あぁもうやけだ!!ポケモンいってみよう!! 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
突然の死・・・事故や自殺・・・基本的に第三者目線から言い表す言葉であり自分自身が使う言葉ではないと俺は思う。
ただこの時だけは言いたい。
「なぜいまなのだ」
と・・・
普通の家庭に生まれ、普通の小学校生活をし、普通の中学校に行き、普通の高校に入った。
そこで出会ったハルヒという女性に終始付きまとわれ、気がついたら大学卒業後すぐにゴールイン。
いたって普通の人生である。
俺は世間的に大企業という当たりの就職先に神様が幸運を俺に向かってばらまいたのか、それとも幸運を安売りしていたのかよくわからないが入社することができた。
入社して5年、結果が出なくてリストラリストに入りかけた俺だが、時勢がまたまた味方してピンチを切り抜ける。
この時に社長に目をつけられ出世コースに乗るとは入社当時の俺は思いもしなかった。
30代半ば・・・若くして部長という地位についた俺は地位が高くなればそれだけ責任が増えるため頭を悩ませていたが、社長のカリスマにより俺の胃のダメージは最小限にすんだ。
思えばこのカリスマが良くも悪くも俺にはかけていた。
40代になり、次期社長に指名された俺は忙しくなる前に妻のハルヒに今までなかなか取れてなかった家族サービスをしてやろうと鎌倉の温泉旅行に行く計画を立てていた。
・・・計画は脆くも崩れる。
社長の電撃的な隠居により・・・。
ほとんど全ての仕事を引き継いでいた俺は個人の実務レベルでは社長の仕事ができた。
しかしカリスマは皆無であった。
前社長復権運動・・・昭和でもないのに熱い男達が前社長を戻そうと動く。
問題はその重圧がすべて俺に来たことだ。
言い方は悪いがこれはストライキだ。
許されるはずもない。
しかし痛感する。
社長就任して1週間後にやっと1人、社長就任の挨拶に来たのが・・・。
よく面倒を見た後輩である。
「遅くなってすみません。社長就任おめでとうございます。」
顔を上げた後輩はその後黙ってしまった。
どうしたのだろうか?
気分でも悪いのかもしれない。
「・・・お前だけだよ。挨拶に来てくれたのは。」
イラつきから体に合わない酒を飲んだ。
ボトルを半分も空けてしまった。
妻の様子も最近おかしいように感じる。
大丈夫だの、しっかり食べてるのだの。
大丈夫だと毎回言っているのに最近はしつこい。
40を超えると年でしつこくなるのだろうか?
まぁ些細なことだら、
寝付けないから睡眠薬でも飲むか。
おっと、胃薬も飲んでおくか。
「お休みハルヒ。」