「頑張ろうかなぁ~っと」
実技試験の会場についた。上着を脱いで上半身裸になる。
うっはぁ、寒いね!切実に!折り畳まれていた純白と漆黒の翼が、バサァっと派手に開いた。
「んあ~、窮屈だったー!人間的な生活していると苦しいね!カタクルシイ!」
ちょっと受験生にガン見されてるけど、気にならないね!あはは!
『ハイスタート!!!!』
「ゴメンね後続の人!FRY!」
腰に巻いた上着をたなびかせながら、両翼で鳥類が如く飛んでいく。仮想敵発見!飛んでたので人は誰も居ない!
「オレンジ絵の具の弾幕いくよ!」
【BASYAN!!!】
バケツをひっくり返したような勢いで絵の具が飛び散る。
飛びながら、つまり高い所からやったので、飛沫が凄い。
「弾けて倒れろ仮想
【BOOOM!!!】【BOOOM!!!!】【BOOOM!!!!】
結構稼いだ!飛んでいった飛沫は、他の仮想敵にくっついて誘爆を引き起こす!
「これは連鎖!個性を無効化する色である白、もしくは黒でしか止まらない!」
【BOOOM!!!!】【BOOOM!!!】【BOOOM!!!!】【BOOOM!!!!】
人間は巻き込まないように、誰か来たら止めるつもり。あ、もう誰か来ちゃった。
「まっさら純白ぶっかけますよ!
【BASYAN!!!!】
さて、別の所に行こうかな!
【THOOM!!】
お!来ちゃった!来ちゃったね!
「そりゃ倒す気も失せるよねぇ」
適当な事を呟きながら、巨大ギミックの上へと飛翔。逃げ惑う受験生目掛けて、黄緑色の絵の具をぶちまけた。
【BASYAN!!!】
「黄緑絵の具は癒しの絵の具!みんな逃っげろ~!
続いて、飛翔しながら巨大ギミックにのみ、黄色い絵の具をぶちまける。
【BASYAN!!!!】
「黄色い絵の具は高圧電流!
【BATHI BATHI BATHI!!!!!!】
ロボットも機械。急激な電圧には耐えられない。ぶっちゃけ、前世で漫画読んだ時から考えていた倒し方。
しっかり黒焦げになった巨大ギミックは、盛大な金属音をたてて倒壊する___寸前に、慌てて灰色の絵の具をぶっかけた。
「うわ危ない!灰色絵の具は
【HYUUUU!!!!】
重いなぁ……!全くもう……!他の受験生の上に倒れるよりマシだけどさ……!
「コレ浮かしてる間に此処から離れて下さ~い!」
もうみんな下には居ないね!?よし、降ろそう!重い!凄く!
「灰色絵の具、追加で
【DOSUN!!!】
『終~了~!!!!』
「あー、終わっちゃったぁ」
ギミックを降ろすと同時に、プレゼントマイクの声が響いた。
まぁ、やりたい様にやれたし悔いなんて何にもないけどね。
会場から出て、出口に向かおうとしていたら、もさもさボロボロの緑谷くんを見つけた。アレ?リカバリーガールまだ来てないのかな?見ちゃった手前スルーも出来ないんだよねぇ。
「うわぉ、また派手にやられてるね!巨大ギミックと戦ったりした?あ、ボク翼色彩人。宜しくね!」
「えっ!?あ、僕、緑谷出久です!」
「緑谷くんだ!ボロボロだねぇ、ちょっと右手借りても良いかな」
「え、はい、?」
緑谷くんの右手に黄緑絵の具をペタペタ塗った。
「
呆然としている緑谷くんを置いてきぼりして帰路についた。あー、遠いなぁ、東京都。
ワープすれば一瞬だけど、前回注意された手前、やるのも憚られる。
雄英高校の入学試験が、これで終わった。さて、気長に合否通知を待とうかな!願わくば、1-Aに入りたいなぁ。
そんな事を考えながら電車に揺られてました、まる。