Darkness to Door   作:EVIL

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ハイスクールD×D その5

世界の崩壊が始まり、地面が崩れていく。

 

このままでは全員どうなるか分からない。

 

「くそ…このままじゃ…」

 

だが、コートの男のように世界を渡ることは誰にもできない。

 

もはや誰にもなんとかすることはできないでいった。

 

「どうやら、おそかったようですね」

 

その時、彼らの後ろから知らない女性の声がした。

 

振り向くとそこには、先ほどの男とは逆で、金の装飾が少し着いた白いコートの少女がいた。ただ、深くフードを被っているため、顔を見ることはできない。

 

「お前さんは何だ?あいつの仲間か?」

 

「いえ、むしろその逆でしょう」

 

アザゼルの問いにそう返す少女。

 

「世界の崩壊が始まっているということはあの人がすでに核を壊したのでしょう。なら、私にはどうすることもできませんね」

 

そういってどこかに行こうとする少女。

 

「待て!せめて何か生き残る方法を教えてくれないか!?」

 

アザゼルが少女に問いかける。

 

すると少女は懐から手のひらに収まるサイズの箱のようなモノを取り出した。

 

「この物質に見覚えは?」

 

「ああ、あるがそれは一体?」

 

「細かい説明は時間がないので省かせていただきます。取り敢えずこの物質を急いで集めて何か宇宙船のようなモノを造って乗り込めば、崩壊の影響から逃れられます」

 

「造る?」

 

「ええ、特別な道具も必要ありません。簡単にくっつくので集めることができれば造ること自体は簡単です」

 

「あんたはそれに乗って来たのか?」

 

「いえ、私は別の方法で来ました。もっとも、私にしかできない方法なので誰かを連れて行くことはできません」

 

ではこれで、と少女はどこかへと去っていった。

 

「しかし、今からあの物質を集める時間があるのでしょうか?」

 

ミカエルは不安そうに言う。

 

「いや、そうでもねえ」

 

ついて来い、とアザゼルが転移用の魔法陣を展開しながら言う。

 

転移した先には変わった形の飛行船のようなものがあった。

 

「実はあの物質自体は見つけててな。何に使うか分からねえが簡単にくっつくから適当にくっつけてたんだが…まさかこんなことに使うなんてな」

 

「でもこれで崩壊から逃れられますね」

 

「いや、そうでもねえ。あまり素材が集まらなくてな。店員は四人。ムリヤリ詰めても五人が限界だ」

 

「そんな…」

 

生き残れるのは五人だけ。それはとても残酷なことであった。

 

「時間がねえ。急いで乗せる五人を決めるぞ」

 

アザゼルがそう仕切る。

 

「皆さん、一人目には桜を乗せてもらえないでしょうか?」

 

「うぬ。余たちの大切な妹だ。たとえ恨まれても生きていてほしい」

 

「そんな!私はむしろ姉さんたちに乗ってほしい!」

 

人間側代表としては一番下の桜を乗せたいと考える。

 

「他に候補はいるか?さっさと決めちまおうぜ」

 

「私も乗りたいわ。アーシアは私の眷属だもの」

 

「俺だって行きたい。アーシアは大切な友達だ」

 

「これで候補は人間一人に悪魔二人か」

 

「まってください、それだと堕天使か天使の陣営は一人しか乗れません」

 

「なら、それぞれの陣営から一人。そして人間の陣営からは二人でどうだい?それなら文句もないんじゃないかい?」

 

「…そうですね。サーゼクスの案でいきましょう」

 

「では、リアス。君が」

 

「待ってください!俺に行かせてください!」

 

サーゼクスにそう意見する一誠。

 

「一誠君。君の気持はわかるつもりだ。けど、それと同じくらい私はリアスに生きてほしいんだ」

 

「分かってます!けど、アーシアと約束したんです!必ず助けに行くって!」

 

「なら一誠。約束しなさい。必ず、アーシアを連れて帰ると」

 

「リアス!?」

 

「お願いですお兄様、ここは一誠に行かせてあげてください」

 

「しかし…」

 

「それに、兄さまが私をひいきしてしまうのなら、レヴィアタン様もソーナのことを乗せたがるわ」

 

「…そうだね。悪魔陣営は一誠君を乗せるよ」

 

「では、天使陣営はイリナ、君が乗りなさい」

 

「うちの陣営だが、悪いが俺が乗る。たぶん俺にしか操縦できないだろうし、ヴァーリは異世界でも戦いたがって面倒を起こしそうだ」

 

「アザゼル、さすがにそんな」

 

「戦いたいからって『禍の団』に入るような奴だ。済まんが今回は諦めてもらう」

 

「ちっ。外の強い奴と戦ってみたかったんだが」

 

「だからダメなんだよ」

 

ヴァーリは残念そうに言うが、先ほどの戦いのせいで無理に行動を起こすつもりはないようだ。

 

「では、人間の陣営は…」

 

「彼女達の誰かだろうな」

 

この場で人間なのは御剣の三姉妹と、兵藤の弟の双葉だけである。

 

「だったら、姉さんのどちらかが…」

 

「桜、すみません」

 

「え?」

 

光は桜の腹を殴り、気絶させる。

 

「姉さん…どうし…て…?」

 

「こちらはまず、桜を乗せてください」

 

「うむ。余たちの大切な妹だ」

 

「では、残りの一人は?」

 

「双葉。あなたに譲りましょう」

 

「いいのか?」

 

「余たちでは譲り合っていてきりがないからな」

 

こうして乗り込むメンバーが決まり、アザゼルが造った飛行船へと乗り込んでいく。

 

「しっかりつかまってろよ!どうなるかわかんねぇからな」

 

アザゼルの操縦する飛行船は問題なく浮上し始める。それと同時に飛行船が置かれていた場所も崩壊を始める。

 

「待っててください、部長。必ずアーシアを連れて帰りますから」

 

「姉さん、どうして…」

 

こうして、飛行船に乗った五名のみが生き残ったのである。

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