折木探偵事務所   作:レノ馬使い

1 / 3
奉太郎「折木探偵事務所……?」里志「プロローグ!」

高校を卒業してから数年、古典部は当然解散。

みなそれぞれ自分の進路を決め歩き始めている。

 

高校を卒業してから、本当にみんな変わった。

それが、良いことなのか。はたまた悪いことなのか。

誰にもわからない。本人ではその変化にすら気づくことはないのかもしれない。

 

……似合わない哲学はやめよう。

とにかく、明日はそんな変わった。変わってしまった元古典部の勇姿たちに  って 

変な考え方をしているな。体調でも悪いのかもしれない。

こんな日は早く寝るに限る。特に明日は早くから起きなくてはならないのだから

まったく。とつぜん無くし物が動き出した気分とはこんな気分なのだろうか

 

 

 

 

いよいよ明日だ。

ただの高校生が、その場のノリと気分で交わした約束。

それが叶うとなっちゃ、遅刻だらけの僕でも遅刻するわけにはいかない

第一僕は幹事なんだ。幹事、という言葉が適当かなんてこの際どうだっていい。

とにかく、久しぶりに古典部が集まるんだ!一人を除いてあまり会うこともなかったから、どんな風に変化しているか今から楽しみだ。

夢だなんだと。そんなこと言っても叶わないんじゃないかって。ずっと思ってた。

ああ、そうだった。

昔、この話をたった一人の友人にしたことがあったっけ。

その時、彼はこういってた。

「リアリストも結構だが、色をつける前から筆を置くんじゃ灰色にもならないんじゃないか」

まったく。僕がふざけてつけた『灰色』のあだ名。

それを返すかのように僕にそう言ってきた灰色の彼は。

まだ灰色なのだろうか。

それを確かめるためにも。

僕は明日の用意をしっかりして早く寝るとしよう。何せ明日は

 

 

 

 

 

明日は久しぶりの休日を貰った。

そのためにも原稿を早くあげられるように原作担当が泣き出しそうな位急がせたし、ミスも普段に比べ極端に少なかったと思う。

本当なら直したいところや加筆したいところがたくさんあったけど、この際そうも言っていられないかな

今日のために三ヶ月も前からスケジュールを整えてきたのだから。

ここで遅刻や予定の変更、そう言ったことがないか確認しなくちゃ。

私はケータイを片手に明日待ち合わせしている人物に電話をしてみた。

1コール、2コール。

12コールを過ぎた辺りで私はケータイを投げるようにしてベッドに寝転んだ。

やっと明日。

この仕事をしてて、いくら忙しくても考えなかった日はなかった。

こんなことを言うとまたアイツに挙げ足を取られてしまうのだろうけど。

それくらい忘れることができなかった。

私ももういい大人だ、こんなことが実現したところで。

と思う気持ちもどこかにあったりしてはいる。

けど、それでもそんな気持ちがどうでもよくなるくらいに明日が楽しみだ。

ふと時計を見ると12時を少し過ぎた辺りだった。

そろそろ寝なきゃ。

そう思ってもワクワクがあるからかそうそう眠れそうにない。

起きては目をつむる。

そんなことを繰り返すうちに時計は一時を指そうとしていた。

せっかく会うのだから目に隈を作っては行きたくない…

しょうがないから、いままでもお世話になってきた睡眠薬を使うことにしよう。

あまり気が進まないけど。

寝不足であって迷惑かけるわけにいかないもの。

私は自分に言い訳をしながら、眠りへとついた

 

 

 

 

 

 

ついに!ようやく!

そんな形容詞を大きく載せた看板でも作れそうなほどの大きな。私にとってはとっても大切な日がいよいよ明日です。

私の一言から始まってしまったこのお話。

発したその時は冗談のつもりはありませんでしたが、いまになって考えてみると、少し無茶だったかもしれません……

そういった意味では、その無茶に最終的に力を貸してくださった皆さんにはいくら頭を下げても足りません。

皆さんには本当に…

って、こんなことじゃいけませんね、これではまた怒られてしまいます。

せっかくの晴れの舞台なのですから。私も笑っていなくてはなりません。

でも、私笑えるのでしょうか。

ここまでたくさんの方に迷惑をかけてしまったのに。笑っていていいのでしょうか。

みなさんは良いといってくださいましたが、まだ不安が残ります。

明日。本当に明日。

最後の確認をとって、みなさんの本心を聞くことにしましょうか……

でもそれだと聞きにくいですし、気を使って優しい返答をしてくださるかもしれないですね。

困りました。結局のところ、私はどんな顔をしたら良いのでしょう

気がつくと悩みはじめてからすでに二時間です。

このままでは日が昇ってしまいます

相談できる方は、、すぐに浮かんだ方がいました

あまり、電話すべきではないのですが、今は緊急事態ということで…

社会人になってからみなさんはケータイを持っていますし、連絡先も交換してあるので連絡できないことはありません。

そして幸いにもそのケータイはすぐに繋がってくれました。

その電話の先にいる人物こそが

 

???「なんだ、千反田か。何か用か?」

 

私が全幅の信頼を送る友人で、明日の主役となります

 

千反田「折木さん。少しお話ししたいことがありまして……」

 

昔とは違って、しっかりと話の順序に気を付けながら話しましょう

 

 

 

数年間凍っていた時が今。再び動き始める……

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。