Darkness to Door   作:EVIL

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ハイスクールD×D その2

私の名前は御剣桜と言います。

 

実は私は転生者で、生前神様の事故に巻き込まれたらしく、お詫びとして転生させてくれたのです。

 

しかし、その身のままでは苦労するとのことなので、特典としてFateの作品に出ている『桜セイバー』こと『沖田総司』の身体能力をいただきました。

 

あ、そう言えば私には二人の姉がいるのですが、姉の二人も転生者なんです。

 

一番上の姉は御剣光と言い、転生する時に同じFateから『アルトリア・ペンドラゴン』の力をいただいたらしいです。

 

二番目の姉は御剣朱音と言い、こちらもFateから『ネロ・クラウディウス』の力をいただいたとのことです。

 

色々と気難しかったり、ワガママなところがあったりとクセの強い姉たちですが、私の自慢の姉でもあります。

 

始めは、堕天使やはぐれ悪魔というのに襲われた時は怖かったですが、姉が守ってくれたり、同じ悪魔でも優しいリアス・グレモリーという先輩が助けてくれたりしてくれ、今ではとても充実した生活を送れていました。

 

そう、今日のこの時までは。

 

まず、何日か前の話です。

 

なんでもこの駒王町にエクスカリバーが持ち込まれ、それについて天使、堕天使、悪魔の三種族が会談を行うとのことでした。

 

そこに、強い力を持つ私たち三姉妹が人間の代表として出てほしいと言われたのです。

 

それを了承して、今日その会談に参加していたのですが、突然『禍の団』と名乗るテロリストに襲われたのです。

 

それだけではなく、堕天使の総督さんの息子さんである『白龍皇』とか言うヴァーリさんが敵だったりともう大変だったのです。

 

それで終わりだったなら、どれだけよかったのでしょう。

 

ヴァーリさんが迎えに来た仲間と逃げようとした時でした。

 

「時は満ちた」

 

突然この場にいる誰でもない声が響いたのです。

 

声のしただろう方を向くと、そこには黒いコートを着た人が立っていました。

 

「天使、堕天使、悪魔、そして赤龍帝と白龍皇。鍵はそろった」

 

「あいつは!」

 

兵藤一誠君の弟、双葉君は黒いコートのことを知っているような反応です。

 

「双葉君、あの人のこと知ってるの?」

 

「ああ、子どもの頃、流星群が降った日に会ったんだ。けど、その時はよく分からないことしか言っていなかったんだ」

 

つまり詳しいことはなにも分からないようです。

 

「今こそ、世界の心を開く時」

 

私たちが話していると、黒いコートの人は手を前にかざし、手に黒い光が輝いて、光がおさまると変わった形をした剣のような物を持っていました。

 

それは形は剣に近いのですが、剣にしては刃はついていないし、刃に当たる部分の片方には何かが出っ張っているのです。

 

黒いコートが剣を空に掲げると、剣の先に光が集まってすぐに飛び出しました。

 

飛び出した光はグラウンドへ向かい、そこに何か鍵穴のような形のマークが浮かび上がってきました。

 

「開け」

 

黒いコートの人は剣の先をその鍵穴のようなモノに向けると、再び剣の先に光が集まって、今度は光が真っ直ぐ印へとレーザーのように向かっていきました。

 

光が印に当たると、「ガチャリ」と何かが開く音がし、印が黒く染まりまるで穴が開いたかのようになりました。

 

「奪え」

 

黒いコートの人は剣を消すと、黒い影のような何かを呼び出し、穴へ向かうよう命令しました。

 

私、いえ、私たちは本能的にそれは危険だと感じました。

 

「全員、あいつを止めろぉ!」

 

片腕を無くした堕天使の総督さんである、アザゼルさんが喉が張り裂けるような大声で叫び、その場にいたほぼ全員が一斉に黒い影を倒しにかかります。

 

「イッセー、奴を止めろ!」

 

アザゼルにそう言われて一誠君は『赤龍帝の籠手』を出し、黒いコートの人に殴りかかります。

 

「おおおおおぉぉぉ!」

 

「ダメだ、一誠!」

 

双葉君が一誠君を止めようと叫びますが間に合わず、一誠君の攻撃はすり抜けてしまいました。

 

「なに!?」

 

それでも諦めず、一誠君は何度も殴りますが、全く当たりません。

 

「このぉ!」

 

大きく振りかぶって殴ろうとした時でした。

 

突然黒いコートの人が消えたかと思うと一誠君の後ろに回り込んで、一誠君の頭を鷲掴みしたのです。

 

「この、離せ!」

 

「轟け」

 

黒いコートの人が一言そう言った途端、一誠君の体に大量の電撃が浴びせられました。

 

「イッセー!」

 

リアス先輩が叫び声をあげ、一誠君の元へ向かおうとします。

 

「落とすなよ」

 

それを見た黒いコートの人は一誠君をリアス先輩に向けて投げつけました。

 

リアス先輩はそれをなんとか落とさないように受け止め、一誠君の様子を見ます。

 

「イッセー!?しっかりして!」

 

「あ…が…」

 

しかし、大量の電撃を当てられた一誠君は完全に気を失っていました。

 

「アーシア!イッセーをお願い!」

 

「はい!」

 

リアス先輩は回復のできるアーシア先輩の元へ向かい、一誠君を渡します。

 

「ほう、あいつは…」

 

「お前の相手は俺だ!」

 

アーシア先輩を見て何かを考えていた黒いコートの人に、敵だったヴァーリさんが白龍皇の鎧を着て、襲い掛かります。

 

「ほう…俺と戦おうとするか」

 

「ああ、お前は強そうだしな」

 

ヴァーリさんは好戦的な表情で言います。

 

「よかろう、少しばかり遊んでやる」

 

「遊ぶ、だと…」

 

戦うのが好きそうなヴァーリさんは、戦うではなく遊ぶと言われたことが嫌そうで、顔を歪めます。

 

黒いコートの人は両手に黒く光るレーザーのような剣を持ちます。

 

「さて、何分…いや、何秒もつかな?」

 

「なめるな!」

 

ヴァーリさんが凄いスピードで攻撃しようとしますが、黒いコートの人の方が数段速いスピードで攻撃を避け、同時に攻撃をくわえます。

 

「ぐっ、速い!」

 

「お前の『白龍皇の光翼』は相手を認識しなければ意味がない。なら、認識されるよりも速く動けばいい」

 

あまりもの速さに付いて行けず、鎧は少しずつ削れ、ヴァーリさんはついに膝をついてしまいます。

 

「こうなったら…『我、目覚めるは』」

 

『待て、ヴァーリ!そいつは』

 

「そこだ」

 

「ぐっ」

 

ヴァーリさんが何かを唱えようとした時、黒いコートの人がヴァーリさんの喉に攻撃を当てました。

 

「これで『覇龍』の詠唱はできまい。終わりだ」

 

黒いコートの人は片手に雷を溜め込み、ヴァーリさんを殴るのと同時に雷を解放しました。

 

大きな音と光がして、それが収まるとそこには全身血だらけで倒れるヴァーリさんと黒いコートの人がいました。

 

「55秒か…もう少しで一分だったのに、おしかったな」

 

「貴様、よくもヴァーリを!」

 

敵に回っても自分の息子であることに変わりはないのであろう、アザゼルさんが戦いを挑みます。

 

「燃えろ」

 

「ぐあああぁぁぁ!」

 

でも、片手ではやはり無理なのか、簡単に攻撃をかわされ、また後ろから頭をつかまれ、今度は炎で焼かれてしまいました。

 

「待て、ここからは余が相手だ」

 

どこか古臭いしゃべり方をする朱音姉が立ちふさがります。

 

「いや、私が先にいこう」

 

次に鎧を装着した光姉も立ちふさがります。

 

「私だって、下がれない」

 

自分の親友がやられたのだ。私だって黙っているつもりはない。

 

「待ってくれ、そいつは俺に譲ってくれ」

 

一誠君の弟の双葉君も立ちふさがります。一番怒っているのは実の兄を倒された彼でしょう。

 

「面倒だ。まとめてかかってくるがいい」

 

この人は私たちをなめているのでしょうか。とても頭にきます。

 

「私たちを怒らせたこと、後悔させてやる!」

 

「余たちをなめるなよ!」

 

「いざ、参る!」

 

「あの時とは違うんだ!」

 

こうして私たちの負けられない戦いが始まったのでした。

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