ」

 

コイツはヤバい奴だ

 

本能的にそう感じた俺はゆっくり戦闘態勢に入っていく

 

「お前がまだ知らない、扉の向こう側」

 

扉の向こう?こいつも転生者か?

 

「お前も…転生者なのか?」

 

だとしたら、おかしい

 

俺達はまだ子どもなのに、こいつは声からして相当歳をとっている

 

俺達よりも先に来た転生者なのだろうか

 

「お前には何もわかるまい。お前は何も知らないのだから」

 

「なんだと?」

 

俺が無知だと言いたいんだろうか?

 

確かにまだ生前は高校生だったし、まだまだ子どもかもしれないが、そこまで言われる筋合いはない

 

「何も知らない者が何を見ても、そう、何も理解できまい」

 

「黙れ!」

 

いい加減頭にきた俺は、転生特典『ディスガイア2』の主人公『アデル』の身体能力を使って一気に近づき、殴りかかる

 

だが、俺の攻撃はコートの男に当たらず、すり抜けてしまった

 

すり抜けた後、急いで振り返ってみると、そいつは初めからそこにいなかったかのように消えていた

 

確かにそこにいたはずなのにだ

 

「おーい、双葉!早く帰らねえと、叱られちまうぞ!」

 

俺が遅かったから様子を見に来たのだろう、一誠が迎えに来た

 

「双葉、どうかしたのか?」

 

「いや…別に、なんでもない」

 

夢か幻か分からないが、一誠を不安にさせるつもりはないため、なんでもないと言っておく

 

「ふーん。じゃ、早く帰ろうぜ。じゃないと母さんの雷が落ちてくるぞ」

 

「それは勘弁だね」

 

さすがに俺も親に怒られたくないため、帰ろうとする

 

「ん?なんだ、これ?」

 

何かを蹴ってしまい、何かと見るとそれは不思議な物体だった

 

「これは…なんだ?」

 

それは手のひらより少し小さいサイズの立方体の形をした物体だった

 

こんな物、『ハイスクールD×D』で見たことがないぞ

 

「おーい、双葉!」

 

「ごめん、すぐ行く!」

 

その謎の物質をポケットに入れ、駆け出す

 

この日を境に、俺の日常、いや、世界が崩れ去っていくことを、この時の俺は想像すらしていなかった

 

もし、もっとコートの男のことを覚え、注意していれば、避けられたかもしれないのに

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