モンストが消えたそうですよ。 作:バベルを超えし三冠王
閲覧いただいた方も、お気に入り登録してくださった方も、誠にありがとうございます!
すみません、だいぶ遅くなってしまいました。
遅れた理由なんて……そんなのモンストしてたからに決まってるじゃないですか。
「ビゼラーにスルトにダークドラゴンに稲荷……」
「他にも、ヴィシャス、ヤマタノオロチ、エビルインライト、バステトとかもいたよね」
今日も今日とてガブリエルのすべすべモチモチの太ももの感触を味わいながら、三嶋さんと話をする。月曜日は現状の確認を話すだけに終わったが、休日である今日は一緒に色々と歩き回ったのである。どうだ非リア充諸君、羨ましかろう。
冗談はさておき、今日の戦果のまとめである。上に挙げたモンスターと言うのは、三嶋さんと出会う前の登校時に見かけた歪みの穴、その穴に存在するモンスターである。
自陣のモンスターであるガブリエルやサタンであれば、歪みの穴に顔を覗かせずとも何のモンスターがそこにいるのかが判断出来る為、ひたすら歩いて穴を見つけては何が居るのかメモをしていたというわけだ。平日の間は何をしていたのかって?特に何もしていませんでしたよ。
三嶋さんは三嶋さんで、俺は俺で英雄の神殿を周回するか、それかマルチ専用クエストでお互いに素材集めを協力するかくらいの関わりしか無い。今まで大して関わりが無かったのだから、そんなものかもしれないが。
さて、そんなことは置いておくとして問題は歪みの穴の降臨モンスター達だ。
スルト、ダークドラゴン、稲荷、ヤマタノオロチ、エビルインライト、バステトと、上で挙げたモンスター達の中でもある共通点で括ると、この6体が挙げられる。というか、見つけたモンスターのほとんどだが。
この6体にはなんと、もれなく種族キラーをアビリティとして持っているのである。
バステトは妖精キラー、スルトは妖精キラーLを、ダークドラゴン、稲荷は魔王キラーLを、ヤマタノオロチは亜人キラーLを、そしてエビルインライトは神キラーを持っているというわけだ。モンスターBOXに居るモンスターであれば誰でも戦わせられるとは言え、ガブリエル・サタンを戦闘に出すと考えると、
「まずはエビルインライトからかな」
「だよね」
あくまでゲームの話だが、このクエストは神族さえ連れて行かなければ大して難しいクエストではない。ギミックだって、少し重力バリアが出てくるくらいだ。ガブリエルとサタン、それから何か2体適当でも勝てるだろう。ただし獣神竜、てめぇはダメだ。
もっとも現実での戦いも、あまりゲーム上のクエストと変わらないらしいので、基本的に対策はゲームの元にしていいということだ。ただし、攻略サイトを見れないが。
攻略サイトを見れない辛さと言うのは、別に今更説明する必要もないだろう。
「…三嶋さんは、ヤマタノオロチの適正覚えてる?」
「……ヤマタノオロチなんていなかった。いいね?」
「いや、マスター。それは良くねえよ」
現実を逃避する様に、ヤマタノオロチの存在を無かったことにする三嶋さんと、それにツッコミを入れるサタン。
そんなサタンに詰め寄って、「じゃあサタンは覚えてるの?」と問いかける三嶋さんだが、残念ながらサタンも覚えていない様だ。正しくは、その手の記憶も消されてしまった、なのだが。
肩車されて嬉しそうに鼻歌を歌ってるガブリエルは、あまり期待していない……というか、戦闘以外は残念な奴という烙印を押してしまっているのは、胸のうちに秘めておこう。
「そうだ、三嶋さん。これから追憶の書庫でエビルインライト行ってみない?」
「……急にどうしたの?」
「本当に急ですね、この御主人様は」
先程まで鼻歌を歌っていたガブリエルにさえツッコまれたが、何も考えなしの発言というわけではない。
サタンやガブリエルいわく、この歪みの穴と言うのは放って置いても直ぐに影響があるものではないが、今はストライカーにしか見えないこの穴も、モンストを忘れた人にも視認できる様になるとか。
つまり、早急に解決しなければならないわけではないが、解決は速いに越したことはないということ。もしかしたら急に影響が出る可能性だってあるのだから。
そうなった時、2人で、若しくは3人でなど、4人揃っていない状態で挑まなければならない可能性だってあるのだ。もしもそれがぶっつけ本番だったりしてみろ、絶望しか無いぞ。
「というわけで、2体潰し、若しくは1体潰しでエビルインライト行ってみない?」
「……なるほど。那月くんはマゾヒストだったのですね」
「どうしてそんな評価になったのかな……っておいガブリエルてめぇ」
突如として貼り付けられたマゾヒストという変態のレッテル、それに対して反応したガブリエルが、目にも留まらぬ速さで三嶋さんの背中に隠れてしまった。
「御主人様が何時も私を肩車したがっていたのは、そういう理由だったのですね!この変態御主人!」
「肩車はお前が無理矢理させてたんだろうが……。三嶋さんも、変な冗談は止めて。ついでに他人行儀が過ぎるのもやめて」
「冗談?……え?」
「……え?」
何?今の反応。冗談だよね。嘘だと言ってよバーニィ。
そのあと、軽い謝罪と共にちゃんとした冗談だという言葉を賜って事なきを得たのでよかったが、ついでに超スピードでガブリエルが俺の肩に戻ってきたのは、良かったと喜んだら良いのだろうか。
さて、やってまいりました何時もの喫茶店(2回目)。前回と同じ席に座り、二人してモンストを立ち上げ、追憶の書庫にあるエビルインライトのクエストに行ったのは良かったのだが、
「すみません、私はマゾヒストでした」
「うん、素直でよろしい」
「何がよろしいんだよ……」
サタン(魔王)が唯一の常識人とはこれ如何に。
冗談はさておき、本当に2体潰してエビルインライトへと行ってみたのだが……。
「無理、こんなの絶対無理。というかヤダ」
「激しく同意」
パーティは、サタンとガブリエル、他適当な獣神竜という頭の沸いたパーティで挑んだ結果、ボス2戦目にてゲームアイバーもといゲームオーバー。
もともとは獣神竜はサタンにも、ガブリエルにも当たらないようにし、なおかつハートも取らないようにしていたのだが…いつの間にか参戦、金ハートを取ってなんとか事なきを得る、なんて場面もちらほら。
その結果がボス2戦目にてゲームオーバーなのだから、実際の戦闘だとどうなることやら。余談だが、スマホでガブリエルやサタンが戦っているときは、現実世界には顕現していない。
そして改めて思うのは、
「仲間、速く見つけんとねぇ」
「うん」
エビルインライトで2体潰しによるゲームオーバーから得た教訓。2体潰し、ダメ絶対。
仲間の重要性を再確認したところで、会話が途切れた。俺も三嶋さんも、集中して乾いた喉を潤しているので、特に気まずい空気ではないのが救いか。
肺にたまった息を吐き出し、三嶋さんがコーヒーを置いたのを確認して声をかけようとしたところで、それを遮るように第三者からの声が聞こえてきた。
「お二人がやってるのって、モンストですよね?やりましたよアーサー!仲間を2人も見つけました!」
声のした方へ視線を向けると、そこには清楚という言葉がとても似合う、黒髪の美女と金の短髪で聖剣を携え、頭には王冠の無い進化前のアーサーがいた。
うん、流石ご都合主義だ。何もせずとも仲間が新たに見つかったよ。
どうも、サブ垢使って3度目の覇者の塔制覇しようと試みる作者です。
気がついたら年末ですね……。明後日にはもう2016年も終わりますよ。
覇者の塔も復活し、明日にはいよいよオールスター感謝ガチャが開催されるし……。
覇者の塔終わらせたら30連出来るので、オールスター10連と超獣神祭20連を引く予定です。
でも、覇者の塔36~40階まで残ってるんですよね。Ahaha!
因みに、エビルインライトにガブリエル・サタン・獣神竜2で挑んだところ、本文と同じくボス2戦目にてゲームオーバーという結果でした。
どうでもいいですね。
それでは皆様、良いお年を!